『ハイキュー!!』をフックにいざ、バレーボール沼へドボン

連載開始10周年を迎える超人気バレーボールコミック『ハイキュー!!』をご存じですか?  記念の年でもある2022年、いくつかの企画が進行中とのことで、DAILY MORE編集長Yに、こんなオファーが舞い込みました。

8月に『ハイキュー!!』とVリーグでコラボイベントがあるのですが、この機会に国内トップリーグのバレーボールを真剣に観てみませんか!?」
『ハイキュー!!』×V.LEAGUE ALLSTAR SPECIAL MATCH “THE VOLLEYBALL”©️古舘春一/集英社
『ハイキュー!!』×V.LEAGUE ALL★STAR SPECIAL MATCH “THE VOLLEYBALL”©️古舘春一/集英社

実はY、ファッションメディア編集長でありながら、スポーツ総合マガジン・Sportiva(スポルティーバ)のウェブサイトからSNSまでを熟読、“スポーツ観戦好き”女子として社内に名を馳せる⁉生粋のヲタク。奇しくも、TOKYO2020オリンピックでの火の鳥NIPPON(女子)・龍神NIPPON(男子)のパフォーマンスを観て以来、バレーボールに対してウズウズした気持ちを抱えていたところ、ちょうど4月に、国内最高峰のバレーボールリーグ「V .LEAGUE(通称:Vリーグ)」のV・ファイナルステージが開催される絶好のタイミングということで、ライターOとともに本記事ではバレーボールとVリーグのおもしろさや推しどころを全力でプレゼンいたします!

スパイクとブロックが空中で激突! バレーボールのワクワクポイント

バレーボールの国内プロリーグ「Vリーグ(V.LEAGUE)」のファイナルステージ開幕
©️ V.LEAGUE

まずは一応基本的なことをチェック。6人1チーム同士がネットを境としてコートの両面に分かれ、手や腕を使ってビシバシとボールを打ち合うバレーボール。“地面にボールを落としたらアウト”という点でとてもユニークな球技といえます。コートにボールを落とさないよう、選手たちはサーブ・レシーブ・トス・スパイクといったプレーを繰り広げながら、3回以内(※ブロックによる接触は除く)に相手のコートに返球します。試合は25点先取・5セットマッチで、3セットを先に獲得したチームが勝利します。

Vリーグ(V.LEAGUE)の面白さ
©️ V.LEAGUE

バレーボール観戦最大の魅力は下記3点にあると思います。

☑️ 超人的に高いジャンプ
 男子ともなると身長2m前後の選手が多いのですが、そんな超高身長選手がスパイクを打つ時のジャンプ最高到達点は、なーんと3.5mにも及ぶのだそう! 高すぎ&強烈すぎるスパイクとブロックの空中激突は、バレーボールいちばんの見どころです!
☑️ 圧倒的なスピードとパワー
 ジャンプサーブやスパイクで打たれたボールの時速はなんと120km以上ともいわれます。バシーーーンと打たれてビューーーン! と唸りながら相手コートに彗星のように飛んでいくボールの迫力は、テレビ観戦でもじゅうぶん感じられます。
☑️ ローテーションで戦術が刻々と変化する
 サーブ権を持つチームの選手は、1ターンごとに1つずつ時計回りにポジション移動します。つまり、攻撃が得意な選手・守備が固い選手・オールラウンドに動ける選手など、どのタイプの選手がどこにいるかによって都度戦術を変える必要があり、攻めと守りのポイントが刻々と変化するため、目が離せないのです。

画像(↑)は、パナソニックパンサーズの清水邦広選手。192㎝・97kgの巨体が、自分の身長くらいの高さの空中でこんなにエビ反りしながら時速120kmの爆速サーブやらスパイクやらを1試合に何ッ回も繰り出すんですよ......感動で震える。

ユニフォームの色がひとりだけ違う守護神的プレイヤー“リベロ”に注目!

