【声優・小野友樹インタビュー前編】大人気声優の新たな挑戦と近況をお届け!
『アルカナムジカ』新メンバー・切沢玲央斗を小野友樹さんが演じる!
プロフィール
2006年にテレビアニメ「ケロロ軍曹」で声優デビュー。
代表作は「黒子のバスケ」(火神大我役)、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」(東方仗助役)、「ブルーロック」(國神 錬介役)、「グランブルーファンタジー」(グラン/ランスロット役)、NTV「news zero」ナレーション(水曜日担当)など他多数。
いよいよ新メンバーが動き出す。切沢玲央斗って、どんな人?
「兄貴肌のお笑い芸人」キャラクターの魅力に迫る
avex×集英社による多次元プロジェクト『Arcanamusica(アルカナムジカ)』。
音楽、漫画、ボイス作品、小説にSNSと多彩な展開を見せる本作は、タロットに導かれた歌い手たちのミステリアスファンタジーとして、招待制の配信アプリ:『アルカナムジカ』の中で歌い手として活動する人々に迫る群像劇となっています。
現在、マンガMeeでのコミック連載やYouTubeでの楽曲公開、SNSでのショートストーリー公開など、様々な媒体で物語やキャラクターの魅力を楽しむことができるアルカナムジカ。
プロジェクト始動1周年を迎えた2月には、既存の5人の歌い手とも関係が深そうな3人の新メンバーが発表されたばかり!
そこで今回は、新メンバーの1人でもある切沢玲央斗を演じる小野友樹さんに、作品やキャラクター、楽曲の魅力を語っていただきました。
新メンバーは、家事力高めなお笑い芸人!
――今回演じている切沢について、第一印象を教えてください
小野友樹さん(以下、小野)「最初の出会いはオーディションだったんですが、その時はイラストがなかったんです。タロットの『戦車』を担う人物、ということだけはわかっていたので、この声でイメージしてもらえるだろうか、と言うのをとにかくぶつけてみるしかなかった」
――今『戦車』というワードがありましたが、アルカナムジカの登場人物は皆、タロットの大アルカナのカードがモチーフになっているんですよね
小野「そうなんです。その中で切沢は戦車のアルカナがモチーフということで。戦車というと、やはり強さ、勢いがイメージされるじゃないですか? だから台詞と歌、どちらも力強い人物ということをイメージしました。役者としての想像力も含め、いろいろと試される出会いでしたね」
――2月に『アルカナムジカ』の新メンバーとして正式に切沢玲央斗という人物が発表されましたが、現在の印象は変わりましたか?
小野「初めましてなんですけど、初めましての感じがしない人だな、と。最初の出会いの印象もそのままあるんですが、もっと多くの面を知ることができましたね。彼はお笑い芸人という職業だけど、ただの芸人さんじゃなさそう、というか。生活力が高くて、できることは多い。でも、偉ぶるわけではない。謙遜するわけでもなく“兄貴肌”がべースにあるんでしょうね。そこが非常に魅力的だなと。切沢玲央斗という人物は、苦労してきたこともあって背負ってきたことがあるからこその説得力が、力強さに繋がっているのだと思います」
小野さんの趣味は空き時間の街ブラ。お菓子屋さんを見つけるのが大好き!
――切沢は家事や料理が趣味とのことですが、小野さんの趣味も伺えますか?
小野「実は今日、レコーディングとこの取材の間に少し時間がありまして。そういう時は、近辺をぶらぶらするのが好きなんです。そこでおいしそうなお店、主にお菓子ですね、そういう店を見つけては『今度また来よう』と目星をつけていますね。
今日見つけた中で気になったのは、たい焼き屋さんに並んでいたいちご大福。僕の中ではいちご大福っていうと小豆あんのイメージだったんですけど、そこのは白あんで。気になっちゃいました。
実はこの辺り(※神保町)にお気に入りのフルーツ大福のお店があったんですけど、つい最近閉店したという話を今しがた聞きまして……。最後にもう一度食べたかった、とすごく後悔してます(笑)。なので、そのいちご大福はぜひ食べたいなと。読者の皆さんも神保町に来た際にはチェックしてみてください」
――切沢の「お笑い芸人」という職業に掛けて、何か「笑い」にまつわるエピソードをお願いできますか?
小野「これもひとつ、笑いのエピソードかなというのがあります。最近、主人公で参加させてもらっている作品で、新人の声優さんの現場を見学させていただく機会があって。その際に、笑い声がすごく大切なキャラクターをちょうど演じていたんですね。
僕らの仕事は声で表現する仕事ですが、笑い声って実はお芝居として難しいもののひとつなんです。そのキャラクターは豪快な笑いが欲しいキャラクターだったんだけど、どうも意識すると乾いた笑いのようになってしまう。それで、豪快な笑いっていうのはこうやるんだよ、っていうのを少しだけ助言したことがありました。
笑いの演技って心からの笑いがベースなんですよね。なので、お芝居だけじゃなく気持ちも大事。新人の方にアドバイスをしながら、僕自身、『こうやってキャラクターとして笑っているのか』と、見つめ直すいい機会にもなりました」
――ちなみに今、切沢玲央斗の「笑い声」を表現するとしたらどんな感じになりますか?
小野「難しいな(笑)。状況にもよりますけど、そうですね、普通の時でも「ハハッ(※演技してくださっています)」みたいな。
たぶんまだ、豪快に笑える日は来ないのかなと思っています。とはいえ含みのある笑いをする人ではないかなと。笑い方も真っすぐな人なんじゃないかな」
■小野友樹さんのインタビュー後編はこちらから!
『アルカナムジカ』 作品情報
『Arcanamusica』 Story
"特別な曲が聴ける"と巷で話題の音楽アプリ、『アルカナムジカ』――。
激務に追われる日々を過ごすプログラマー・川和静は、ある日、自身のスマートフォンに見覚えのないアプリ・アルカナムジカがダウンロードされていることに気づく。
「アプリ内の機能を使ってだれでも自由に音楽を配信できる」という言葉に惹かれ、アルカナネームを「RiZ」と設定し、DL記念の楽曲を歌って配信してみた川和。
数日後、川和の元にアルカナムジカの運営会社・ワンダフルネストから『ディスティニーゲーム』への招待状が届いて―…。
川和と共に集められた歌い手たちがゲームの末に与えられるのは、『アルカナポイント』。
そのポイントを集めた果てには、どんな願いも一つ叶う<<ワールド>>の称号が待っているという。
それぞれが想いや願いを胸に秘め、歌い手たちは<<ワールド>>を目指す。
彼らの『歌』の先にあるものは――?
タロットに導かれた歌い手たちのミステリアスファンタジー、開幕!
『アルカナムジカ』 公式サイト&SNS
Comic Information
マンガ『Arcanamusica(アルカナムジカ)』情報
作画:練間エリ 構成:蓮えみこ
キャラクターデザイン:おぐち 原作:Arcanamusica
「マンガMee」で連載中! https://arcanamusica.jp/comic/
©Arcanamusica 取材・文/衣南かのん