『愛の縫い目はここ』

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最果タヒ(リトルモア ¥1200)
おすすめしてくれたのは…
編集W

8年前、最果タヒさんの第2詩集に衝撃を受けてから詩集好きに。パッと見の装丁が素敵かで買うことが多いが失敗なし

“普通に生きる”私たちを、“普通に使う”言葉で肯定してくれる

「愛って怖い、でも知りたい。言葉にはできない、みんなが抱いているであろうこの曖昧な気持ち。そこを、普段私たちが当たり前のように使っている言葉でひもといてくれている。鋭くも温かい詩集です」(編集W)

『美しいからだよ』

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水沢なお(思潮社 ¥2000)
教えてくれたのは…
『SPBS本店』スタッフ

村上陽子さん
“そこで作って、そこで売る”がコンセプトの書店。本店のほか『SPBS TOYOSU』、『SPBS TORANOMON』が2020年オープン

研ぎ澄まされた言葉に心が浄化される、小説の要素を秘める一冊

詩界のニューヒロインによる第25回中原中也賞受賞作。「最低限の表現でつづられる物語は、少し不穏で残酷だけど美しい。言葉の意味を限定しない描き方が、無限に解釈できる表現の素晴らしさを教えてくれます」(村上さん)

『どこにでもあるケーキ』

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三角みづ紀(ナナロク社 ¥1700)
おすすめしてくれたのは…
『ナナロク社』代表

村井光男さん
少数ながら、愛とこだわりに満ちた宝石のような本を編集・出版する『ナナロク社』を運営。この本の編集も担当

13歳の記憶を呼び戻してつづる、鋭敏でみずみずしい詩集

著者の13歳の記憶をもとに少年少女の頃を描く詩集。「10代の世界や日々と向きあう新鮮さと切実さが描かれる。ものごとや環境をよくするだけで解決する大人の悩みは、なんて小さいんだと思えます」(村井さん)
取材・原文/広沢幸乃 構成・企画/渡部遥奈(MORE)