女は感情的? バービーさん「性差で能力に差は生まれないことを忘れないで」
グッバイ! 私たちを縛る「呪い」の言葉。
誰かのアドバイスに、グサッときたりモヤッとしたりしたことありませんか? もしかしたらその言葉には、あなたを抑圧する価値観が含まれていたかも……。呪われずに自分らしく生きる方法をバービーさん、ジェーン・スーさん、犬山紙子さんと考えてみました。
仕事・人間関係の呪いの解き方
仕事や人間同士の信頼関係に、性別は関係ないはず。なのに、社会には呪いがあふれていました。
働く女子が実際に周りから言われて“モヤっときた言葉”について、バービーさん、ジェーン・スーさん、犬山紙子さんからのメッセージは?
働く女子が実際に周りから言われて“モヤっときた言葉”について、バービーさん、ジェーン・スーさん、犬山紙子さんからのメッセージは?
「女性なのに、真面目に一生懸命仕事していてえらいね」
70歳くらいのお客様をアテンド中に言われました。おほめの言葉だとは思うのですが“女性なのに”ってところにモヤモヤ。男性だったら、きっとこんな言い方されないですよね。(彩希・27歳)
【犬山紙子】モヤッて当たり前。裏には男尊女卑が
「悪気はないんだと思いますが、“女性は男性よりできない”っていう男尊女卑思想が根づいていることの現れ。こういう人を減らすには、社会に働きかけて日本のジェンダーギャップをなくしていくしかないかも……」
「事務職は楽でいいよな〜」
同期の男性に言われてカチン! 総合職のほうが一般職より責任があって大変って思っているみたいだけど、私たちが事務処理しなかったら仕事は回らないのに! ひどいと思う。(ぷりん・26歳)
【バービー】会社や社会を考えるキッカケに
「ムカついて当然です! でも、そういうシステムにしたのは会社、ひいては社会の責任。もし団結できる仲間がいるなら、会社に不満をぶつけてみるのもいいかも。まずは身の回りから少しずつ変えていきたいですね」
【ジェーン・スー】仕事の全体像が見えない人はいつかつまずく
「バックオフィスあってこそのフロントオフィスなのに。この男性、想像力が足りていませんね。彼は仕事がデキる人なのかもしれませんが、いつか周りの人からの信頼を失うはず。自分の仕事に誇りを持っていきましょう」
「女性は出産があるから、育休のことも考えておかなきゃね」
男性の上司と面談した時、“出産するのが当たり前”という前提で会話が進んでゾッとしてしまった。(ひらり・23歳)
【犬山紙子】育休は女性だけが取るものじゃない!
「女性は産むものって価値観に加え、男性に育児は関係ないって思っていそうなのも問題。女性の社会進出と同じくらい、男性の家庭進出も必要なのに。ただ、働き方の問題は政治につながる話。選挙で示すのもひとつの手」
「女社会ってドロドロしてそ〜」
男性比率の多いチームから、女性のほうが多いチームに異動になった時、男性たちにこういうことを言われました。そういうのって、よくない決めつけなんじゃないかな……。(yura・27歳)
【ジェーン・スー】「『半沢直樹』観たことある?」で解決!
「社会が“女の敵は女”と刷り込んできた弊害ですね。ドラマ『半沢直樹』を観れば、男たちがいがみあい、マウントを取りあっているのは一目瞭然なはず。観たうえでこんな発言する人には『昭和からタイムスリップしてきたんですか?』とイヤミを言ってあげて」
「女は感情的で話の組み立てがなってないから、話を聞いてると疲れるわ〜」
友達の紹介で出会った男性と、久しぶりに食事した時に言われたセリフ。女性を見下している感じがして、もう二度とご一緒したくないと思いました。(Y・25歳)
【ジェーン・スー】“デカ主語”は地雷だと心得て!
「もし主語が『同僚の○○さんは』と具体的だったら、そんなにイヤな気持ちにはならなかったはず。『女は』と主語の大きい語り口は、相手を不愉快にしがち。彼を反面教師にし、私たちは気をつけて生きていきましょう」
【バービー】内面化しないよう気をつけよう
「根拠のないことでも、言われ続けると知らず知らずのうちに内面化してしまうものですよね。そのせいで女性が萎縮し、社会でうまく活躍できないとも言われているんです。性差で能力に差は生まれないことを忘れないで」
ジェーン・スーさんの推し! 呪いを解くコンテンツ
「私たち女性は、もっと自由になっていいはず! エンパワーメントしてくれる作品で、強い気持ちを取り戻しましょ」(スーさん、以下同)
ビヨンセ『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』
「歴史を変えたビヨンセのライブドキュメンタリー。涙なしには観られない女性を鼓舞する作品」。●Netflix映画『HOMECOMING:ビヨンセ・ライブ作品』独占配信中
『重版出来!』松田奈緒子
「元気をもらえるお仕事マンガの最高峰。働くあなたにも刺さるはず」。1〜17巻まで発売中。(小学館 1巻¥607)
『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』
「笑える映画だけど、注意深く観て。自分の容姿についての偏見に気づけます」。●Blu-ray&DVD発売中 発売元:バップ
©2018 TBV PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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トニー・ベネット&レディー・ガガ『Love For Sale』
「落ち込んだら『I've Got You Under My Skin』を聴くのがGOOD」。●発売中 通常盤¥2750(ユニバーサル ミュージック)
撮影/つぼいひろこ イラスト/前田豆コ 取材・原文/衛藤理絵 構成・企画/西脇素子(MORE)