映画『そばかす』で主演&主題歌を担当! 三浦透子さん「背中を押されるパワーを持った曲」
2023年MORE1月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
みうら・とうこ●1996年10月20日生まれ、北海道出身。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のほか、現在はドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(フジテレビ系・月曜22:00~)に出演中。映画『とべない風船』、『山女』が2023年公開
ジャケット¥89100/ビューティフルピープル 青山店(ビューティフルピープル) ネックレス¥66000/リーミルズ エージェンー(ジョン スメドレー × ジジ) その他/スタイリスト私物
ジャケット¥89100/ビューティフルピープル 青山店(ビューティフルピープル) ネックレス¥66000/リーミルズ エージェンー(ジョン スメドレー × ジジ) その他/スタイリスト私物
人に嫌われるかどうかじゃなくて、自分が好きな自分でいたい
映画『ドライブ・マイ・カー』をはじめ多くの作品で存在感を放つ三浦さんが常に心がけるのは、役がどういう人間かを理解すること。それは、映画『そばかす』で演じた蘇畑佳純役についても同じだった。
三浦透子さん「いちばん大事にしたのは、〝恋愛はしたくないし、他人に恋愛感情も抱かない〟という彼女の持っているアイデンティティについて深く学ぶことでした。今回協力してくださった方にお話を聞かせていただく中で、〝アセクシュアルであることをカミングアウトした時に信じてもらえないのが苦しい〟という言葉がとても印象的だったんです。理解できないものは理解できる形に無理矢理収められてしまう、その窮屈さにとても共感できました。私自身、周りに自分の価値観を押しつけないことを日々意識しているつもりですが、自分の思う普通と人の思う普通が当たり前に違うということに、あらためて向きあえた時間になったと思います」
「恋愛に興味がない」、「結婚の意味がわからないのに周囲からは結婚をせかされる」といった悩みを持つモア読者には、こんなメッセージ。
三浦透子さん「〝私ってなんなんだろう?〟と迷った時、その複雑な気持ちを人にわかる形に整理する必要はないんじゃないかなって、個人的には思っているんです。迷い続けても、どういう結論を出してもいい。今悩んでいることも含めて自分で、ありのままを受け入れてくれる人は世界中のどこかにちゃんといる。この映画も、誰かにとってのそういう役割になりたいと思ってつくった作品なので、観てくださった方の心を少しでも軽くすることができればうれしいです」
三浦さんも、ありのままの自分を受け入れる大切さを知っている。
三浦透子さん「人に嫌われるより、自分が自分のことを嫌いになるほうがストレスになる。だから、他人からどう見られるかではなく、自分が自分をどう見ているかを大事にしています。そう心がけることでマイペースでいられて、結果としてオリジナリティが育っていく。そんな私のほうが、好きになれそうな気がしているんです」
三浦透子さん「いちばん大事にしたのは、〝恋愛はしたくないし、他人に恋愛感情も抱かない〟という彼女の持っているアイデンティティについて深く学ぶことでした。今回協力してくださった方にお話を聞かせていただく中で、〝アセクシュアルであることをカミングアウトした時に信じてもらえないのが苦しい〟という言葉がとても印象的だったんです。理解できないものは理解できる形に無理矢理収められてしまう、その窮屈さにとても共感できました。私自身、周りに自分の価値観を押しつけないことを日々意識しているつもりですが、自分の思う普通と人の思う普通が当たり前に違うということに、あらためて向きあえた時間になったと思います」
「恋愛に興味がない」、「結婚の意味がわからないのに周囲からは結婚をせかされる」といった悩みを持つモア読者には、こんなメッセージ。
三浦透子さん「〝私ってなんなんだろう?〟と迷った時、その複雑な気持ちを人にわかる形に整理する必要はないんじゃないかなって、個人的には思っているんです。迷い続けても、どういう結論を出してもいい。今悩んでいることも含めて自分で、ありのままを受け入れてくれる人は世界中のどこかにちゃんといる。この映画も、誰かにとってのそういう役割になりたいと思ってつくった作品なので、観てくださった方の心を少しでも軽くすることができればうれしいです」
三浦さんも、ありのままの自分を受け入れる大切さを知っている。
三浦透子さん「人に嫌われるより、自分が自分のことを嫌いになるほうがストレスになる。だから、他人からどう見られるかではなく、自分が自分をどう見ているかを大事にしています。そう心がけることでマイペースでいられて、結果としてオリジナリティが育っていく。そんな私のほうが、好きになれそうな気がしているんです」
物語の最後に流れるのは、バンド「羊文学」の塩塚モエカさんが楽曲を提供し、三浦さんが歌う『風になれ』。
三浦透子さん「塩塚さんからいただいたデモ音源を聴いた時、まさにラストシーンを演じながら聴きたいと思っていた音だったんです。そして、歌詞は蘇畑佳純や周囲の人が抱えるヒリヒリするような悩みをやわらかく、やさしく抽出してくれている。背中を押されるパワーを持った曲を歌えることに感謝しています」
三浦透子さん「塩塚さんからいただいたデモ音源を聴いた時、まさにラストシーンを演じながら聴きたいと思っていた音だったんです。そして、歌詞は蘇畑佳純や周囲の人が抱えるヒリヒリするような悩みをやわらかく、やさしく抽出してくれている。背中を押されるパワーを持った曲を歌えることに感謝しています」
『風になれ』
12月16日(金)より全国公開される初主演映画『そばかす』の主題歌。12月14日には、これまでに配信された『通過点』、『私は貴方』、『intersolid』、『点灯』(ドラマ『六本木クラス』挿入歌)のほか、三浦さんが初めて作詞を手がけた楽曲も収録した全7曲入りのミニアルバムを発売予定。●先行配信中
撮影/新田君彦(えるマネージメント) ヘア&メイク/秋鹿裕子(W) スタイリスト/佐々木 翔 取材・原文/吉川由希子 ※MORE2023年1月号掲載