最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介!

最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。

『モノガタリは終わらない』伊坂幸太郎、三浦しをんほか 〈編〉モノガタリプロジェクト

おすすめ本。『モノガタリは終わらない』伊坂幸太郎、三浦しをんほか 〈編〉モノガタリプロジェクト
「メルカリ公式」Twitterで話題を集めた連載が書籍化。現代を代表する21人の執筆陣がつむぐ、“モノ”についての短編集。母の遺品にまつわる想い出を描く『珊瑚のリング』(吉本ばなな)、父に向けた思春期の息子の想いに胸がつまる『消しゴム』(岩井俊二)など、誰かの記憶や想いをのせて人から人へと循環していく“モノ”たちを描いた珠玉のストーリーに、想いを重ねてみては。(集英社 ¥1650)

『この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合』タサン志麻、タサン・ロマン

おすすめ本。『この人と、一緒にいるって決めたなら タサン志麻&ロマン、私たちの場合』タサン志麻、タサン・ロマン
“伝説の家政婦”として多数のメディアで紹介されているタサン志麻さんと、フランス人で15歳年下の夫ロマンさんが、出会いから結婚、パートナーへの想い、子育てなどを初めて語り下ろすエッセイ集。お互いを認め、支えあうタサン夫妻のエピソードを読むうちに、大切な人にそっと感謝を伝えたくなる。毎日の食卓に並べたいふたりの想い出にまつわるレシピ集も必見。(日経BP ¥1760)

『最善の人生』〈著〉イム・ソルア 〈訳〉古川綾子

おすすめ本。『最善の人生』〈著〉イム・ソルア 〈訳〉古川綾子
偽装転入で進学率の高い中学に通うカンイ、モデルを目指すリーダー格のソヨン、貧民街に暮らすアラム。家出を企てた3人はソウルにたどり着くが、厳しい路上生活に疲れ果てた末に家に戻ることに──。“最善”を望みながらもお互いを傷つけあい、最悪な道へと突き進む。学歴主義や格差社会に翻弄され、必死でもがく多感な少女たちを描いた韓国発の青春群像。(光文社 ¥1870)
▶▶【おすすめ☆本】をさらにチェック
原文/千吉良美樹 ※MORE2023年1月号掲載