【テーブルマナーの基本】洋食・和食の正しい行儀作法を写真で解説! NG行為も
基本のテーブルマナーをおさらい
失敗したくない人も差をつけたい人も、大人なら知っておきたいテーブルマナーをご紹介。「私、本当に合ってる?」と不安になる前に、もう一度おさらいしておきませんか? 会食や披露宴などでの食事中にうっかり恥をかかないよう正しい振る舞いを覚えておこう!
教えてくれたのは……トータルフードプロデューサー 小倉朋子さん
おぐら・ともこ●食の総合コンサルタント。『トータルフード』代表取締役。食の総合教室「食輝塾」主宰。『世界でいちばん美しい食べ方』など著書多数。
▶▶トータルフードプロデューサー 小倉朋子さんの詳細はこちら
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【基本のテーブルマナー】洋食編
【基本のテーブルマナー】洋食編
1. 美しいナプキンの使い方
食事の準備ができたらひざの上に二つ折りにのせる
「折り目を手前にひざの上へ。主賓や目上の人より後に行うと、好印象とされる場合も」(小倉さん、以下同)
「折り目を手前にひざの上へ。主賓や目上の人より後に行うと、好印象とされる場合も」(小倉さん、以下同)
手や口の汚れをぬぐう時はナプキンの内側を使う
「汚れた面が人目につかないように内側でふく。角のほうを持ち上げそっとぬぐって」
「汚れた面が人目につかないように内側でふく。角のほうを持ち上げそっとぬぐって」
中座する際は軽くたたんで椅子の上に
「やむを得ず中座する時は“席に戻る”というサインとして、軽くたたみ椅子の上へ」
「やむを得ず中座する時は“席に戻る”というサインとして、軽くたたみ椅子の上へ」
食後はきれいにたたまずテーブルの上に置く
「退席する時にナプキンをきれいにたたむと、“おいしくなかった”という意思表示に」
「退席する時にナプキンをきれいにたたむと、“おいしくなかった”という意思表示に」
【基本のテーブルマナー】洋食編
2. カトラリーのマナー
基本は“外側から”を覚えておく
「カトラリーは出される料理に使う順に外側から並んでいます。左右ひとつずつ外側から取れば◎」
食事中は“ハの字”にしてサインを
「“ハ”の字に置くと、“食事中”のサインに。ナイフの刃は内側に向け、フォークは背を上にして」
「カトラリーは出される料理に使う順に外側から並んでいます。左右ひとつずつ外側から取れば◎」
食事中は“ハの字”にしてサインを
「“ハ”の字に置くと、“食事中”のサインに。ナイフの刃は内側に向け、フォークは背を上にして」
食後は刃を内側にして皿の右下に
「“食事が終了”したら、ナイフとフォークは皿の右下に置く。ナイフの刃は内側に向けること」
「“食事が終了”したら、ナイフとフォークは皿の右下に置く。ナイフの刃は内側に向けること」
フィッシュスプーンはナイフと同様に
「くぼみを上にすれば、ナイフとして使える。魚料理に多いスープ状のソースは、こちらで一緒にすくってOKです」
「くぼみを上にすれば、ナイフとして使える。魚料理に多いスープ状のソースは、こちらで一緒にすくってOKです」
【基本のテーブルマナー】洋食編
3. ワイングラスのマナー
グラスに口紅がつかないよう、席に着く前にティッシュオフしておくと◎
「もしも口紅のあとがついてしまった時は、さっと指でぬぐってその指をナプキンでふくのが正解」
ボウル部分を持つのが国際的
「ワイングラスは、ボウル部分を持つのが国際的ですが、日本では脚部分を持つ文化も。その場の主賓などの使い方に応じて使い分けて」
「もしも口紅のあとがついてしまった時は、さっと指でぬぐってその指をナプキンでふくのが正解」
ボウル部分を持つのが国際的
「ワイングラスは、ボウル部分を持つのが国際的ですが、日本では脚部分を持つ文化も。その場の主賓などの使い方に応じて使い分けて」
【基本のテーブルマナー】和食編
【基本のテーブルマナー】和食編
1. 美しい箸の使い方
和食の基本は箸の持ち方から!
