スタイリスト石上美津江さんが教える「可愛いベースで大人になれる名品」

大人なスタイルに憧れるけれど、自分らしさも忘れたくない。20代が今手に入れるべき“センスを育てる”アイテムをスタイリスト石上さんに学ぶ連載。

スタイリスト石上美津江さん

スタイリスト
石上美津江

『MORE』や『LEE』で活躍するスタイリスト。フレンチシック好きで、シンプルな中に可愛げや女らしさのあるスタイリングにファン多数。この連載を通して、自分自身も服との想い出をもっとつくって、大切に服と向きあっていきたいという気持ちが強まったそう

VOL.15 INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディビジュアライズドシャツ) ストライプシャツ

INDIVIDUALIZED SHIRTS ストライプシャツ

1961年、アメリカで創業されたシャツテーラー。ブランドは始まって以来、カスタムメイドの分野においてはアメリカ国内のシェア1位を維持し続ける。ベーシックなシャツでありながらシルエットやパーツのディテールへの緻密なこだわりで、世界中で愛される一枚を作り続ける。

日記をつけるように自分と変化してくれるベーシックな服こそが、おしゃれの相棒

『インディビジュアライズドシャツ』のストライプシャツを着たコーデ

シャツ¥33000/メイデン・カンパニー(インディビジュアライズドシャツ) スウェット(メンズ)¥29700/ワンダリズム(ブラームス ルーツストック) スカート¥33000/ビリティス(ビリティス・ディセッタン) 靴¥38500/メゾン イエナ(ラ ベル) バッグ¥12100/ジャック・オブ・オール・トレーズ(ペタ アンド ジェイン) メガネ¥42900/モスコット トウキョウ(モスコット) ピアス¥26400/八木通商(ローラ ロンバルディ) ブレスレット¥38500/ショールーム ロイト(マラ・スカリース) リング¥38500/マリハ ストール¥11000/アルアバイル 靴下¥4400/ジャーナル スタンダード ラックス 表参道店(ジャーナル スタンダード ラックス)

『インディビジュアライズドシャツ』のストライプシャツを着た土屋巴瑞季

「目立ったところは何もない、シンプルな一枚ですが、その裏にはひとつの仕立て屋がつむいできた歴史があり、そういうストーリーのある服がずっと好きで。デザインで選ぶことはもちろん大切だけれども、作り手のことを知ると、もっと思い入れができ、より服を大切にすることができる気がするんです。そして、時を超えて愛される、老舗のアイテムは、スタンダードだからこそ、その時のトレンドをかけ合わせることでどんどんと変化が生まれてくる。ベーシックがどんどんと自分のものになる。このストライプシャツもまさにそんな一枚。モードにもマニッシュにも、また、今回みたいにチュールを合わせてガーリーにも着られるけれど、最終的には知的さを残してくれるから、自分らしさと大人っぽさをつないでくれるはず。そんな洋服をこれからもクロゼットに増やしていってほしいなと思います」(石上さん)

撮影/田村昌裕(FREAKS) ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) モデル/土屋巴瑞季 スタイリスト/石上美津江 ※MORE2023年11月号掲載