ぼる塾・酒寄「私が三姉妹のおばあちゃんみたいな感じ（笑）」。『酒寄さんのぼる塾日記』発売記念イベントルポ

ほんわか＆爆笑イベントの一部始終をお伝え！

大人気の女性お笑いグループ「ぼる塾」の育休中のメンバー・酒寄希望さん。彼女が書いた笑いと友情のエッセイ『酒寄さんのぼる塾日記』の発売を記念し、2／15にSHIBUYA TSUTAYA 公式YouTubeチャンネルにて、オンラインイベントが開催されました。

酒寄さん、同じく「ぼる塾」の田辺智加さん、そして、表紙イラストを担当したつづ井さんの3人によるこのイベントでは、“大人女子の友情”にまつわるトークが盛りだくさん！
友達に不満があるときはどうする？どんな時に女友達が必要？心地いい女友達って？ etc

また、「ぼる塾」のおふたりから、MOREへのスペシャルメッセージもいただきました！ “大人の友情”についてのメッセージにご注目を。

（左から）つづ井さん、「ぼる塾」酒寄さん、「ぼる塾」田辺さん

この本を読んで「私ってこんなに面白いんだ！」と思った（田辺）

『酒寄さんのぼる塾日記』はどんな本？

酒寄：「ぼる塾」になる前から、田辺さんとコンビを組んでたんですけど、そのころの田辺さんは“自分のどこが面白いか”を理解していなくて（笑）。
私は「田辺さんの面白いところをエピソードトークで使えるように記憶しておこう」と思ったんです。

その後、メンバーのはるちゃん（きりやはるか）、あんりちゃん（あんり）と「ぼる塾」が結成されて。はるちゃん、あんりちゃんも、面白いことをたくさんしでかすんです(笑)。でも、田辺さんと同じく、本人たちはそれを面白いと思っていないんです。だから、それが闇に葬り去られる前に私が記憶に残しておかなくちゃ！と思って。日々の面白かった出来事をnoteに書き溜めていたんです。そしたら、それが奇跡的に本になって！

田辺：いや～！ほんと奇跡よね。
私も『酒寄さんのぼる塾日記』を読んでみて「え、私ってこんなに面白いんだ！」って思ったもん（笑）。自分の話を読んでるのに、ほかの人の話を読んでるみたいだった。全部実話なんだけどね。

酒寄：田辺さん、出会ったとき、“27歳でギャルデビュー”したことよりも“ベーグルが作れる”っていうのを芸人としての売りにしようとしてたもんね。

田辺：うん。ベーグル田辺って名前でデビューしようとしていた時期もあった（笑）。

大ファンだった“つづ井さん”がカバーイラストを担当！

田辺：私たちにとって、中身はもちろんだけど、本の表紙も特別だよね。

酒寄：そうなんです。なんと今回の表紙、私も田辺さんも大ファンの「腐女子のつづ井さん」（KADOKAWA）の作者・つづ井さんに描いてもらったんです！

田辺：嬉しかったよね～！私たち大ファンで、お互い「面白いマンガがある」って報告したときに、お互い紹介したかった本が偶然つづ井さんの漫画だったんだよね。
やばい、感動で泣きそう…！

酒寄：田辺さん、とりあえず落ち着いて（笑）！

つづ井：漫画家のつづ井です。日頃は、身の回りの楽しかったことを絵日記に描いて発表しています！

田辺：つづ井さんの漫画を読むと、“普段身近で起こる些細なことでも、友達がいればこんなに全力で楽しめるんだ”って教えてくれるよね。
今日は、ぼる塾とつづ井さんの作品の共通点である“女同士の友情”についてトークしていきたいと思います～！

友達の条件は？喧嘩はする？女同士の友情について考える！

テーマ1：女友達になる条件！なにがきっかけで仲良くなる？

―「ぼる塾」の2人が友達になったきっかけは？

田辺：酒寄さん、これは、あれじゃない？『ちびまる子ちゃん』。私さくらももこさんが大好きで、酒寄さんも好きって聞いて、仲良くなったもんね。

酒寄：共通の趣味だね！

田辺：あとは、食べ物の趣味も大事よね。あんたドリア好きだよね？酒寄さんが「ドリアにしようかな～」って言った時、「やだ！私もドリアにしようと思ってたんだけど！！♡」みたいな（笑）。

酒寄：友達って“ささいなきっかけ”でなるものなのかもね。つづ井さんはどうですか？

つづ井：私は、どちらかというと友達が少ないんですけど、私の友達は友達が多い人が多くて。その友達を介して、友達が増えていくって感じです。

酒寄：私もそうかも！ぼる塾のあんりちゃんもはるちゃんも、田辺さんを介して知り合ったもんね。

田辺：そうだったね。私はただその場にいるだけで、友達になっちゃう。一回喋っただけで友達（笑）。逆に“この人とは友達になれない”ってタイプってある？私は悪口言う人かな～。あとはマウンティング取る人。

酒寄：悪口とかマウンティング、嫌だよね。田辺さんはどう対処してるの？

田辺：とにかくうわのそらになる！ 空を見ながら推しの事を考える。あっちだってこっちの気持ちを考えないんだから、こっちも考えなくていい～って。推しの事を考えてる時が一番幸せだしね。

テーマ2：どんな時に女友達が必要？

―女友達に助けられた経験は？

田辺：やっぱ失恋した時……。推しの熱愛とか結婚とかね……。私の推しが結婚した時、酒寄さんと二人でカラオケに行って、その人の曲を歌ったよね、あとaikoも。

酒寄：あったあった！懐かしいね。
私は、何気ない時に「ぼる塾」のメンバーから、LINEが来ることかな～。この前、田辺さんから「今めちゃくちゃ寒くて臭いところにいるの」っていう、メリーさんの電話（編集部注：都市伝説の一種）みたいなLINEが来て（笑）。なんかそういう時に「私生きてるな～」って（笑）。

