長崎県出身エディターが選ぶ、BEST OF ご当地スイーツ5選
長崎県佐世保市出身のエディター沖島、生存競争が激しい東京でサバイブするにあたり、ふるさとのおいしいおやつをモグモグして心身のパワーチャージを図っております。今回は、
長崎県のアンテナショップ『日本橋 長崎館』で買える絶品ご当地おやつ5選をご紹介。
長崎県出身で、
長崎創生プロジェクト「長崎の変」のクリエイティブプロデューサーを務めるアーティスト・福山雅治さんの大きなサイネージが『日本橋 長崎館』の目印です。
店内は、物販・軽飲食・イベント・観光案内の4ゾーンで構成。島の数日本一(なんと971島も!)を誇る長崎県をイメージして、店内中央に大きな船型ディスプレイがドーンと鎮座しており、船に乗って島々をめぐるようなイメージでお買い物ができるパラダイスなのです♡
長崎県アンテナショップ『日本橋 長崎館』
住所/東京都中央区日本橋2-1-3 アーバンネット日本橋二丁目ビル1階
営業時間/10:30〜19:30(ビル施設点検日等除く)
TEL /03-6262-5352(ショップ)・03-3241-1777(観光案内)
おすすめ1:五三焼かすてら 形おとし(須崎屋)¥500
長崎銘菓の代表格・カステラ。さまざまなブランドがありますが、『日本橋 長崎館』で特に人気なのが、南島原市にある1867年創業の老舗・
須崎屋のかすてら。通常商品は紙箱や桐箱に入った高級仕様なのですが、箱入りかすてらを製造する時に発生するはしっこの切り落としやふぞろい品を詰めた
五三焼かすてら 形おとし(¥500)は、デイリーおやつとして気軽に極上の味を楽しめることから、不動の人気を誇っているそう。
カステラは、卵・小麦粉・砂糖・水あめを主な原材料とするシンプルなスイーツゆえ、素材選びや、焼きかたを含む製造プロセスが味を大きく左右し、そのままブランドの個性となります。須崎屋のかすてらは、卵の黄身と白身の割合が5:3であることから“五三焼(ごさんやき)”とよばれ、泡立て・中混ぜ・泡切りといった行程を丹念に行い、熟練の職人が火加減を絶え間なく調整しながら丁寧に焼き上げられています。
端切れでもふぞろいでも、箱詰めされたかすてらと質も味もまったく同じなので、しっとり&もちもちで食べ応えたっぷり、ガリガリとした食感が楽しい素朴な甘さのゴロゴロざらめと、香ばしいカラメルの風味がアクセント。保存料・着色料無添加で、乳製品不使用なので低脂質。体のエネルギーを作る炭水化物がしっかり含まれているため、スポーツ時の栄養補給や、ダイエットのおやつにも向いているのだとか。丹精込めて焼いたカステラを余すことなく消費者に販売する姿勢こそ、SDGsマインドに則っている気がして推せるのです◎。
おすすめ2:長崎カステラアイス(ニューヨーク堂)各¥380
長崎ではカステラをアレンジしたスイーツもたっくさんあるのですが、特に人気だと感じるのが、創業85年目の老舗洋菓子店・
ニューヨーク堂の長崎カステラアイス(各¥380)。商品名のとおり、カステラでアイスをサンドした商品です。人気トークバラエティ番組『マツコの知らない世界』でタレントのマツコ・デラックスさんに絶賛されてから『日本橋 長崎館』でも常に品薄状態が続いているそう。
定番から季節限定までさまざまなフレーバーがあり、エディター沖島が今回入手できたのは、上から:バニラ・いちご・びわ・抹茶。カステラ・アイスともに長崎県愛野町で採れた新鮮な赤卵を使用し、すべて丁寧に手作りしているため、大量生産が難しいのだそうな。冷凍庫から出したてだとカチカチなので、ちょっと時間をおき、カステラとアイスがちょっぴりやわらかくなってからいただくのがおすすめです◎。
左上から時計回りに:バニラ・びわ・抹茶・いちご。ニューヨーク堂は、地元の長崎市ではおいしいソフトクリーム屋さんとしても有名なので、特にアイスがおいしいのです♡ 大粒のざらめがしっかりまぶされたカステラと濃厚アイスの絶妙なハーモニーに、思わずニンマリしてしまいます。エディター沖島のお気に入りはびわ。長崎特産フルーツ・茂木びわの果肉がびわアイスの中に丸ごと1個ゴロンと入っており、ジュージーでさわやかな味わいです。見つけたらぜひ一度ご賞味ください。
