直木賞受賞&年間ミステリランキング4冠著者の青春ミステリーなど、注目の本3冊をレコメンド！
最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介！
最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。
『栞（しおり）と噓の季節』米澤穂信
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門は、ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞がはさんであることに気づく。その花は猛毒を持つトリカブト。持ち主を探すうちに、その毒によって教師が救急搬送されてしまう。栞をめぐる嘘と、その真相とは？ 年間ミステリランキング4冠に加えて直木賞も受賞した注目の著者が放つ、ほろ苦い青春ミステリー。（集英社 ￥1815）
『食べるの怖いな』〈著〉シオリーヌ 〈漫画〉菊池真理子
きっかけは「やせてキレイになって彼に好かれたい」という乙女心。ダイエットが日常になり、そのうち大量に食べては吐くを繰り返すように──。やせたのに幸せになれないのはなぜ？ 「やせたね」、「太った？」という何気ない言葉が、相手の、そして自分の尊厳を奪う言葉なのだと気づかされる。性教育YouTuberシオリーヌが経験を語ったコミックエッセイ。（Hagazussa Books ￥1540）
『USO VOL.4』若林 恵、佐久間裕美子、今日マチ子ほか
「あなたの嘘を教えてください」をテーマにする文庫サイズの文芸誌『USO』の第4弾。今回は「YES・イエス・肯定」を切り口に、今日マチ子や西島大介などの人気漫画家、イラストレーターや文筆家が執筆する、14人のとっておきの“嘘”をまとめた一冊。エッセイや漫画、小説、写真というさまざまな形で繰り広げられる嘘を読んでいると、不思議と“ホント”が見えてくる。（rn press ￥1650）
原文／千吉良美樹 本間香奈 ※MORE2023年2月号掲載
