殿堂入り

アイドルの恋愛禁止と実態「メンタルを保つために、彼はなくてはならない存在」【モアリポート40】

1980年──、いまから約40年前。女性の「性」の本音を語る「モア・リポート」が誕生し、2017年までに延べ1万2千人を超える女性たちの性を見つめてきました。

そして、恋愛やセックスがいっそう多様化している現在。MORE世代の体験談を取材した新「モア・リポート」をお届けします!

グラビアアイドルとして生きる

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
ーDATAー
小沢さん(仮名)24歳 /独身/グラビアアイドル
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

地下アイドルからグラビアアイドルの世界へ

アイドルの恋愛禁止と実態「メンタルを保つために、彼はなくてはならない存在」【モアリポート40】_1
――現在のお仕事を教えてください。

グラビアアイドルとして、イメージビデオやバラエティ番組に出演しています(以下、小沢さん)

――いつからグラビアアイドルをされているのですか?

子どもの頃からアイドルに憧れていて、とある地下アイドル募集に応募したのがきっかけです。オーディションに合格して地下アイドルとして活動をする中で、一緒に仕事をしていた方から「グラビアやってみない?」と声をかけていただいて、22歳の時にグラビアアイドルになりました。

――元々グラビアのお仕事に興味があったのですか?

はい。地下アイドルをしていた時から「いつかやってみたい」と思っていました。でも、なかなかチャンスがなく……。そんな時に声をかけてもらったんです。

「選ばれない」辛さを経験して

アイドルの恋愛禁止と実態「メンタルを保つために、彼はなくてはならない存在」【モアリポート40】_2
――グラビアアイドルの仕事はどうですか?

最初はファン獲得のために、一本イメージDVDを出して、撮影会に参加しました。

撮影会の会場には、複数人のグラビアアイドルがいて、ファンはその中から好きな子を選んで撮影できるシステムなんです。だから目に見えて人気の差が分かります。

――アイドルの握手会のようなシステムなんですね。

はい。駆け出しの私のところには全然人が来てくれなくて……。「暇そうだから来てあげたよ~」とか「なんで君、人気ないんだろうね?」とか。心無い言葉もたくさん投げかけられました。

ファンがたくさん並んでいるグラビアアイドルを横目に「私は選ばれないんだな」と悲しい気持ちになることも。

それでも踏ん張って撮影会を続け、ファンも獲得したのですが、メンタルを崩してしまうこともたびたびありました。

アイドルの恋愛事情。恋人は仕事のつながりで

アイドルの恋愛禁止と実態「メンタルを保つために、彼はなくてはならない存在」【モアリポート40】_3
――グラビアアイドルとして”恋愛禁止”のような制度はあったのですか?

ありません。ほとんどの事務所がそうだと思います。「いてもいいけど、絶対にばれないように」と言われていました。

――小沢さんも恋人がいましたか?

いました。仕事を応援して理解してくれる人と付き合うことが多かったですね。そうなると必然的に、仕事仲間やファンになります。

グラビアアイドルになりたての時は、私が地下アイドルをしていた時によくライブに来てくれていた方と付き合いました。

アイドルグループを辞めた後に連絡を取り合うようになり、意気投合したんです。もちろん絶対関係がバレないように、徹底していました。

――ファンの方だと仕事に対する理解はありますよね。

そうですね。私が仕事の愚痴をこぼすと、親身になって聞いてくれましたし、私が知らないファンからのタレコミみたいなことも教えてくれました。メンタルを保つために、彼はなくてはならない存在でしたね。

――今もその彼と付き合っているのですか?

いいえ。別れてしまいました。原因は、彼が別のアイドルグループの子を推しているのを私が許せなかったからです。

「あの子可愛いよね」の会話が別れの引き金に

――なぜ、許せなかったのでしょうか。

たとえば、カップルでテレビを見ていて「アイドルの〇〇、かわいいよな~」と彼氏が言っても彼女が嫉妬心を覚えることはあまりないですよね。

でも私は自分がグラビアアイドルをやっている以上、彼が別のアイドルを見て「〇〇可愛いよな」と言うのが許せなかったんです。元々彼はアイドルファンなので、彼は私とは別に”推し”がいたのですが、それが私と全く別のタイプの女の子でした。

「本当はこういう子がタイプなんだな」って病んじゃって。それに耐えきれず自分から別れを告げました。

常に”選ばれる””選ばれない”という土俵で戦っているので、彼だけは、恋人としてもアイドルとしても私を一番にしてほしかったんです。

――シビアな世界で戦っているからこそ、絶対的な存在が欲しかったんですね。

そうですね。やっぱりこの職業をしていると、男性の嫌な面もたくさん見ます。たとえば大勢の人がいる飲み会で、私の職業を聞くまでまったく見向きもしなかった男性が、私がグラビアアイドルだと知った瞬間、「え?グラビアなの!?」って、目の色を変えてホテルに誘ってきたり。実はその男性は既婚者だったり。

グラビアアイドルは、あくまでカラダを見せるまでが仕事です。実際にセックスをするわけではないのに、グラビアアイドル=ヤれる、と結び付けて考える人が多かったですね。

――そういう”イメージ”からの結びつけはよくありますよね。

そうですよね。たとえば、痴漢された女性に対して「痴漢されるほうも悪い」って言うのもこれに近い気がします。もし、女性がセクシーな服装をしていたとしても、それは「触ってほしいから」ではない。

女性の「セクシーだと思われたい」という承認欲求と「セックスをしたい」という性欲は別。ですが、それがイコールだと考える男性も多いですよね。
アイドルの恋愛禁止と実態「メンタルを保つために、彼はなくてはならない存在」【モアリポート40】_4

自身のこれから。仕事と恋愛

――今後もグラビアイドルとしての目標を教えてください。

私は今年で25歳になるので、色々と分岐点になるのではないかなと思っています。25歳だとまだまだ社会的には若いと思うのですが、グラビアアイドルだと、10代の新人がどんどんデビューしてくるので、若いとは言い切れないんです。

アラサーに差し掛かる前に、女優に転身したり、グラビアアイドルとしてもっと攻めた売り方をしたり……今後の道を模索する時期じゃないかなと思います。

ファンのために仕事を続けたいと思う一方で、25歳で完全引退しようかな、という道も頭をかすめます。

いつか結婚もしたいと思っているので、いろいろと人生に悩む時期ではありますね。

「まだ25歳」「もう25歳」その狭間で、今日も生きています。

関連リンク

Ranking

もっと見る

What's New

もっと見る

もっと見る

もっと見る

もっと見る

もっと見る