No.570 しんしん

モアハピ部 No.570 しんしん

*東京都出身*会社員*身長153cm *歌舞伎女子 *海外ミュージカル *旅行 *2級建築士
instagram:@sinsin_panda

【歌舞伎のススメ】祝・高麗屋三代襲名!歌舞伎座開場130周年の幕開けを飾る『壽春大歌舞伎』、そして、草間彌生さんの祝幕に見守られた『二月大歌舞伎』!

こんにちは!しんしんです!

すっかり3月も7日に!
あっという間すぎて信じられません笑
引き続き健康管理には気をつけてがんばりましょー!

さて、今日のブログは久しぶりの

歌舞伎のススメ!

このタイミングで歌舞伎のススメを更新したかったのは、なんといっても、記念すべき高麗屋三代襲名披露興行が2ヶ月間の興行を無事終えたから!(ほんとはもう少し早く更新したかった…!泣)

普段歌舞伎になじみのない方も、この年末年始はテレビのニュースやバラエティで三代襲名に関する特集を目にしたのではないでしょうか?

テレビでも一躍話題となった三代襲名!
「そもそも襲名って何?」という疑問から、今回の襲名の見どころまで、一挙にご紹介します!!

①「襲名」とは?

襲名とは、親や師匠の名を継ぐこと。
歌舞伎に限らず、落語や日本舞踊など、伝統芸能の世界ではよく耳にしますよね。

歌舞伎役者にとって襲名は、人生の節目となる一大行事!

名前を継ぐことによって、役者としてより大きな役に挑戦できるようになると同時に、名前にふさわしい役者になることを求められる、華やかであると同時に緊張感やプレッシャーも伴うものです。

そして襲名は、役者自身だけではなく、周りに認められて初めて叶うもの。
周囲の役者や関係者、そしてお客様の支援が役者を支え、晴れて襲名となるとみんなで新しい門出をお祝いします!
数十年に一度の大きなお祭りみたいなものなんです。

②今回の襲名は特別?

そんなお祭りムード満点な襲名ですが、今回の襲名は普通の襲名よりも一段と華やかで一段と大規模な特別なものだったんです!

というのも、

高麗屋三代同時襲名だったから!

三代同時襲名というのは、祖父、息子、孫の三代が同時に新しい名前を襲名する、というものです。

これは三代が全員現役の役者でなければ叶わないため、歌舞伎のながーい歴史上でもとても珍しいことなんです!
前回の三代襲名は、1981年の高麗屋三代襲名。
直系の親・子・孫の三代同時襲名はこれが史上初でした。
今回は37年ぶり、2回目の三代同時襲名!

400年間の歌舞伎の歴史の中でたった2回しかない出来事、これって本当にすごいことです。

③そもそも高麗屋さんとは?

歌舞伎役者さんにはそれぞれ屋号があります。

「◯◯屋!」と客席から声が飛ぶ、あれです。

高麗屋さんは伝統ある歌舞伎の家柄のひとつ。

まずお父さんの二代目松本白鸚さん
37年前の三代襲名で九代目松本幸四郎を襲名し、歌舞伎役者ながら、ミュージカルやストレートプレイの世界への道を切り開いた先駆者として知られています。
2人目は十代目松本幸四郎さん
ラスベガスでの歌舞伎公演やチームラボとのコラボでも話題になりました!劇団☆新感線のいのうえひでのりさんともたくさん作品をつくっていらっしゃって、歌舞伎の裾野を広げていっています。昨年の8月興行では、市川猿之助さんと一緒に「やじきた」で歌舞伎座を盛り上げました!お父さん同様、新しいジャンルにチャレンジしていかれる姿がとても輝いています。
そして、八代目市川染五郎くん!
若干13歳ながら、お父様やおじいさま譲りで容姿端麗。二代目松本金太郎として出演されていた8月のやじきたでは、声変わりの最中でまだ少年の面影が強かった印象ですが、11月の襲名前最後の公演では、細川内記の気品あふれる若殿が見せる憂いを見事に演じ、次期染五郎としての頼もしさを感じさせられました。
これからの成長が本当に楽しみな役者さんです。
さて、基本を抑えたところで、今回の襲名披露興行のポイントをいくつか!

