NCT 127 突破せよ

常識にとらわれて、可能性から目をそむけていないか。変化を恐れて、挑戦をあきらめていないか。デビュー以来、世界に挑み続ける彼らの姿は、私たちの「今」に問いかけ、「未来」への希望を示している。そのメッセージに耳を傾けてみれば、殻を破れと背中を押している。自分たちの時代を自覚しようと叫んでいる。2019年、怒とうの飛躍を遂げたNCT 127が、次に向かう場所とは? あらゆるしがらみを、枠を、限界を、今こそ超えていけ。【2020年MORE1月号掲載】

2020年 それぞれの思い

NCT 127のメンバーの魅力がまるわかの画像_1

TAEYONG

心の声に耳を傾け、次なるステージへ


「2019年は、人生の中でもとりわけ忙しく、世界のいろんな国をまわりながら、なかなかできない経験が詰まった充実した時間を過ごすことができました。そして、僕自身が“僕”についても知ることができたと思っています。だから、これからはもっと心の声にも耳を傾けていきたい。

NCT 127としては、これまで目の前のことひとつひとつにベストを尽くそうと取り組んできたので、2020年は今まで以上に自分たちのアイデアや挑戦したいこと、興味のあることを活動に反映させていけたらと思っています。プライベートで今思いつくのは……、1週間くらいメンバーと旅行するとか! 毎日一緒にいるけれど、旅先ならまだ知らないメンバーの魅力をもっと発見できそうですね。あと、僕は散歩が大好きなんです。音楽を聴きながら街を歩くと考えがまとまるし、その場所ならではの香りからインスピレーションを受けることもできるから。

ファッションは、散歩と同じくらい好きなもののひとつ。好きな色を選んだり、柄ものをコーディネートしたりするのが楽しいんです。スタイルでいうと、最近は白のTシャツにパジャマのようなゆるいシルエットのボトムを合わせる“パジャマスタイル”にハマっています(笑)。そうやって服をシンプルにするとアクセサリーを合わせたくなるので、トルコ石や羽根がついたアクセサリーをよく身につけています。

僕は、NCT 127のリーダーを任せてもらっています。リーダーとして大事にしていることは、自分が努力して、周りに受け入れられ、認められること。僕がグループを引っぱってきたというより、メンバーのみんなが素晴らしかったからここまで来られた。2020年も、そんなみんなと一緒にグループとしてどこまで成長できるのかが楽しみでもあります。とはいえ、その道の途中には、きっと困難なことも待ち受けているはず。だけど、そんな時、すぐそばに支えあって頼ることができるメンバーがいてくれることが、すごく幸せで、心強いんです」

テヨン●1995年7月1日生まれ、韓国出身。NCT 127のリーダー。華のあるパフォーマンスで、多くのファンを魅了する。甘いものやぬいぐるみが好きという意外な一面も!

YUTA

世界に触れて芽ばえた、飽くなき探究心

「世界中を駆けめぐった2019年。たくさんのことを吸収し、精神面でも大きくステップアップできたので、自分のカラーとしてパフォーマンスに反映していきたいと思っています。あと、今年もメンバーのみんなには感謝しかない! 常に尊敬しているし、僕はときどき抜けているところもあるんですが(笑)、いつも支えてくれてありがたいです。 

ワールドツアーでは、世界中のファンの方々とお会いでき、各都市によって会場や応援方法は違うものの、応援してくれる気持ちや熱量は国が違っても変わらないことに、毎回感動していました。そして、初めて訪れる国のファンのみなさんとも、すぐに打ち解けられたことに、NCT 127の強みを感じることができました。それは、僕たちのグループには、韓国だけでなく英語圏出身のジャニーさんやマーク、日本出身の僕と、さまざまなバックグラウンドを持ったメンバーがいます。普段の生活からあらゆる言語や文化に触れる機会が、知らず知らずのうちに、世界中のファンとの距離を縮めてくれていたんです。グループの中の日本人メンバーとして、ほかのメンバーに日本語を教えることもあるのですが、関西弁を話す僕には、みんなあんまり聞いてこないかも(笑)。日本ではやっていることやおすすめのアニメはよくメンバーに教えていますね。『ONE PIECE』や『NARUTO -ナルト-』、この間は、ジャニーさんと一緒に野球を題材にしたアニメ『メジャー』を観て盛り上がりました。

たくさんの刺激的な経験を通して、今はどんなことにもアンテナを張って、挑戦していきたいという思いが高まっています。そのうちのひとつとして、最近はマークにギターを教えてもらっているところ。勝手に借りて、練習しちゃっています(笑)。あとは、King GnuさんやRIRIさんなど日本のアーティストの音楽を聴くことや、読書にも夢中です。小説から心理学まで週1冊くらいのペースで読んでいて、先日も、母に読みたい本を送ってもらうようにお願いしたところなんですよ」

ユウタ●1995年10月26日生まれ。唯一の日本人メンバー。キレのあるダンスと、時折見せる「ユウタスマイル」でファンを虜に。「サンナムジャ(男の中の男)」のあだ名を持つ
Profile
エヌシーティー イチニナナ●NCTとは「Neo Culture Technology」の頭文字で、「開放と拡張」をテーマとし、活動グループ、メンバー数の制限がないという新しいコンセプト。その中でも、NCT 127は、日本、韓国、アメリカ、カナダなど多国籍メンバーで構成される。127は韓国の経度。2018年5月に日本デビューを果たす。歌唱力、群舞、共に圧倒的なパフォーマンス力を誇り、洗練された世界観と強いメッセージ性でファンを魅了。世界の音楽シーンから注目される。2019年、K-POPアーティスト最多の北米11都市を含む、全10ヶ国27都市45公演を達成。
取材・原文/吉川由希子 海渡理恵 撮影/SASU TEI(W) ヘア/Han Songhee メイク/An Seongeun スタイリスト/Kim Youngjin ※この記事はMORE2020年1月号の内容を本ウェブサイト用に編集したものです。