「俺は悪魔だ!」と日本語で絶叫するチェ・ヒョヌクを見逃しちゃダメ、絶対!

韓国ドラマ大好き! なライターがおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
ムン・ガヨン×チェ・ヒョヌクが貧乏女子×財閥男子に!?  オンラインゲームを通じてつながった男女の黒歴史と初恋が交差する王道ラブコメ『あいつは黒炎竜』を紹介します。

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌクとムン・ガヨン

15年ぶりの再会を果たしたのに、そのことに気づいていないジュヨン(チェ・ヒョヌク)とスジョン(ムン・ガヨン)。

『あいつは黒炎竜』
全12話
出演:ムン・ガヨン、チェ・ヒョヌク、イム・セミ、クァク・シヤンほか
© STUDIO DRAGON CORPORATION
U-NEXTにて独占配信中

あらすじ

学生時代、オンラインゲームでプレイヤー“黒炎竜”と“イチゴ”として出会ったジュヨン(チェ・ヒョヌク)とスジョン(ムン・ガヨン)。15年の歳月を経て、職場の上司と部下となり再会する。過去の因縁から衝突しながらも、お互いの本音を理解し合っていく2人。消し去りたい初恋の記憶を乗り越えて迎える、新しい恋の行方やいかに!?

 

ここが見どころ

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌクとムン・ガヨン

今作は、日本でも映画リメイクされた、大ヒットドラマ『女神降臨』ムン・ガヨンと、『弱いヒーロー Class1』や『ラケット少年団』チェ・ヒョヌクのケミストリーが見られるラブコメ作品です。ということで話題の作品のみどころをご紹介します。

※本記事は一部ネタバレがありますので、ご注意ください。

“ちょっぴりイタイ!?”王道ラブコメにくすぐられる

本作は王道ラブコメに、ちょっとしたスパイスが加わっています。そのスパイスとは……オタク要素! つまり、オタクにまつわる初恋の黒歴史に苦しむ“本部長キラー”のチーム長ペク・スジョン(ムン・ガヨン)と、胸に黒炎竜を抱いた(つまり、オタクだとバレてはいけない)“財閥3世”の本部長パン・ジュヨン(チェ・ヒョヌク)の“封印解除”ロマンスなんです。

ドストレートの胸キュン展開に、「え、そっち!?」という面白演出をプラス。ガヨン&ヒョヌクのテンポのよい会話劇もあいまって、序盤にありがちな状況説明のまどろっこしさなどはおかまいなしにジェットコースター……ではなく、すべてを燃やし尽くす黒炎を放つ幻竜の背に乗るがごとく、“黒炎竜ワールド”へと誘ってくれます♪

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌクとムン・ガヨン

特に、普段は冷静沈着でシゴデキな若き財閥三世のジュヨンがオタクモードにスイッチングするときの姿は、最高にイタくて、最高にカッコいい!
「オタクは趣味ではなく、人生そのもの」と言い切り、隠し部屋を作り、大切なグッズやマンガが汚れないようショーケースや書棚に収納してキレイに並べるオタクの習性もしっかりと描かれているし。「あきらめない」と言えばいいのに、わざわざ「残酷な別れシステムに抵抗して闘う」というオタゼリフで言っちゃうところはイタすぎてジワるし。「俺は悪魔だッ!」と日本語で叫ぶジュヨンも、10周まわってかわいく見えてくるし。

中二病セリフを自然に消化するだけでなく、ハードロックやアニメ、マンガ、ゲームなどをこよなく愛する“オタク系黒炎龍”の存在は、「好きなもの」を大切にする姿が、本当に魅力的♡


観ているうちにわかってくるのですが、本作に込められたメッセージとは、恋愛やオタクそのものというより、“誰かに認めてもらいたい”という願いと、自ら選択することの意味の重要性でした。自らの価値を証明したくて、がむしゃらに働きながらも、心にすき間を抱えて生きてきたスジョンとジュヨン。ぽっかりと開いたすき間を埋めようとしてもがいていた時に出会ったのが、このふたりなんですね。
恋愛と仕事、家族関係といった複雑な要素が絡み合う人生の中で、自分の夢を追いかけること、誰かのために身を引くこと……。正解のない選択だとわかっていても迷って、悩んで、自らの選択で道を切り開いていく彼らの姿に勇気づけられました。

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌク

ファッショニスタ、ムン・ガヨン降臨

あいつは黒炎竜:ムン・ガヨン

理不尽なことが許せず、上司に物申すこともいとわない敏腕チーム長のスジョンは、幼い頃から家族を支えてきた健気な一面を持ったキャラクター。それが、ムン・ガヨンの凛とした佇まいと感情表現の豊かさが見事にマッチして、めちゃめちゃ魅力的に描かれていました。

年上彼女で35歳のバリキャリ役に加え、仕事着にノースリーブやパステルカラーのミニ丈スーツ、そして、へそ出しシャツにデニムまで着用する攻め系ファッショニスタ。なのに、くるくると変化する表情がかわいくて! 仕事をバリバリやりたい強めキャラがすごく合っていました。好きな服を着ながら仕事で結果を出すスジョン、めっちゃ憧れます!

