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2020年、コロナ禍の「セックス」はどうなる!?
「モア・リポート」の企画が始動した矢先、新型コロナウィルスが猛威をふるい、世界は大きく変わりました。自粛とソーシャルディスタンスが叫ばれる中、「恋愛」そして究極の濃厚接触と思われる「セックス」は、どう変わっていくのでしょうか?
コロナ禍でキスはしてもOK!? セックスは!?
産婦人科医の宋美玄先生に、コロナ禍の恋愛、そしてセックスについて聞きました。
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今回教えてくれたのは……
宋美玄先生
産婦人科女医 医学博士・性科学者
丸の内の森レディースクリニック院長
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セックスはしてもOK? コロナ禍の恋愛とセックス
ーーーコロナによって「恋愛」や「セックス」にはどう変化していくのでしょうか。
今、ニュースでは、若者が感染の原因になっていて、なんでもかんでも自粛しろ、みたいな風潮になっているでしょう? 言われなくたって、若い人たちは我慢しているのに。だけど、そんなときだからこそ、若い人たちには大切な人とセックスをしなさい、と言いたいです。(以下、宋先生)
ーーーえ? セックスをすると感染するのでは......? そんな心配をしている人もいると思います。
だって、考えてみてください。感染していない同士がいくらキスしてセックスしても、コロナは絶対にうつりません。「コロナが怖くてセックスをしなくなった」という人もいますが、感染は、不特定多数の人がいる場所での飛沫、近距離での会話が原因です。特定の人とのセックスよりも、複数の人と唾液を飛ばし合うほうがよっぽど危険ですよね。
ーーー確かに、こんな時期だからこそ、不特定多数と会うことはやめて、パートナーとずっと一緒にいるようになったという声もありますよね!
そうそう。コロナをきっかけに、どうでもいいお付き合いは断りやすくなり、エッセンシャル(必須の)だけ残せるようになった。今は「コロナのせいで」という理由で、面倒な関係は切れるチャンスでもありますよ(笑)。
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相手とのセックスに対する価値観のすりあわせが重要
ーーーコロナ禍でのセックスで気をつけるべきことはありますか?
たとえば部屋に入って、手を洗うのは最低限のマナー。そこから先、どこまで衛生面を気にするのかは、2人の問題です。うがいして歯を磨き、シャワーを浴びてからセックスするのか、とか。
でもこれってコロナ関係なく、お互いのエチケットですよね。
セックスに正解はないですから、お互いのすり合わせが大事。コロナの前から、衛生面や感染症など、セックスにおいて注意すべきエチケットというものはたくさんありました。今こそ恋人たちは、愛し合うために、それらについてしっかり話し合う機会かもね。
ーーーいつもと変わらずセックスをしてもいいということでしょうか。
もちろん、不特定多数の人と関係を持つのは絶対NGですよ。でも、特定の大切な人がいる人は、いつも通りセックスをして愛を深めればいいんです。
感染が気になる人は、マスクをして、キスを避けて、バックですればいい。
不特定の人と会うよりも、1人の大切な人とセックスをして、愛を深めるほうがよっぽど安全ですよ。
ーーーどうしても「濃厚接触」と聞くと、セックスが思い浮かびますが、一番危ないのは、不特定多数の人と密接な状態になることですね……!
そうそう、大切なパートナーがいる人はその人とずっと一緒にいればいいの!
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MORE世代へ 変わらず愛を深めればいい
コロナの問題は、感染することだけじゃない。若い世代に向けられた社会的な目もあります。
繰り返し報道されるのは「若い世代がコロナを流行させている」というニュースですよね。
それを見た若い人たちは「自分が感染したら責められる……恋人とも会っちゃダメだ……」なんて思ってしまう。でもちゃんと特定の相手がいる人は、気にせずその人とだけ愛を深めたらいいんです。
ーーーそう聞くと、「今は、大切な人とだけ向き合える時期だ」と、ポジティブに思えてきました。
それに、これだけ自粛要請をしておいて、数年後、コロナのせいで結婚率や出生率が下がった、なんてニュースで責められたらたまったもんじゃないわよね。
人と人との接触を減らされている今だからこそ、愛する人と、たくさんセックスして!
ーーー報道にまどわされたり不安にならず、しっかりと大切な人たちの安全を考えた上で、これまで通りのセックスライフを考えれば良いということですね。
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大切な恋人は、家族同様の存在。相手とのセックスに対する価値観のすりあわせをして、お互いをいっそう慈しみ、二人の時間を楽しんでください♡