イ・ジュニョンのビジュが炸裂！『私は堂々とシンデレラを夢見る』【韓ドラオタクおすすめの1本】

カメレオン俳優イ・ジュニョンが変わり者のイケメン財閥を演じる王道ラブコメディ

韓国ドラマ大好き！なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。

今回は、『おつかれさま』や『弱いヒーロー：Class2』など、話題作に続々と出演するイ・ジュニョンに注目。彼のフィルモグラフィ―の中でも貴重な（!?）、王道ラブコメ『私は堂々とシンデレラを夢見る』のあらすじと見どころを紹介します。

『私は堂々とシンデレラを夢見る』
全10話
出演：ピョ・イェジン、イ・ジュニョンほか
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U-NEXTにて独占配信中

あらすじ

シン・ジェリム（ピョ・イェジン）は、他界した父の借金を肩代わりすることになり、さらには継母の妊娠も発覚し、継母と義理の姉たちと狭いアパートへの引っ越しを余儀なくされる。現実の厳しさに打ちのめされるが、「お金持ちの男と結婚して人生逆転しろ」という父の遺言で、白馬の王子様を探して社交クラブの就職面接を受けにいく。一方、社交クラブの代表で財閥8世のムン・チャミン（イ・ジュニョン）は、ジェリムのような夢見がちな女性が大嫌い。しかし、なぜかジェリムのことが気になりだし、即採用するのだった。

ここが見どころ！

『おつかれさま』のヨンボム役で一躍注目を集めているイ・ジュニョン。ボーイズグループ・U-KISSのジュンとしてデビューしたアイドル出身で、2017年にドラマ『甘くない女たち～付岩洞の復讐者～』で本格的に俳優デビュー。『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン1、『マスクガール』などの話題作に出演し、爪跡を残してきました。

今年だけでも、日本で映画『勇敢な市民』が劇場公開されたほか、『恋するムービー』、『おつかれさま』、『弱いヒーロー：Class2』と出演作品が続々リリース。4月30日からは韓国で主演ドラマ『24時ヘルスクラブ』の放送がスタートするなど、とにかく引っ張りだこ！

そんな、いま旬の彼が、韓ドラに欠かせない“イケメン財閥役”を演じたのが『私は堂々とシンデレラを夢見る』です。

本作は、ラブコメの中でも“コメ”の占める割合がかな〜り大きめ。おとぎ話のようなナレーションやギャグ漫画のようなCGなどがふんだんに使われていて、緊張感ゼロで楽しめる作品です。近年まれに見る振り切った演出に、最初はちょっと慣れないかもしれませんが、1話が終わる頃には、あら不思議。そのギャグ感がクセになっているはず！

イ・ジュニョン演じるチャミンは、富裕層のみが入会できる社交クラブ「清潭ヘブン」の代表で財閥8世。2世でも3世でもなく“8世”というところから、コメディの香りがぷんぷんします。

圧倒的な財力と優れた容姿を持つチャミンですが、玉の輿を狙う女性を毛嫌いし、傘でその誘惑を防御するという変わり者。実は、幼い頃に母が家を出て行ったトラウマを抱えており、「女性は石だと思え」をモットーとする“愛を信じない白馬の王子様”で、肌身離さず持っている黒い傘は心の盾なのでした。

しかし、出合い頭から“言いたいことは全部言う”竹を割ったような性格のジェリムに、心の扉を開けられちゃうわけです。ロマンスパートが本格化するのは中盤からですが、チャミンに関しては第2話の時点でジェリムのことが気になりだしていて、こちらがにやにや（笑）。全10話というコンパクトさゆえの爆速展開が小気味いいです。

そしてなにより、目を奪われるのがチャミンのビジュアル！スタイリッシュなフォーマルスタイルがよく似合っていて、前髪を眉下の長さまで残したシースルー5:5（オデオ）もいい感じ。近年は悪役が多かったので（ヨンボムは違うけど）、185㎝の長身と甘いマスクの真価がこれでもか！と発揮される都会的イケメンのチャミンは、イ・ジュニョンの歴代出演作を遡って鑑賞する時のオアシスとなってくれるはず。

また、本作ではコミカルな演技にも果敢に挑戦していて、どの作品からイ・ジュニョン沼に落ちても、チャミンを通じて彼の新しい一面や豊かな表情に改めて引き込まれること間違いなし。ただ滑稽なのではなく、得意のアクション演技もちゃんと盛り込まれていて、かっこよさもばっちり。チャミンは変わり者ですが、イケメンで、かわいくて、男らしいという、イ・ジュニョンの魅力が炸裂しています。

王子様を待つのではなく捕まえに行く現代版シンデレラのジェリムを演じるのは、『復讐代行人～模範タクシー～』シリーズの天才ハッカー役でおなじみのピョ・イェジン。

虎視眈々なガツガツ女子なのかと思いきや、就職面接で雇用主のチャミンに「頭の先からお尻の穴まで雷に打たれなさい！」と威嚇したり（すごいセリフ！）、財閥令嬢から売られた喧嘩を買っちゃったりと、“おもしれー女、ここにあり”って感じで痛快！それもこれもジェリムが自分の自信とプライドを大切にしているからであって、「玉の輿に乗りたい」という今ではあまり聞かなくなった正直すぎる欲望も嫌な感じがしないんですよね。ピョ・イェジンのクリーンでキュートな魅力もいい具合にマッチしています。

白馬の王子様を探しているようで、自分から人生を切り拓いているジェリム。出合いを求めて働くところも、動機は不純だけれど能動的ですしね。そんなジェリムを通じて、本作は「あなた自身が白馬の騎士なんだよ」というメッセージを伝えてくれているのだなあと感じました。

ちなみに、ピョ・イェジンの続投が決まっている『復讐代行人～模範タクシー～』シーズン３は、竹中直人が合流し、日本でもロケが行われるそう。同シリーズもとっても面白いので、今後ピョ・イェジンの日本での注目度も急上昇しそう。その前にぜひ、本作をチェックしていただきたいです！

そして本作、笑えるだけじゃありません。あれ、16話構成だったかな？というくらい、キスシーンもたっぷりあります！

傷ついたジェリムを救うチャミンの一発逆転キスや、うっかり転倒キスから始まる本気キスなどなど、ベースがギャグ多めだからこそ、キスシーンのハイライト感が増していて、しっかり視聴者をドキドキさせてくれます。所々、チャミンの妄想だったというオチもありつつ、濃厚なキスシーンは見惚れてしまうこと間違いなし。イ・ジュニョン、NEXT“キス職人”かもしれません！