【吉沢亮インタビュー】『ヒロアカ』は『週刊少年ジャンプ』の連載当初から大好きな作品
2021年MORE9月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
吉沢亮
よしざわ・りょう●1994年2月1日生まれ、東京都出身。NHK連続テレビ小説『なつぞら』、映画『東京リベンジャーズ』などに出演。放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK・日曜20:00〜)で主人公・渋沢栄一を熱演中
もしもヒーローがいたならば。
人気漫画『僕のヒーローアカデミア』の劇場版の声優オファーが来た瞬間、「これをやれるのは、オレしかいない」とまで思ったという。端正な顔立ちの下にあるのは、隠しきれないチャーミングなオタク心。単純な“好き”を超えた、アニメとヒーローへの、偏愛について。
ヒーローと個性
吉沢さん「『僕のヒーローアカデミア』(以下『ヒロアカ』)の世界に入れたら、欲しいのは強い〝個性〟(超常能力)。爆豪勝己の“爆破”とか轟焦凍の“半冷半燃”もいいけど、天喰環の“再現”がけっこう好きかも。鶏肉を食べたら翼がはえたり、カニを食べたら防御力の高い甲羅ができたり。食べたものの特徴がドゥイーッて体に出てくるやつ。めちゃくちゃ強そうですよね。僕自身が今持っている個性は、冷静なことかな。お芝居をしている時も、自分がどう映っているか常に俯瞰しているので、仕事に生かせている気がします」
吉沢亮の“甘やかし方”
吉沢さん「思いっきり自分を甘やかす時の過ごし方は、お酒を飲みながら朝までアニメを観たり、一日中漫画を読んだりすること。僕にとって最上級のリラックス法だけど、3カ月くらいしてないかも。もしヒーローがいたら甘えたいことは、地方ロケの行き帰りの移動。背中に乗せてもらって移動したら、速いだろうなあ(笑)。基本的に僕は普段、周りの人たちみんなに甘えて生きていると思うけど、唯一甘やかす存在は弟たち。けっこういい洋服とか平気であげちゃいます。甘え上手だから、欲しそうな顔をしてると1軍の服まであげることも。だからやつらは普段、僕のお気に入りたちを着ている可能性が(笑)。でも、ひねくれ者の僕と違って、ふたりの弟はめっちゃいいやつなんです」
「オレ、カッケー」と思う瞬間、の話
吉沢さん「『ヒロアカ』は『週刊少年ジャンプ』の連載当初から大好きな作品だったので声優が決まってからは、周りの友達からも「やばいね」って言われました。アニメでしかできない芝居があるから、声を当てるのは楽しかったです。ただ、音響監督さんからは「もうちょい上にいる人に向けて」とか細かい指示をたくさんいただいて(笑)。対応が難しかったけど、ちゃんと声優として扱ってくださったのがすごくうれしかったです」
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』
“個性”保持者の殲滅をもくろむ組織が仕掛けた爆弾から人々を救うため、異国で任務に当たっていたデクは、ある事件に巻き込まれ、運び屋の少年ロディ・ソウル(吉沢亮)とともに命を狙われることに。●8/6〜全国公開
©︎2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社
©︎2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社
撮影/本間加恵 ヘア&メイク/小林正憲(SHIMA) スタイリスト/九(Yolken) 取材・原文/松山 梢 構成・企画/渡部遥奈(MORE) 撮影協力/バックグラウンズ ファクトリー