あいつは黒炎竜:ムン・ガヨン

そして、彼女の代表作『女神降臨』ファンの方には朗報です。
ムン・ガヨンの実姉を演じたイム・セミが、15年来の年上の友人(オンラインゲーム仲間)として登場。サブカップルとして大人の恋愛をみせてくれています♪
さらに『女神~』で実姉の恋人であり、担任役だったオ・ウィシクも出演。こちらはゲームのIDネームが“トン方神起”(!)という役(笑)。15年前の流行を感じさせるスタイルをお楽しみください。

チェ・ヒョヌクのキュートさは保護案件

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌク

『弱いヒーロー Class1』『輝くウォーターメロン ~僕らをつなぐ恋うた~』『ラケット少年団』などで注目を集めたチェ・ヒョヌク。ずっと学生を演じていたチェ・ヒョヌクが、とうとう大人に! しかも単独初主演。
昼は完璧な財閥後継者、夜はオタク趣味に没頭する二面性を持つキャラクターを見事に演じ分けています。これまでは学生の役が多かったので10代のやんちゃなイメージがあったのですが、今回は役が役なのでテンションをグッと抑えながら、落ち着いた演技をしているのが新鮮でした。


ムン・ガヨン
同様、ハイブランドの衣装を着こなすチェ・ヒョヌク。勤務中も私服も超オシャレなのですが、ジュヨンは30歳の設定なので、実年齢23歳の彼が3ピーススーツのような大人のスーツを着ると、ときどき、背伸びしちゃった新入社員のように見える時があり、それが逆に萌えます。
また、萌えはオタ活中の衣装(革ジャン、バンダナ、謎Tシャツなど)にも。チェ・ヒョヌクというモデル並みのナイスバディをもってしてもぬぐえない“着させられてる感”のあるコーディネートがツボすぎて、愛おしさが無限大!


そして、チェ・ヒョヌクのかわいさは服装だけにとどまりません。これまでの少年のようなハイテンションさを封印し、テンションは必要最小限に抑えたまま、拗ねたり、甘えたり、焦ったり、モゴモゴしたり、モジモジしたり。はては「チョコ牛乳……むにゃむにゃ」と寝言まで言い出してくる恐ろしい(ほどキュートな)男なんですよ! 
シャイな大型犬が自宅に帰るなり、控えめに“ヘソ天”をしてきた時のような保護欲をかきたてるチェ・ヒョヌク、一度画面で確認してくださいませ。

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌク

ドラマを盛り上げる素敵なOSTたち

ジュヨンはロックオタク。ライブハウスで、推しの演奏に気炎を上げる姿は、まさに黒炎竜! こちらのOSTには、本編映像も差し込まれているのでチェックしてみて。

1. Connect - RIOT KIDZ
ジュヨンの好みとドンピシャなヒップホップロックバンド。
映像には若き日の“黒炎竜”や“トン方神起”の姿も。2009年のソウルの空気感がエモい。

2. Shine A Light - LUCY
ボーイズバンドLUCY。最近は『財閥 x 刑事』のOSTにも参加。

3. In Love With You - ハ・ソンウン
元Wanna Oneのハ・ソンウンが美声を披露していますよ♪

あいつは黒炎竜:チェ・ヒョヌク

ちなみに、韓国のヒップホップサバイバル番組『Show Me The Money 11』(Mnet) の観客席で盛り上がるチェ・ヒョヌクの姿を発見。まさにジュヨンそのものでした!

「好きなものを好きだという気持ち」って、人をより魅力的にしてくれますね♡
最後に、主演2人から視聴者へのメッセージをつづり、このコラムを終わりたいと思います。

「世の中のオタクたち 好きなものがあるのは幸せなこと。
みんなで幸せになろう!」(チェ・ヒョヌク)

「誰もが好きなことに熱中できるわけじゃない。
誰よりも応援してるよ」(ムン・ガヨン)

 

ただいま、第1話&第2話無料で観れます♪

作品概要

『あいつは黒炎竜』
全12話
出演:ムン・ガヨン、チェ・ヒョヌク、イム・セミ、クァク・シヤンほか
© STUDIO DRAGON CORPORATION
U-NEXTにて独占配信中


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ライター
中川薫

Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。さらに東アジア最大のレインボーパレードである、台湾プライドパレード「臺灣同志遊行」にも参加。2025年の“海外旅はじめ”はソウル&プサン(韓国)。6月にはシアトル(アメリカ)へ。