高橋一生と飯豊まりえがトーク。「最近は、あらゆる資格が気になっているんです。そのひとつが建設機械」
『岸辺露伴は動かない』が映画化。高橋一生×飯豊まりえインタビュー
人気ドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』がいよいよスクリーンへ。映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)で最大の事件に立ち向かうふたりが考える、好奇心の赴くままに生きるということ。
好奇心とともに生きるというコト
劇中では、この世で“最も黒い絵”に秘められた謎に迫るべく、ルーヴル美術館を訪れる露伴。「知りたい」の気持ちに正直に行動することの大切さをふたりでトーク。
気になったことは、自分の目で見て追い求めていきたい
高橋:僕自身は、好奇心を持ったことに対してはスイッチが入ってしまうほうだと思います。山の頂上にある神社を見たいがために標高2000mの山を登ることもあって、あとから振り返ってみると相当なバイタリティあふれる動きだったなと。
飯豊:2000m!? それって頂上までどれくらいかかるんですか?
高橋:同じ2000mでも場所によって、たとえば直登で2000なのか最後の500だけ登るのかで難易度が違うので、一概には言えないんです。僕が行ったところはけっこう下から登らないといけないところだったので6時間くらいかかりました。
飯豊:帰ってくるのも大変……! でも、私も直感で気になったことは自分の目で見て、追い求めたくなるタイプなんです。食べることが好きなので、最近は自宅で作れるようになりたいと思っているものを実際に作っている職人さんのところに行って、工程を学ばせてもらっていて。食材の切り方とかゆで方ひとつで、驚くほど味が変わるんですよね。
高橋:根菜に対してこの切り方をすると味がしみ込む、とかあるんですか?
飯豊:そうなんですよ!
高橋:学び始めたらおもしろそうですね。
飯豊:そうやっておいしいものを見つける旅には、どんどん出ていきたいです。
未来の姿を想像して行動すれば、人生はきっとよりおもしろくなる
高橋:最近は、あらゆる資格が気になっているんです。そのひとつとして、操ってみたいのがホイールローダー。
飯豊:ホイールローダーってなんですか?
高橋:建設機械です。それで土砂を運搬したり、ダンプカーに積み込んだり。
飯豊:パリの撮影現場でも、スタッフさんたちと「資格を取りたいよね」って話していたんですよね。私もその話をして以来、資格に興味がわいてきて、ヨガインストラクターについて調べているところなんです。そうやって好奇心の赴くままに行動することって、私にとっては生きがいなのかも。
高橋:好奇心を行動に移すためには、ある程度体を鍛えて動かせるようにしておくことが大事。健康であれば、なんでもしようという気になりますから。これは42歳の説得力だと思います(笑)。
飯豊:私は、大人になればなるほど、できることの範囲も広がる気がしていて。好きなこと、やりたいことを選択できるじゃないですか。
高橋:そうですね。20代の方の中には今が永遠に続くと思っている人もいるかもしれないけれど、先々のことを想像して行動しておいたほうが、人生はおもしろくなるはず。
飯豊:未来への投資、大事ですよね。私も5年後、10年後の自分の姿を思い描いて、とりあえずアイクリームを始めました(笑)。
いいとよ・まりえ●1998年1月5日生まれ、千葉県出身。最近の出演作にNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』やドラマ『オクトー〜感情捜査官 心野朱梨〜』などがある。ドラマ『君と世界が終わる日に』Season5でダブル主演が決定。モアレギュラーモデル
たかはし・いっせい●1980年12月9日生まれ、東京都出身。映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍。『NODA・MAP 第26回公演「兎、波を走る」』(6/17〜7/30 東京芸術劇場プレイハウス、8月 大阪・博多公演)に出演する
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
荒木飛呂彦作の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』が2020年末実写ドラマ化され話題に。その制作チームが長編劇場版に挑んだ『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を、ぜひスクリーンで楽しんで
撮影/山根悠太郎(TRON) ヘア&メイク/田中真維(MARVEE/高橋さん分) AYA(TRIVAL/まりえ分) スタイリスト/秋山貴紀(A Inc./高橋さん分) 高木千智(まりえ分) 取材・原文/吉川由希子 ※MORE2023年7月号掲載