田辺：あの時、楽屋が本当に寒くて臭かったんだよ！報告しなきゃと思って、ぼる塾3人が机でうなだれてる写真を撮って送ったよね（笑）。

テーマ3：友達に対して不満がある時はどうする？

―友達に不満があったら言う？言わない？

田辺；喧嘩はしたくない！言わない！だって、仲のいい人の一瞬の“嫌”は我慢できるし。

酒寄：私も時が経つのを待つかな。つづ井さんはどうですか？

つづ井：私も争いたくはないけど、感情のぶつけ合いというより、「ここはちょっと気になるごめん！」みたいに伝えることはあるかな。

酒寄：みんなあまり言わないタイプかもしれないけど、言い合うケースもあるよね。
「ぼる塾」のあんりちゃんとはるちゃんは幼馴染だから、けっこうケンカするよね。ふたりがケンカしてるのを初めて見た時、すごくびっくりしたんだけど、田辺さんがその隣でシフォンケーキ食べてて、「あ、大丈夫なんだ」って思ったよ（笑）。

田辺：そうそう。最初はびっくりしたけど、時を経て「このふたりは大丈夫」って思ってる。

酒寄：言い合って仲を深めるケースもあれば、あえて言わないケースもある。どうやって友情を深めるのかは、相手との関係性によるのかもしれないね。

田辺：その点、ぼる塾はよくできてるよね～。基本3人で動いてるけど、酒寄さんが見ていてくれるって思うと、心強いもん。

つづ井：私、最初に「ぼる塾」を知った時、この3人、不思議だなあ～って思ったんです。
その不思議さが魅力だなって思ったんですけど、他のテレビで4人目のメンバーでリーダーの酒寄さんがいると聞いてしっくりきて。なるほど！そのバランスがあったのか！って。

酒寄：例えて言うと、私が“三姉妹のおばあちゃん”みたいな感じよね（笑）。おばあちゃんだと思えば、（ほかの3人のメンバーは）相談もしやすいし。

田辺：「ぼる塾」って4人組⁉って、驚かれることもあるんだけど、私たちの中では、4人が一番しっくりきてるんだよね。友達であり、メンバーであり。バランスがいいのかも。

ぼる塾（左から）きりやはるかさん、酒寄希望さん、あんりさん、田辺智加さん

テーマ4：心地いい女友達って？長く友達でいるためには？

―大人になってもずっと友達でいる秘訣は？

つづ井：私は、物理的にも精神的にも、距離感が大事なんじゃないかなと思います。「これ以上は踏み込まない」を共有しておくこととか。

田辺：大人の友情ってそこが大切ですよね。
ふたりとも友達と会う頻度とかって決めてる…？

つづ井・酒寄：決めてないなあ……。

田辺：大人になったらお互いが会いたいときに会う、でいいのかもね。

酒寄：あとは、本人がいないところで悪口を言わないっていうのも大切な気がする…。

田辺：分かる～！（言うなら）本人に直接言うのが大事よね。すごいありきたりな言葉だけど、長く友達でいるためにはお互いのことを思いやることが一番大切な気がする。思いやりって簡単な言葉だけどめちゃくちゃ深くない！？

酒寄：つづ井さんの漫画にも「友達に楽しんでもらおう」と思って企画したパーティのシーンがたくさんあるもんね！あぁ、話し足りない！この3人でお茶したい～！

スペシャルメッセージ！ “大人の友情”って？

大人になってからの女友達とのつき合い方、悩んでいる人もいますよね。
このイベントの最後に、MORE取材班が「ぼる塾」のおふたりに“大人の友情”について聞いてみると……。

酒寄：学生時代は、一番仲良くしている人に、他に仲のいい人がいたら不安になっていたんです。
でも、大人になって、友情に“一番”ってないんだなって気づいて。べったりだけが友情じゃない。一年に一回しか連絡をとらなくても、友達には変わりないと思える。
それが、大人の女友達の良さだと思います。

田辺：学生時代はとにかく嫌われたくなくて、人に合わせるタイプでした。
でも、人に合わせることに疲れた時に、「自分らしくいていいんだな、多少わがままになってもいいんだな」って思えた。大人になってからのほうが“自分らしく”友達とつき合えている気がします。

大人の友情がたっぷり詰まった『酒寄さんのぼる塾日記』、必読です♡

『酒寄さんのぼる塾日記』

●1キロのナポリタンを食べるあんりちゃん●話の途中なのにトイレに行くはるちゃん●特に頑張ってないのに自分へのご褒美を買う田辺さん●子供を生み育てたいからお休みする酒寄さん●ピンよりコンビよりトリオより、4人がいいから一緒になったぼる塾......みんな楽しいを大切に、好きなように生きてます! 愉快なぼる塾のほっこり笑えるエピソード満載の一冊。noteの連載をまとめたほか、100ページ超えの書下ろしも収録。

価格：￥1540（税込）発行：ヨシモトブックス

著者プロフィール

酒寄希望(さかより・のぞみ)
1988年4月16日生まれ、東京都出身。2012年5月に田辺智加とお笑いコンビ・猫塾を結成。19年7月、男の子を出産。19年12月に田辺智加とお笑いコンビ・しんぼるのきりやはるか、あんりとお笑いカルテット・ぼる塾を結成。育休中の現在は、ネタ作りやYouTubeのナレーションなどを担当している。