生理の”あるある”満載の一冊『生理CAMP みんなで聞く・知る・語る!』
最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介!
最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。
『生理CAMP みんなで聞く・知る・語る!』〈監修〉工藤里紗 〈漫画〉上田惣子
「生理でイライラする」、「生理痛がひどくて仕事に集中できない」。そんな“生理あるある”をもっとオープンに話すことができたら——女性たちのストレスも少しは減るかもしれない。本書は、さまざまな立場の人たちから「生理」の話を聞き、知り、話し合うための一冊だ。「生理で休んだっていい」、「もっと自分を大事にしていい」。そう励まされる。(集英社 ¥1540)
『楽園のアダム』周木 律
人類が1%未満に減少し、人工知能が統制する「殺人と無縁の世界」で暮らすアスムとセーファ。ある事件によって彼らの歯車が狂い始める。先入観という罠にはまっていく、ディストピアのミステリー。遥か先の未来、この世界でも同じことが起きたら……そんな恐怖が頭をよぎりながらも読み進めていくと、ラストには大きな衝撃と感動が待ち受ける。(講談社 ¥1925)
『みんなのしいたけ.相談室』しいたけ.
悩みは100%ネガティブなものではない——占師で作家の著者は、「黒色の服を着るのが苦手」、「4人グループで浮いてしまっている」など相談者個人の悩みに寄り添い、疲れた心を優しくほぐしてくれる。本書を読み終え、「悩みは自分を形づくる骨組みになるものだから素晴らしいのだ」と導かれた先には、前向きな気持ちになれているはず。(朝日新聞出版 ¥1650)
原文/千吉良美樹