Vリーグ(V,LEAGUE)の面白さ
©️ V.LEAGUE

また、6人のうち、ひとりだけユニフォームの色が違う選手は“リベロ”といい、レシーブのスペシャリスト、つまり守備だけに特化したポジション。相手コートから刺すようにギュイィイインと飛んでくるサーブやスパイクをビシッと受け止めつつ、得点へつながるトスを上げるセッターに向けて、ボールを確実に返球する技術の高さが問われるチームの守備の要です。画像(↑)は、JTマーヴェラスの守護神・小幡真子選手。特に、ボールが落ちる寸前にボールと床の間のわずかな隙間に手をねじ込んでレシーブを上げる“パンケーキ”とよばれるプレーは、全人類の尊敬を集めるに値する神業。選手たちの超人的な身体能力と、絶対にボールを自陣に落とさない! という意思の強さがうかがえる粘り強いプレーは、息をするのも忘れて見守ってしまうほど、圧倒的で強烈なのです。

女子も男子も! 頑張る同世代選手を応援してエナジーチャージ

Vリーグ(V league)の面白さ
©️ V.LEAGUE

長身で、アスリートらしく引き締まった体格、キリッとした表情、機敏で力強いパフォーマンスetc.、惚れない要素がまったくもって見当たらないバレーボールの選手たち。キャラクターがきわ立っているのも大きな魅力です。
InstagramやTwitterなどSNSを駆使して情報発信に励む選手も多く、なかには海外リーグで活躍する髙橋藍選手のように、91.5万ものInstagramフォロワー数を誇りつつ、弟の塁選手(サントリーサンバーズ)とともにTikTokアカウントまで運営するスーパーデジタルネイティブもいます。各チームが公式サイトで公開している選手たちの詳しいプロフィール欄を眺めているだけでもそれぞれの個性が把握でき、読み込んでいるうちに夜通し過ごせそうなレベルです。“推し”のプレイヤーがいれば、ゲーム観戦がより盛り上がります!

Vリーグの頂上決戦・ファイナルリーグを観戦してみよう!

さて、Vリーグビギナーにとってなんとタイミングのいいことに、4月8日(金)から、日本最高峰のチームを決める超重要なチャンピオン決定戦「2021-22 V.FINAL STAGE」が開催されます。ファイナルステージに進出できるのは、V・レギュラーラウンド上位3チームのみ。現在まさに各チームがしのぎを削る大接戦に突入しています!
Vリーグ2021-22ファイナルステージ女子の見どころ

©️ V.LEAGUE

女子でファイナル進出の可能性が高いといわれているのが、東レアローズ・NECレッドロケッツ・JTマーヴェラス・久光スプリングスの4チーム。男子日本代表のエースで、TOKYO2020オリンピックでも主将を務めた石川祐希選手の妹として知られる石川真佑選手(東レアローズ・写真左)や、攻守ともに優れたバランスを魅せる古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ・写真右)らの活躍に期待です!

サントリーサンバーズのスーパースター、柳田将洋選手

©️ V.LEAGUE

男子になるとさらに苛烈で、サントリーパンサーズ・パナソニックサンダーズ・ウルフドッグス名古屋・堺ブレイザーズ・東レアローズの5チームが進出濃厚。柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)をはじめ、パワフルなプレーと圧倒的な美青年っぷりに脳みそがバグるレベルの注目プレイヤーが多数参戦します。
迫力満点のプレーをリアルに拝める観戦チケットは大争奪戦が予想されるそうなので、お早めにチェックしてみてくださいね。おうちで観戦するなら、Vリーグ公式動画配信サービス「V.TV」のほか、NHK BS1・フジテレビ(CS)・ひかりTV(男子のみ)で放送または配信予定です。テレビの前でもつい大きな声で応援したくなるパフォーマンスの数々が繰り広げられること必至です!

V/LEAGUE公式YouTubeチャンネルもチェック! 2021-22 V.FINAL STAGE ーこの1点のためにー
グローバルな舞台で活躍する選手を多く輩出するためには、日本国内でのリーグの成長が不可欠。日本のバレーボール業界全体のパワーアップのため、また自分自身の成長のためにたゆまぬ努力を続けるVリーガーたちはみんなまだまだ若く、伸びしろだらけ。力いっぱい応援することで、お互いにエネルギーを交換できれば素敵ですよね。
2021-22 V.FINAL STAGE | バレーボール Vリーグ オフィシャルサイト
協力/日本バレーボールリーグ機構 取材・文/沖島麻美 ※掲載されているのは2022年3月23日時点での情報です。