【ヒロアカインタビュー後編】山下大輝×岡本信彦×佐倉綾音「ジュリオの絶妙な演技は、声優としての底力がないとできない!」
劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』インタビュー後編
コミックスシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破した「週刊少年ジャンプ」の大人気コミック『僕のヒーローアカデミア』。最新作となる劇場版・第4弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が、8/2(金)に全国公開予定! 主演声優の山下大輝さん、岡本信彦さん、佐倉綾音さんが、その映画の見どころや注目ポイントを解説してくださいました。待ちに待った劇場版を観る前に、ぜひチェック!
さくら・あやね●1994年1月29日生まれ、東京都出身。主なアニメ出演作品は、『僕のヒーローアカデミア』麗日お茶子役、『五等分の花嫁』中野四葉役、『【推しの子】』鮫島アビ子役など。
ふたりとも素晴らしすぎ! ゲスト声優にスタンディングオベーション
――今回ゲスト声優さんもいらっしゃいましたが、いかがですか?
山下さん:まさか、ジュリオを演じるのが宮野真守さんだと思わなかったです。「まさか、あの方が来てくれた……!」みたいな感覚でした。
佐倉さん:わかります!
山下さん:ジュリオはいろんな要素が詰め込まれたキャラなんですよ。執事でイケメンでギザ歯で……と。さらに、ていねいな言葉遣いかと思ったら“ガキ様”みたいな謎の言葉を使いますし、途中からちょっと口調が荒めになったりして。いろんな癖が入ってるなって思いました。
岡本さん:梶くん(轟焦凍役・梶裕貴さん)が「ジュリオはいろんな女性のかっこいいが密集したキャラだね」と言っていて、なるほどって思いました。そんな複雑なキャラを演じるのは技術的にとても難しいので、だからこそ宮野さんになったんじゃないでしょうか。「お嬢様」って言いつつ距離感があるあの絶妙な演技は、声優としての底力がないとできない!
佐倉さん:心のバリアがある時とほどけて素になった時の差も、宮野さんならではの呼吸で表現されていましたよね……!
山下さん:今回の話は、ジュリオとアンナのふたりの物語。キーパーソンなので、アンナ役の生見愛瑠さんは叫ぶシーンが多かった! 声優としては、声が大丈夫か心配でした。
佐倉さん:喉大丈夫かなと、ついつい不安になってしまいましたよね。
岡本さん:かすれていく感じがしたものね。
山下さん:そのかすれも追い詰められていくさまにリンクしていて、生々しさだったり痛々しさみたいなところが強調されてリアルだったなぁと。
佐倉さん:アンナは一見派手な見た目をしていてキャクター感が強いけど、生見さんの声で等身大の女の子感が出ているなと思いました。
岡本さん:実際、アンナってとても難しいキャラだと思うんです。生見さんの声からは「全身全霊でアフレコにのぞんでます!」っていうのが感じられて素敵だなって思いました。
佐倉さん:妥協が見られなかったのがすごい! 叫び声とかも全力でしたよね。ヒロアカ愛を感じました!
アクションシーンと劇場版オリジナルキャラクターたちの絆に注目!
――本作のいちばんの見どころはどこだと思いますか?
岡本さん:僕が演じたかっちゃん(※岡本さん演じる爆豪勝己の愛称)の成長で言うと、今までだったら「モブどもここ行け!」なんて言いそうなところで、ひとりひとりに指示を出しています。上からでもなく、下からでもなく、怒っている訳でもなく的確に素早く指示を出すっていうバランスが正直、超難しかった! 彼の司令塔としての才能を魅せる機会だと思って何回か録り直させてもらった思い入れのある部分。爆豪の成長を感じられると思うのでぜひ観てほしいです。
山下さん:僕は、ヒロアカの劇場版のおなじみであるクライマックスの戦闘シーンです。アクションシーンはどこも見どころなんですが、クライマックスの最後は本当にすごい! カメラワークにも注目してほしいです。
佐倉さん:アクションシーンは間違いなく見どころですね! 劇場版ならではのボンズさんの本気を感じられました。
岡本さん:デク(※山下さん演じる緑谷出久の愛称)がアメリカの州の名前をたくさん叫ぶスマッシュも痛快だったよ(笑)。面白かった!
山下さん:あれ大変だったんですよ(笑)。初めて口に出す名前もたくさんあって、なかなか口が滑らなかったです。そういえば1作目の劇場版の時、「アニメ・エキスポ」でカリフォルニアに行ったんです。その時は技名に“カリフォルニア”という単語が出たので、上映会中に会場が「ヒュー!」とどよめいて。今回は、かなりたくさんの州があるので、もっと多くの方が沸いてくれるかもしれないですね!