おすすめ3:チョーコーしょうゆかめせん(フルカワ)¥270
『日本橋 長崎館』には、子どもの頃から慣れ親しんだ、地元でしか買えないハズの袋菓子がひととおりそろっているので、東京に暮らす長崎県人には頼もしい限り♡ 九州の名産品と九州地場メーカーの協力を得て作られるおやつコレクション・九州じげもん街道を展開するお菓子専門商社・
フルカワの
チョーコーしょうゆかめせん(¥270)もそのひとつです。長崎市の老舗醤油メーカー・
チョーコーの本醸造丸大豆醤油「純むらさき」を使用した揚げせんべい。
せんべいを亀の甲羅のようにドーム状に丸めて揚げることから“かめせん”の愛称がついています。チョーコーをはじめ、九州エリアの醸造元が作る醤油は濃厚で甘口なのが特徴で、お刺身や卵かけご飯などが抜群においしくなるのですが、このチョーコーしょうゆかめせんに使われている「純むらさき」は、契約農家で栽培された丸大豆を使った本醸造醤油で、うま味やコクが段違い。そんな特上のお醤油をたっぷりしみ込ませた肉厚でパリッパリの揚げせんべいがおいしくないはずがありません! お酒のおつまみにもぴったりですよ♡
おすすめ4:ラッキーチェリー豆(藤田チェリー豆総本店)各¥378
島原市にある1914年創業の老舗菓子店・
藤田チェリー豆総本店の
ラッキーチェリー豆(¥378・左)と
うに豆(¥378・右)は、エディター沖島の祖父の大好物でした。幼い頃、祖父のひざの上によいしょとのっかり、しょうがフレーバーで優しい甘さのラッキーチェリー豆と、コクのあるしょっぱい系のうに豆とを、交互にボリボリかじりながらTVを見ていました。大人になった今でも、お酒のおつまみとして家に常備しています。
島原市のある雲仙山麓は、良質な湯が湧き出る名温泉宿が立ち並び、湧き水も豊富。そんな島原のおいしい湧き水に、皮をむいたそらまめを1〜2晩ゆっくりと浸してミネラルを十分しみ込ませたあと、植物性の油でカラリと揚げます。
ジンジャーフレーバーのラッキーチェリー豆は、島原産のしょうがを使ったあめにフライビーンズをまんべんなく絡め、ひとつひとつ手作業でバラして作られています。うに豆には、生うにを使用した秘伝の配合で作った衣が。ほかにも塩豆・のり豆・カレー豆や季節限定などさまざまなフレーバーがあるので、ぜひお好みの味を試してみてくださいね。
おすすめ5:塩ゆで落花生(浦川豆店)500g・¥1000
長崎空港を擁する長崎県大村市にある1949年創業の老舗豆専門店・
浦川豆店が作る
塩ゆで落花生(500g・¥1000)。地元では“ゆでピー”の愛称で親しまれており、塩ゆでしたピーナッツという極めてシンプルな商品なのですが、ふっくらと茹であげられたみずみずしいピーナッツに含まれる塩加減が絶妙で、実にうまいのです! 『日本橋 長崎館』への入荷のタイミングは不定期で、かつ入荷したら爆速でなくなるそうなので、冷凍ケースで発見したらぜひ一度お買い求めください。創業当時から受け継がれ、燦然と輝くゴールデンラベルが目印です。
大村の赤土畑で獲れた新鮮な落花生を昔ながらの大きな平釜に入れ、塩などで味つけしながら、2時間半ほど丹念に茹であげます。茹でる前と後の2度にわたってひと粒ごとに手で選別し、粒の大きさによって塩加減や茹で時間を細かく調整。塩は、落花生本来の甘みと風味を引き立たせる役目と考え、ごく薄味にこだわっているそう。
食べる時は、冷凍庫から出して半日ほど自然解凍します。賞味期限は冷凍で3カ月・解凍後は冷蔵で1週間ほどですが、アッという間に食べ切ってしまうほど美味です♡ 個人的には、世界でいちばんおいしい塩味のおやつだと思っています。
取材・文/沖島麻美 ※掲載内容には私物および個人の見解が含まれます。また、価格・入荷予定・在庫状況を含むすべての商品情報は2022年7月1日時点でのもので、店頭や公式オンラインストアでは予告なく変更になる場合があります。