チェ・ジョンヒョプに再び沼る人続出!『偶然かな。』で特別で大切な“初恋”のときめきを再燃♡【韓ドラオタクおすすめの1本】
けも耳、制服、スーツにツンデレ……。あなたの好きなチェ・ジョンヒョプがここにある!
韓国ドラマ大好き!なライターがおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
今回は、高校時代の不器用な初恋から10年後、29歳になった同級生2人が偶然に再会し、新たなロマンスを紡いでいくラブストーリー『偶然かな。』を紹介します。
『偶然かな。』
全8話
出演:キム・ソヒョン、チェ・ジョンヒョプ、ユン・ジオン、キム・ダソムほか
ディズニープラス スターにて全話独占配信中
©︎IOKCOMPANY Co.,Ltd.
あらすじ
アメリカ本社に所属するファイナンシャルプランナーのカン・フヨン(チェ・ジョンヒョプ)は、優れた頭脳と端正なルックスで最高の結果を手に入れ、仕事に、恋愛にと順風満帆な人生を送ってきた。そんなある日、10年ぶりに韓国出張のために帰国すると、偶然にも高校の同級生イ・ホンジュ(キム・ソヒョン)と再会する。時を経ても変わらず、奇抜でユニークで、あったかいホンジュに、フヨンは忘れていた“あの頃の感情”が呼び起されていく。そして、フヨンが泥酔したホンジュを送り届けた先は、一時滞在中のフヨン叔父の家で……。
ここが見どころ
本作は大人気ウェブトゥーンが原作。弱虫で不器用だけど愛おしい初恋から10年後、偶然(本当は運命的?)に再会した2人が、新たなロマンスを紡ぐという、胸キュン必至の感動ラブストーリー。原作は連載開始から終了まで「評点9.9」を獲得したという超高評価作品であるだけに、俳優陣が気になるところですが、安心してください。日本の『Eye Love You』で視聴者をメロメロにしたチェ・ジョンヒョプと、『恋するアプリLove Alarm』や『無駄なウソ-誰にも言えない秘密-』などで知られるキム・ソヒョンがこの幼なじみカップルを演じていますから!
特に、主演のカン・フヨンを演じるのは、186cmの高身長に、体を預けたくなる頼りがいのある体格、端正だけれど、どこか少年のようなあどけなさを残した顔立ち。そして心地よく響くバリトンボイスと人懐っこい笑顔で多くの視聴者をとりこにしてきたチェ・ジョンヒョプ。安心して胸キュンできるはず!
僭越ながら、超個人的見どころ3選を紹介いたします。
チェ・ジョンヒョプは正義
「えっと……あなた誰ですか?」
はい、本作を観た際の、自分の率直なファーストインプレッションです。ええ、『Eye Love You』で演じていた、明るい・ハツラツ・かわいいがそろっていたテオとは真逆のチェ・ジョンヒョプがいました。今回演じたフヨンは、恵まれたルックスと才能を持ち、冷静かつ頭脳明晰なシゴデキ男子のファイナンシャルプランナー。天からいくつものギフトを与えられたせいか、今ひとつ感情表現は苦手という役。これまで演じてきたキャラクターの、ピュアさ(『時速493キロの恋』)、頼もしさ(『無人島のディーバ』)、カリスマ(『社長をスマホから救い出せ! 恋の力でロック解除』をまとめてくくって、シェリー樽で洗練させたような役、という感じでしょうか。とにかく香ばしい!