ポイント① スタッフさんの装いがすごい!

まずは歌舞伎座入り口から!
幕見の列の整理や入り口での案内を担当している劇場スタッフさん。
普段はジャケットなのですが、襲名披露興行の間はこのような法被を羽織っていらっしゃいました!
背中の模様は、高麗屋の家紋である四つ花菱。
裾の格子も、高麗屋さんに伝わる特別な「高麗屋格子」という柄が採用されています!

ポイント② 祝幕がすごい!

襲名を祝って特別にかけられるのが祝幕。

一月はこんな感じ!
こちらは四つ花菱に加えて、白鸚、幸四郎の紋である浮線蝶と、染五郎の三つ銀杏が真ん中に、下手側には襲名する3名の名前が刻まれています。

そして二月はこちら!!
なんと、デザインしたのは現代アーティストの

草間彌生さん!

昨年オープンしたGINZA SIXとコラボした照明も話題になりましたよね…!
新幸四郎さんとのご縁で、今回実現したそう!
歌舞伎と現代アートのコラボ、まさにジャンルの壁を超えた新しい挑戦の幕開けを予期させるものでした♡

ポイント③ 筋書きがすごい!

映画やミュージカルのように、歌舞伎にもプログラムにあたる「筋書き」があります。
記念すべき襲名にあたり、各界の著名人の方からもお祝いメッセージが掲載されており、ここでしか語られないエピソードも満載!読み応えバッチリでした!
もちろん作品の解説や出演者の紹介もあるので、作品や役者さんへの理解を深めるのにも役立ちます!
ご贔屓の役者さんが出ている!という方や、歌舞伎をもっと深く楽しみたい!という方には、筋書きの購入がおススメです♪

ポイント④ 演目がすごい!

わたしは一月も二月も幕見で夜の部を観ました!

どちらも真ん中に口上があり、3人の襲名挨拶と所縁ある役者さんたちからのお祝いの言葉が語られます。
特にユニークだったのは、二月の口上!

「芝居前」という演目で、江戸時代の木挽町を舞台として芝居仕立てで口上を行います。
個人的にご贔屓の片岡仁左衛門さんが芝居小屋の席主のお役で、他の役者さんたちを紹介する役回りをされていたのも見所のポイントだったのですが、名だたる役者さんたちが舞台狭しと勢ぞろいする姿は、まさにお祭りでした…!
一月の見どころは、勧進帳での染五郎の義経と、幸四郎の弁慶。
義経の美しさと弁慶の細やかさが印象的でした。
二月の見どころは、忠臣蔵七段目での染五郎の大星力弥。力弥はお父さんの先代染五郎が襲名披露で演じたお役。同じ役を初役で襲名披露興行にできるというのは、親子の芸が受け継がれていくことを象徴的に表しているようで、感動もひとしおでした。
白鸚さんが演じた由良之助は、流石の貫禄で見ているうちにぐっと引き込まれる強さがありました。

お軽と平右衛門のコンビは、奇数日が菊之助さんと海老蔵さん、偶数日が玉三郎さんと仁左衛門さんで、わたしは奇数日に行ったので、ニザタマも観てみたかったなぁと思いつつ。
歌舞伎でもダブルキャスト?があるんですね。新鮮でした!

今年もたくさん歌舞伎を見ます宣言!

充実の襲名披露興行を終えて三月。
今月は初日に行ってまいりました!
国性爺合戦では、義太夫さんと扇雀さんの熱い思いが重なり合って涙涙の親子の情愛を感じる一幕を。シリアスなシーンが多めな一方で、カーリングネタなんかもあって、初日からだいぶ遊んでました笑

男女道成寺では、精悍な歌昇さんのコミカルなお坊さまと、普段は女方の壱太郎さん・米吉さんの可愛らしい坊主姿に萌きゅん♡

最後の芝浜の革財布では、世話物で楽しく笑ってホロリと泣ける、いいバランス感のお芝居を堪能できました。
今年も歌舞伎をたっくさんみて、たっくさん勉強したいと思います!
またブログでも紹介できるといいなぁ♪


最後までお読みくださりありがとうございます♡

*しんしん*

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