誰もが知っている有名なグルメでも、実は知らない雑学がいっぱいある。そんな“明日誰かに話したくなる”グルメのナゾを、独自に調査するのがこちらの連載【ご当地グルメ探偵M】!

今回は「ハリスさんの牛乳あんパン、ハリスさんって誰?」。静岡県下田名物の「ハリスさんの牛乳あんパン」。全国販売してほしいご当地パンランキングで1位も獲得している、大人気パンです。それにしても、ハリスさんとは一体誰……? ご当地グルメ探偵Mが調査結果を報告します!

江戸時代に、米国初領事が牛乳を飲んだことがきっかけ

Q.「ハリスさんの牛乳あんぱん」のハリスさんって誰?

A.江戸時代の米国初領事タウンゼント・ハリス氏です
江戸時代、米国初領事タウンゼント・ハリス氏が牛乳を初めて日本で飲んだことにちなんで、牛乳を練り込んだ生地でこし餡を包み、焼きあがったあと、フレッシュバターを注入したあんぱんです。米国初領事館があった「玉泉寺」にある「牛乳の碑」に、当時日本で牛乳売買をすることがなく、初めて販売された場所が下田であることなどが記されています。

教えてくれたのは……平井製菓

開国のまち伊豆下田に昭和23年(1948年)創業。戦後間もないころ、和菓子とパンの委託販売から スタートしました。平成7年(1995年)に、和菓子とともに行ってきたパン製造を思い切って“あんぱん”だけに絞り、「下田あんぱん」を発売。使用する小豆は北海道十勝産にこだわり、収穫された豆は一定期間熟成させて使用します。炊くたびに時間を変えたりと熟練した技術を伴うため、製餡は代表と二人の息子の三人で行っています。

■『平井製菓』公式サイト
https://hiraiseika.shop-pro.jp/

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ハリスさんの牛乳あんパンの画像
ハリスさんの牛乳あんパン(こしあん)1個 ¥259
自慢のあっさりして口どけのいい餡と、牛乳を練り込んだ生地を低温で時間をかけてゆっくりと発酵させて包み焼き上げたあと、フレッシュバターを注入しました。こしあんとフレッシュバターとの相性がよく、年間約24万個以上売り上げる、一番人気のあんパンです。
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取材・文/堀越美香子 ※掲載商品については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。