EXIT 兼近大樹さんインタビュー【前編】初の小説『むき出し』が話題! 本と出合って「嫌いな自分を変えたい」と思ったワケ

EXIT兼近さんが生み出した初の小説「むき出し」は、発売直後からあっという間に話題に。MORE1月号(11月27日発売)に掲載されているスペシャルインタビューでは、作品の中で表現したかったことや、今の社会について感じていることについて語っている兼近さん。DAILY MOREでも本誌発売に先駆けて、かねちーの本への愛や、執筆中のエピソードなどを【前編】【後編】にわけていち早くお届けします!

本と出合い、「嫌いな自分を変えたい」と思った

EXIT兼近のインタビュー
兼近さん「読書に関してはわりと雑食でいろんな本を読むんですけど、基本的には人からすすめられた作品を読むことが多いし、周りにオススメを聞くのも好きなんですよ。よく“本棚を見れば、その人がわかる”と言うけれど、すすめてくれる本からもその人の価値観や人生観みたいなものが見えてくる。だからこそ、選ぶ時はいろんなことを考えると思うんですよ。作品自体を楽しむのはもちろん、“この人は何を考え思いオレにこの本をすすめたのか?”と想像をふくらませながら読むのも意外と楽しかったりして(笑)」

ーーその派手な外見やチャラい芸風とは裏腹に、実は“読書家”としても知られる兼近さん。

兼近さん「本を読み始めたのは20歳くらい。僕、読書デビューは遅いんですよ。本を読み始めたのは、たまたま知り合いからもらった又吉直樹さんの本『第2図書係補佐』がきっかけで。その一冊から本の読み方や楽しみ方を教えてもらって。そこからいろんな作品を読むようになったんです」

ーー兼近さんが感じている本の魅力を知りたくて「本に出合い、人生は変わりましたか?」と尋ねると、返ってきたのは「変わったというか、変えようと思うようになりました」という言葉だった。

兼近さん「まず、本に出合って世界がすごく広がったんですよ。それまでは“自分ルール”みたいなものをつくり、守りながら生きていたんですけど、本を通じて沢山の人の言葉や価値観に触れて、世の中にはいろんなルールがあるのを知ることができたので。自分だけの凝り固まった考え方じゃなくて、いろんな視点で考えることができるようになったし、考えようと思うようになった。こっちもある、あっちもあるって、自分の中に引き出しをいっぱいつくることができたんですよね」

ーー世の中の流れに対して「こっちもあるよ」「あっちもあるよ」と様々な角度で言葉を投げ掛ける、最近は兼近さんの発言がニュースになりネットに流れてくることも。

兼近さん「まあ、あれは現場で感じた“この意見、誰も言ってなくない?”を僕が言っているだけなんですけどね(笑)。やっぱり、一つの意見だけに集中すると偏ってしまうというか。何かを伝えるための番組で、偏った意見だけを発信し続けるのは違うんじゃないかなって。たとえ、それが大多数の意見であっても“こういう見方もありますよね”って誰かが逆の意見を言わないと、少数派の意見が潰れてしまう。それは決して公平ではないと思うので」

ーーそんな発言ができるのも「本を通じていろんな世界を見ることができたからなんだと思う」と兼近さんは言葉を続ける。

兼近さん「本はいろんな角度からの物の見方を届けてくれるんですよね。ただ、僕が自分で選ぶのは”興味があるもの”だけ。だから、掛け算はまともにできないくせに、やたら世界情勢のことは知っていたり、僕は僕で知識の偏りがエグかったりもするんですけどね(笑)」

ーーその“興味のあるもの”について尋ねると、こんな答えが。

兼近さん「世界や社会の仕組みだったり、あとはやっぱり“人”なのかな。僕、エッセイをよく読むんですけど、他人が何を考えているのか、その価値観や思いに触れるのが好きなんですよね。人に興味があるのは……自分を知りたいから、自分を好きになりたいからなのかもしれない。僕は本当に自分のことが嫌いだったので。自分の人生も、考え方も、外見も、なにもかもがずっと。周りによく見られたいし、自分のこともよく見たい、だから人が何を考え思っているのかに興味があるのかもしれないですね」


そんな兼近さんはどんな気持ちで小説を書いたのか?【後編】でたっぷりお届けします!

11月27日発売のMORE1月号ではさらにDEEPなインタビュー&MORE読者のお悩みにも答えてくれました。そちらもお楽しみに!!
小説を書いたEXITの兼近さん
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かねちか・だいき●1991年5月11日、北海道生まれ。人気お笑いコンビ「EXIT」として活動中の漫才師。ニュース番組のMC、音楽活動など、型にはまらぬ表現はいつも話題の的

初の小説『むき出し』 兼近大樹 著

兼近さんの初の小説『むき出し』
主人公「石山」に大きな影響をもたらした人々との出会い、そして成長してから自らの過去をどう 受け入れるか、その過程が鮮烈な言葉で描かれている。(文藝春秋 ¥1760) 

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