将来のお金が不安なら、本マニアが厳選した一冊を読んでまず勉強!

働くモアガールが誰しも抱えるお悩みへのアンサーとなる、とっておきのビジネス書。頑張って働いても、ニュースで流れるのは暗い老後の話題ばかり。将来のお金が不安なら、まずは勉強して気持ちを立て直すべし! そこで、“本のプロ”たちに読むべき一冊を推薦してもらいました。
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『一生楽しく浪費するためのお金の話』劇団雌猫×篠田尚子

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「何もかもが不確かな時代、今から給料の行方にやきもきするより、一生稼ぎ続けるだけのモチベーションを守るための術を確保しておいたほうが建設的では? という逆転の発想を提示してくれる快書。自らもせっせとオタ活にいそしむ著者が、しっかり遊びながら賢く貯めるための具体的なメソッドを教えてくれます」(倉本さん)。
(イースト・プレス ¥1200)

『本当の経済の話をしよう』若田部昌澄 栗原裕一郎

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「お金って身近にある大事なものなのに、なんとなく向きあうのにためらいがありますよね。漠然と悩んでいてもお金は増えないし、不安をバネに経済の本質を勉強しちゃいましょう」(姫乃さん)。
「インセンティブ」、「トレード・オフ」、「トレード」、「マネー」という4つの概念をキーワードに、経済学者と評論家がわかりやすく経済学を解説してくれる入門書。
(筑摩書房 ¥940)

『アフターデジタルオフラインのない時代に生き残る』藤井保文 尾原和啓

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「世の中の最先端を知ることができます。将来を変えられるのは自分しかいない。だからこそ、今の世界の基準を感じて、新しい挑戦をしてみるのもいいんじゃないでしょうか」(岸さん)。
スマホやセンサーの普及によって、完全にオフラインな状態がなくなりつつある今。変わりゆく世界のビジネス事情に目を向けると、“悩んでいる暇はない”と開眼するはず。
(日経BP社 ¥2200)

『似合わない服』山口ミルコ

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「バブル時代、六本木に住み、『ベンツ』で出勤していたスター編集者が、退職と闘病で、そのほとんどを手放す。不安をあおるのではなく、道しるべのひとつになるような手記」(新井さん)。
お金がある生活は本当にすべてを持っていると言えるのか。闘病を機に地元に戻った著者が、“ゼロになる”ことで見つけた、等身大の幸せに気づかされることは少なくない。
(ミシマ社 ¥1500)

『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている』新井和宏

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「なぜ給料が少ないのか。いくらあれば不安がなくなるのか。そしてそれはなぜなのか。ちゃんと自分の言葉で説明することができますか? 難病を発症し、リーマンショックを経験したことをきっかけに人生が変わっていったある金融マン。彼によるお金の本質の話に触れてみると、自分が本当は何を求めているのか気づくかもしれません」(吉満さん)。
(イースト・プレス ¥1000)

選者の方々

書店員、エッセイスト 
新井見枝香さん
書店員として活動する傍ら、『小説現代』(講談社)などでエッセイを連載中

シンガーソングライター
岸 洋佑さん
早稲田大学卒業後、『リクルート』に就職し、営業成績No.1を取ったことも

書評家、ライター
倉本さおりさん
『週刊新潮』(新潮社)で連載をするほか、ラジオサブパーソナリティも務める

元地下アイドルのライター、歌手
姫乃たまさん
地下アイドル時代の経験をもとにした『潜行』(サイゾー)などの著書がある

「センジュ出版」代表、『book cafe SENJU PLACE』オーナー
吉満明子さん
2015年に版元を立ち上げる。著書に『しずけさとユーモアを』(枻出版社)など
取材・原文/千吉良美樹 撮影/露木聡子