MOREエンタメAWARD2021

楽しいことも、悔しいこともいろいろあったこの一年。私たちの日々に寄り添い、パワーをくれたのはやっぱりエンタメでした。毎年恒例の人気企画、感謝の気持ちをこめて今回も総力特集します!

キュンイケメン大賞〈モア世代部門〉渡邊圭祐

2022年MORE2月号エンタメアワードロゴ
ドラマ『推しの王子様』では、ゲームキャラそっくりのヒロインの相手役を。『恋はDeepに』では、主演の弟役を好演したほか、舞台にも初挑戦するなど、活躍の幅を広げた2021年。俳優歴4年、現在28歳の最旬俳優が堂々受賞!
俳優・渡邊圭祐さん(MORE2月号エンタメアワード企画)
PROFILE
わたなべ・けいすけ●1993年11月21日生まれ、宮城県出身。2018年に『仮面ライダージオウ』で俳優デビュー。初舞台となる『彼女を笑う人がいても』では2021年の新聞記者と1960年の青年、2役に挑戦中
ジャケット¥396000・シャツ¥71500・パンツ¥126500・ネクタイ¥27500(参考価格)/サンローラン クライアントサービス(SAINT LAURENT BY ANTHONY VACCARELLO)

「新しい経験や出会いで、広がりを感じた一年だった」

人気俳優としての階段を駆け上がる渡邊さん。2021年を漢字一文字で表すとしたら、“広”だそう。

渡邊「肩の力を抜いて仕事に取り組むことができるようになり、お仕事の幅も視野も広がった充実の一年でした。たとえば、『恋はDeepに』では、主演として現場を引っぱる綾野剛さんの背中からたくさんのことを学ばせていただき、逆に『推しの王子様』は、全員で手を取りあってつくり上げていく感覚の強い、和気あいあいとした現場で。ふたつの現場を通して、作品のつくり方や俳優のあり方は、いろいろあっていいのだと気づかされました。お芝居以外では、8月にラジオ番組『オールナイトニッポン0(ZERO)』でパーソナリティを務めた経験も、またひとつ自分の新しい扉を開けた瞬間でした。“素の渡邊圭祐”を、リスナーのみなさんに披露できたと思います(笑)」

役の振り幅にも定評がある渡邊さん。ある大先輩から教えてもらったという、役づくりのコツとは。

渡邊「気をつけているのは、考える余白を残して現場に入ること。というのも、俳優デビュー作である『仮面ライダージオウ』で、共演した生瀬勝久さんから、『始まる前から演技を固めすぎてはダメ。現場でつくらないと』という言葉をいただいて。その時から、セリフはきちんと覚えるけれど、仕上げはあくまで現場でする。柔軟性はいつも大切にしています」

そんな渡邊さんが今後、挑戦してみたい作品のジャンルをうかがった。

渡邊「同世代の俳優5〜6人が集まる作品は、いつか演じてみたいです。たくさん刺激を受けそう。何かを全員で成し遂げるような物語がいいな。あとは、小説が原作の作品に出てみたいです。ちなみに、お気に入りの小説は、チャールズ・ブコウスキーの『勝手に生きろ!』。酒と女に溺れる男が主人公なのですが、こんなふうに自由に生きられたら面白いだろうなって。この本のタイトルは、僕の座右の銘でもあるんです。2022年も、真摯に演技に向きあって、楽しく、生きたいように生きられるようにあがき続けたいです!」
撮影/花村克彦 ヘア&メイク/木内真奈美 スタイリスト/九(Yolken)取材・原文/海渡理恵 構成・企画/松本一葉(MORE)