日本全国 素敵なお店と女性オーナー列伝!

好きなことを生かし、地方で素敵なお店をオープンさせた女性たち。開店までのストーリーを聞いてみました!

沖縄県石垣島
アイスキャンディショップ『ぱいぬしま氷菓 タマトゥリー商店』日下部慎子さん

大好きな石垣島で大好物のフルーツに携わる夢のような生活が実現

アイスキャンディショップ『ぱいぬしま氷菓 タマトゥリー商店』日下部慎子さん
くさかべ・のりこ●1984年1月24日生まれ、愛知県豊橋市出身

SHOP DATA
住所:沖縄県石垣市字伊原間2の730
営業時間:11:00~16:00
休業日:不定休 
Instagram:painushima_hyoka

起業DATA ~ アイスキャンディショップ『ぱいぬしま氷菓 タマトゥリー商店』の場合

お店のオープン時期:2018年5月(34歳)
起業する前にしていた仕事:エステなど美容関係の仕事をかけ持ち
お店を始めようと思ったきっかけ:沖縄のおいしいフルーツの魅力を伝えたかったから
オープンまでにかかった期間:約1年
オープンにかかった金額:1000万円

起業ストーリー

転職を機に思いきって移住したら、人生が激変!

アイスキャンディショップ『ぱいぬしま氷菓 タマトゥリー商店』日下部慎子さん
日下部さんが沖縄に移住したのは25歳の夏。転職の合間を狙い、半年ほどの滞在予定だったとか。

「旅行で石垣島を訪れて以来、島暮らしへの憧れが捨てられず。竹富島の民宿で仕事を見つけ、働いている時に現在の夫と出会い交際をスタート。愛知には戻らず、そのまま竹富島で結婚&出産しました。子育てが落ち着き、何か始めたいなと思っていたら、当時住んでいた社宅の隣にある離れをお店として使わせてもらえることに!」

自らデザインし、『石垣の塩』を練り込んだあめを販売したところ、大ヒット。しかし夏になるとあめが溶けてしまい、新しい商品の開発に挑む。

「竹富島を訪れる人の多くが、自転車で島めぐりをするんです。手軽に食べられて、涼める食べ物として思いついたのがアイスキャンディ。私がこよなく愛する、石垣のフルーツを生かせることも決め手です。自ら仕入れて加工したフルーツを九州のアイスキャンディ製造所に送り完成させました」

完熟フルーツを贅沢に使ったアイスは、瞬く間に話題に。フルーツ農家とのより深いつながりを求め、石垣島への移転を決める。

「大量の在庫とともに移住したものの、半年たってもテナントが見つからず。しびれを切らし、景色の美しさに惚れ込んだ玉取崎で移動販売を始めた2日後、なんと付近にある物件の大家さんからお誘いいただき、最高の立地に現在の店をオープンできました。製造も自分たちで行うようになり、収穫したてのフルーツのおいしさをより生かせるように。感謝と愛情を持って取り組めば何ごとも叶う! と実感しました」
アイスキャンディショップ『ぱいぬしま氷菓 タマトゥリー商店』日下部慎子さんと夫
「大好きな夫に『一緒に仕事がしたい!』と伝え、移転後はともに働くように。アイス作りから接客まで、お客様の旅が最高の想い出になることをいちばんに考えて行っています」

お店のこだわりポイント

アイスキャンディショップ『ぱいぬしま氷菓 タマトゥリー商店』アイスキャンデー
「石垣島産のフルーツはそれぞれの旬に仕入れ、完熟のピークに合わせて仕込みます。瞬間冷凍機で一気に凍らせてから、専用冷凍庫に保管。ジェラート状にしてから型に入れることで、果実をそのまま食べているような、なめらかな口あたりに仕上げました」
石垣島産フルーツ

沖縄県石垣島の日下部さんおすすめSPOT

『玉取崎展望台』

玉取崎展望台
「伊原間湾を見渡す景観が素晴らしく、何度見ても飽きません。悩んだ時はここへ行き、ゆっくり深呼吸。気持ちが和らぎ、いいアイデアが浮かぶんです」

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撮影/水野暁子 取材・原文/衛藤理絵 中西彩乃 ※MORE2022年10月号掲載