そのモヤモヤ、きちんと知れば解決できる! やさしく学ぶ!「私たちの暮らしと経済」

あなたが日々の生活で感じている“モヤモヤ”は、実は経済学と密接な関係にあるかも。知識ゼロからでもわかるやさしい経済の話、スタート!

教えてくれたのは経済評論家 横川 楓さん

入社後、給料が横ばいなのはどうして? 経の画像_1
お金の専門家・金融教育活動家として「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーに、お金や経済の知識の普及に取り組む

【モヤモヤepisode】入社以来、給与が横ばい……

給与やボーナスを少しでもアップさせるには、個人のスキルを磨くことがヒントに!
リモートワーク中のA子
A子「あ! そうか、今日は給料日だ!」
A子「今月で入社4年目! お給料いくら上がったかな?」明細をチェック
A子「は~、ほとんど変わりなし、か……。よくよく考えたら、入社からほぼ横ばいかも。物の値段は上がってるのに……」

このモヤモヤに関わるキーワードは【 実質賃金 ー じっしつちんぎん ー 】

1996年をピークに減少傾向が続き2022年は6カ月連続でマイナスに

実際の給与の額面だけでなく、そこに物価の変動をかけあわせて求められる指数のこと。暮らす人の実感により近い数値と言われている。厚生労働省の発表によれば、2022年に入ってから6カ月連続でマイナスが続いている。「賃金自体も平成に入ってからは増えたとしても前年比1%台で、伸び率がマイナスという年が続くこともありました。日本は普通に勤めているだけではお給料が上がりづらくなっている状態にあります」(横川さん、以下同)

ほかの先進国と比べて日本が低いのはどうして?

そもそも企業の経営が黒字でなければ給与アップは難しい

「実は日本の場合、法人の7割近くが赤字経営。赤字なので給与を上げられないこと、正社員よりもコストが低い非正規雇用が増えていることが大きな原因です。しかも給与は一度上げると、下げた際に反発が出るので、企業としても慎重にならざるを得ないのです」

この状態にどう備えればいい?

学びを深めてスキルを磨き求められる人材を目指して

「今後はさらなる人材不足が予想されるので、質の高い人材確保のために給与を上げる企業も出てくるはず。そこで選ばれるために、+αの学びを通じてスキルや経験を磨くことが必要になります。特にどの分野でもITに関するスキルはニーズが高まっていくでしょう」

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イラスト/sino 取材・原文/国分美由紀 ※企画内に記載のある為替相場や税率などは2022年11月時点のものです ※MORE2023年2月号掲載