「成人の約8割が間違った持ち方をしているという箸。先端から3分の2の位置で持つと美しい見た目に」
「成人の約8割が間違った持ち方をしているという箸。先端から3分の2の位置で持つと美しい見た目に」
「箸の1本を指3本(親指、人さし指、中指)で鉛筆のように持ち、もう1本を指の間に通す」
「下の箸は薬指にのせたままで、動かすのは上の箸だけ。箸を上げる時は中指、下げる時は人さし指を動かすのがポイント」
【基本のテーブルマナー】和食編
2. 箸の正しい取り方
❶ 利き手で箸を持ち上から取り上げる
「箸の先端から3分の2の位置を上からつまみ、持ち上げる」
「箸の先端から3分の2の位置を上からつまみ、持ち上げる」
❷ 逆の手を箸の下から添える
「添える際は指は開かずに、ふんわりと曲げると見映えがよい」
「添える際は指は開かずに、ふんわりと曲げると見映えがよい」
❸ ②で添えた手で支えながら箸を持ち直す
「箸を持ち直し、添えた手を離す。置く時は③→②→①の順で」
「箸を持ち直し、添えた手を離す。置く時は③→②→①の順で」
割り箸は袋に戻すとスマート
「食後は、汚れた箸先を見せないよう箸袋に戻す。先端部分を折ると、“使用ずみ”という印に」
「食後は、汚れた箸先を見せないよう箸袋に戻す。先端部分を折ると、“使用ずみ”という印に」
【基本のテーブルマナー】和食編
3. お椀の美しい扱い方
❶ 片方の手は本体に添え別の手でふたを開ける
「両手で開ける。ふたが開かない時は、ふちを数回指で押して」
「両手で開ける。ふたが開かない時は、ふちを数回指で押して」
❷ ふたについた水滴をそっとお椀に落とす
「“の”の字を書くようにふたを回し開け、水滴をお椀の中に」
「“の”の字を書くようにふたを回し開け、水滴をお椀の中に」
❸ ふたは逆さにし必ず両手でテーブルに置く
「折敷の右外に置く。汁を飲み終えたら、ふたは元に戻して」
「折敷の右外に置く。汁を飲み終えたら、ふたは元に戻して」
【基本のテーブルマナー】和食編
4. おしぼりの使い方
❶ 温かいor冷たいうちに使う
「持ってきてもらったらお礼をし、すぐに使う。右手で取り上げ、左手に持ち替える。きれいに開いたら、両手をぬぐう」
「持ってきてもらったらお礼をし、すぐに使う。右手で取り上げ、左手に持ち替える。きれいに開いたら、両手をぬぐう」
❷ きれいにたたまずおしぼり置きに
「手をぬぐったあとは、ふいた部分を内側にしておしぼり置きに戻す。口もとや机など、手以外をぬぐうのは、マナー違反」
「手をぬぐったあとは、ふいた部分を内側にしておしぼり置きに戻す。口もとや机など、手以外をぬぐうのは、マナー違反」
【基本のテーブルマナー】そのほかのNG行為
テーブルマナーNG行為 洋食編
× カトラリーの先を上に向けない
「ナイフやフォークの先を、天井や相手に向けるのはNG。会話に夢中で、無意識にそういう行為をしていないか注意。カトラリーを使わない時は、皿の上へ」
× フォークを持ち替えすぎるのは子供っぽく見えるのでNG
「基本は右手にナイフ、左手にフォークの形を崩さないで。利き手が使いやすいからと、料理を食べる時にフォークを持つ手を替えるのはやめましょう」
× デザートごとカトラリーがあるのにスプーンだけですますのは△
「デザート用に準備されたカトラリーは、デザートごとに使い分けて、すべて使うのがエレガントな大人のマナー。一本のスプーンだけで、食べ終えないように」
× 残したものは、散らかしたまま終わらせない
「食べきれずに残した料理は、ナイフで皿の右上にまとめると、皿の上がすっきりときれいに。あとは、カトラリーを右下に置いて、“食事終了”のサインを」
「ナイフやフォークの先を、天井や相手に向けるのはNG。会話に夢中で、無意識にそういう行為をしていないか注意。カトラリーを使わない時は、皿の上へ」
× フォークを持ち替えすぎるのは子供っぽく見えるのでNG
「基本は右手にナイフ、左手にフォークの形を崩さないで。利き手が使いやすいからと、料理を食べる時にフォークを持つ手を替えるのはやめましょう」
× デザートごとカトラリーがあるのにスプーンだけですますのは△
「デザート用に準備されたカトラリーは、デザートごとに使い分けて、すべて使うのがエレガントな大人のマナー。一本のスプーンだけで、食べ終えないように」
× 残したものは、散らかしたまま終わらせない
「食べきれずに残した料理は、ナイフで皿の右上にまとめると、皿の上がすっきりときれいに。あとは、カトラリーを右下に置いて、“食事終了”のサインを」
テーブルマナーNG行為 和食編
× 手皿はNG。取り皿を使って
「和食では、基本的にお椀や取り皿などは手に持ってOK。料理を口に運ぶまでの間、手を下に添える手皿は間違い。汁がたれるのが気になる時は、取り皿を」
× 寄せ箸、渡し箸は厳禁!
「箸を休める時に、食器の上に渡して置く“渡し箸”は、忌み箸。箸置きへ。器の中に箸先をかけて、器を手前に引き寄せる“寄せ箸”もご法度。手で寄せて」
× かじって歯形がついたものを皿に戻さない
「歯形がついた料理を皿に戻すのはやめて、ひと口大に箸で切って食べましょう。または、歯形がつかないようにするか見せないようにすること」
× 食べ終わっていておしゃべりに夢中はNG
「食事が終了しているのにもかかわらず、長時間、テーブルに居座るのは控えて。ほかに待っている方がいないか、周りを見渡すことを心がけましょう」
「和食では、基本的にお椀や取り皿などは手に持ってOK。料理を口に運ぶまでの間、手を下に添える手皿は間違い。汁がたれるのが気になる時は、取り皿を」
× 寄せ箸、渡し箸は厳禁!
「箸を休める時に、食器の上に渡して置く“渡し箸”は、忌み箸。箸置きへ。器の中に箸先をかけて、器を手前に引き寄せる“寄せ箸”もご法度。手で寄せて」
× かじって歯形がついたものを皿に戻さない
「歯形がついた料理を皿に戻すのはやめて、ひと口大に箸で切って食べましょう。または、歯形がつかないようにするか見せないようにすること」
× 食べ終わっていておしゃべりに夢中はNG
「食事が終了しているのにもかかわらず、長時間、テーブルに居座るのは控えて。ほかに待っている方がいないか、周りを見渡すことを心がけましょう」
撮影/加藤新作 伊藤奈穂美 取材・原文/海渡理恵 構成・企画/渡部遥奈(MORE)