佐倉さん:個人的に注目のシーンは、ジュリオとデクの出会いです。バイクを起こしてあげて……というちょっとしたやり取りがあるんですが、いつものヒロアカっぽくなくてコメディ要素もありつつ、少しだけ乙女ゲームのような雰囲気があったような……? これを観たみなさんがどんなリアクションをするのか、個人的に興味深々。ぜひみなさんの感想を教えてほしいです!
岡本さん:女性はすんなり受け入れてくれそうだけど、男子はどう感じるのかな? 気になるところだよね、確かに。
佐倉さん:後は、ジュリオとアンナの絆の物語がみなさんにどう届くかというところも気になります! ふたりの個性がすごくきれいで、衣装も華やかです。ロマンティックな雰囲気をまとったふたりなので、きっとスクリーン映えするはず。
佐倉さんがこの夏行きたいのは、お茶子と“ガチ恋距離”になれるあの場所!
――最後に、この夏したいことを教えてください!
岡本さん:アメリカに行きたいです! 行く予定があるので楽しみです。
山下さん:僕は3キロやせたいです。なので絶賛ダイエット中ですね。
佐倉さん:私はユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きたいです! さっきふたりが行ったと聞いて。
岡本さん:めっちゃ楽しかったよ。ヒロアカのライドが最高でした。
佐倉さん:羨ましくて舌を噛んじゃうかと思った(笑)。
山下さん:やばい! 大ダメージだ(笑)。
岡本さん:声優・森久保祥太郎さんが演じていたオリジナルキャラ・ギターマインドもよかったよ!
山下さん:高らかに歌ってたね。
佐倉さん:ええーいいな! 見に行きたい!
岡本さん:デクの本物がいるって感じがしたし、お茶子が守ってくれたよ。
佐倉さん:そんなの好きになっちゃう! ガチ恋の距離感!
岡本さん:面白かったし、コラボのごはんもおいしかった。
佐倉さん:本当に羨ましい~! ぜひ私も行って、カチューシャをつけて楽しみたいと思います!
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』 2024年8月2日(金)公開!
ストーリー
次は、君だ――。
超常能力“個性”を持つ人間が当たり前になった世界で、“平和の象徴”と呼ばれたかつてのNo.1ヒーロー・オールマイトが“悪の帝王”との死闘を制した直後に発した言葉。
オールマイトがNo,1ヒーローの座を退いた後も、彼のヒーローの意志は、出久たち雄英高校ヒーロー科に受け継がれた。
出久たちが雄英2年目の春に勃発した、ヒーローvs敵<ヴィラン>の全面戦争。出久は恐るべき力を手に入れた死柄木弔と対峙、激しくぶつかり合う。ヒーローと敵<ヴィラン>の双方が大きなダメージを受け、死柄木の撤退により戦いは一旦の終結を見るが、再び相まみえる決戦の時は刻一刻と近づいていた。
そんな全面戦争の影響で荒廃した社会に現れた謎の男。出久たちに対して、自らを【オールマイトに代わる新たな象徴】と称し、「次は俺だ!」と高らかに宣言するその男の名は、ダークマイト。姿形はオールマイトそっくりだが、その思想は全く違い、ある野望のために自身が作り出した巨大な要塞に人々を次々と取り込んでいく。そしてダークマイトの傍らには、アンナと呼ばれる一人の少女が立っていた。そしてアンナを「お嬢様」と呼びながらも命を狙う男・ジュリオ。この2人とダークマイトの関係とは――!?
出久や爆豪、轟たち雄英高校1年A組は、ダークマイトと、彼が率いる謎の犯罪組織“ゴリーニ・ファミリー”に果敢に立ち向かっていく。果たして、【新たな象徴】ダークマイトを打ち倒すことができるのか。
「次は、僕たちだ――!」
スタッフ
原作・総監修・キャラクター原案:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:岡村天斎
脚本:黒田洋介
メインキャラクターデザイン:馬越嘉彦
音楽:林ゆうき
アニメーションアドバイザー:長崎健司
アニメーション制作:ボンズ
主題歌:Vaundy『ホムンクルス』(SDR/Sony Music Labels Inc.)
Ⓒ2024 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会
キャスト
山下大輝(緑谷出久 役)
岡本信彦(爆豪勝己 役)
梶裕貴(轟焦凍 役)
佐倉綾音(麗日お茶子 役)
石川界人(飯田天哉 役)
稲田徹(エンデヴァー役)
中村悠一(ホークス役)
宮野真守(ジュリオ・ガンディーナ)
生見愛瑠(アンナ・シェルビーノ)
三宅健太(オールマイト/ダークマイト 役)
ほか
撮影/アキタカオリ 取材・文/衛藤理絵