何でも持っているし、できるけど、フヨンにもないものはある。それは天真爛漫さ。感情豊かで一生懸命で、フヨンからすれば奇想天外な言動をするホンジュは理解不能。ですが、フヨンは彼女のことを、いつのまにか好きになっちゃうんですね。そこは初恋、ままならぬもの。他の男を想うホンジュを、フヨンは想い続け、そうして胸にしまったのでした。
普通に考えると、ホンジュとの思い出は、切なくつらいはず。しかし、10年たっても、ホンジュを見れば、自然と笑顔がこぼれてしまうフヨンの表情のやわらかさときたら! ふわっ! トロッ! ジュ~♡と、まるで10年モノの初恋デミグラスソースがけオムレツのよう。なんせ、職場や親戚にさえ感情を表さない(というようり、ただの仏頂面)フヨンが、唯一ホンジュの前では、感情をあらわにするんですもの。
絶対零度の冷たさと、微熱レベルのあたたかさを行き来するギャップを、チェ・ジョンヒョプがたたみかけるように表現。「微笑むとは何か」を口角、目、眉の動きだけで解答を示します。ホンジュは本当に鈍感なので、フヨンの不器用かつ拙い表現では全然伝わらず、何度もアピールする彼の一生懸命な姿に、序盤から“キュンのちドボン!”と沼ることでしょう。
初恋は正義
「また初恋恋愛モノ?」と思った方ほど、ぜひご覧いただきたい。
本作の初恋の捉え方が本当にお上手。特に各話のタイトルが秀逸でして、第1話は「解凍後は再冷凍できません」ですよ! 懸命なる読者の皆様はご存じだと思いますが、一般的に冷凍食品は再冷凍禁止ですよね。なぜなら、中身も見た目も、元に戻すことはできないから。溶けたアイスは、凍らせたって溶けたアイスにしかならない。そんな冷凍食品に“初恋”を重合わせ、10年間も胸の奥底で凍らせていた“初恋”が少しずつ溶けてゆく様子を丁寧に描いています。
そして、「初恋がきれいごとだけではない」ということもきっちり描いているのもよき。
冷凍食品って、そのままだと部分解凍できないですよね? つまり、初恋解凍後の記憶は、幸せな記憶だけとは限らないということ。本作では、2人の19歳と29歳の世界が交互に入れ替わりながらストーリーが進むんですが、初恋の甘酸っぱい思い出も、思い出したくないほどの辛い記憶も、ともに解凍される感じがとてもリアル。
「わかる!」「思い出したくないよね!」「ぎゃー!!」など、2人を見守るうちに、共感につぐ共感の連続で、気が付いたら感情移入していることでしょう。
なお、他のタイトルをあげると、「注意:中身は高温です」という冷凍食品シリーズ、「許可なく駐車禁止」や「ルートを外れました」といった交通シリーズ、「関係者以外立ち入り禁止」といった標識シリーズなど、日常でよく見かける注意書きで構成しております。
遊園地は正義
本作の何が素晴らしいって、チェ・ジョンヒョプが高校の制服姿やビジネススーツ姿を披露しているところ。周囲の人間には冷静沈着な態度を取りながら、気のおけないホンジュと過ごす時間だけはガードが取れた優しい表情になるツンデレ具合に胸キュン♡
特におすすめなのは第2話、ホンジュとの遊園地デート回です。
韓ドラの遊園地シーンの必須アイテム・けも耳カチューシャ(犬タイプ)を付け、園内を徘徊。絶叫系アトラクションに乗り込み、顔を下に伏せたり(多分、無意識)、衝撃に耐えるべく目をぎゅっとつぶったり(どう見ても無意識)、安全装置に抱きついてだっこちゃん状態になったり(きっと無意識)と、身長186cmの成人男性のリアクションとしての正義っぷりにため息しかでません。
さらに、ホンジュとの激辛カップ麺早食い対決でも激辛炒め麺をクールな顔して咳き込む演技(ガチリアクション)や、行きがかり上で着ることになった韓服姿まで披露。「こんなチェ・ジョンヒョプが見たかった♡」という、乙女の夢の権現が映像化されているので必見です。
なお、挑戦時代の内官(侍従)姿で王姿のホンジュを愛しそうに見つめる眼差しのやわらかさときたら、極上の初恋風味チョコレートのように甘~い! 第2話以外でも、人生の糖度不足を補うかのような素敵スイーツが要所要所に用意されているので、ご堪能下さい。
チェ・ジョンヒョプって本当に素敵な俳優ですね♪
作品概要
『偶然かな。』
全8話
出演:キム・ソヒョン、チェ・ジョンヒョプ、ユン・ジオン、キム・ダソムほか
ディズニープラス スターにて全話独占配信中
Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。さらに東アジア最大のレインボーパレードである、台湾LGBTプライドパレード「臺灣同志遊行」にも参加。