俳優・渡邊圭祐さんにインタビュー。「30代はカッコよくいたい。目標は、“脱・知ったかぶり”です」
11月から世田谷パブリックシアターで始まる、前川知大さん作・演出の舞台「無駄な抵抗」に出演する、俳優・渡邊圭祐さん。公演中の11月21日に30歳の誕生日を迎える彼に、今の気持ちを語ってもらいました。
年齢にとらわれる必要はない。自分らしく楽しく生きていくことが大切
――公演中に30歳を迎えますが、何か気持ちの変化はありますか? 「29歳問題」という言葉があるように、渡邊さんの年齢の時というのは、キャリアや結婚など、将来のことを考える時期だと思います。
大きな気持ちの変化はなくて、「ついに30歳か。大台に乗ったな〜」ってしみじみする感じですかね(笑)。20歳になった時は、“お酒が飲める”とか、それまで出来なかったことができるようになることもあって、年齢を重ねることにすごくワクワクしていた。でも30歳は、そういう“喜び”といった感情はなくて、「もう大人だな。ちゃんとしないと」という意識の方が強いように思います。やっぱり地元の同級生が、家庭を持って、ライフステージを進めているので。でもそういう姿を見て焦ったり、不安になったりするってことはまったくないです。だって、いくつになっても、やりたいことはできるはずだから。年齢はまったく気にする必要がないし、むしろ気にしすぎることが心身の老化を加速させるのでよくないんじゃないかな、なんて。いくつになっても、自分らしく生きることが大切だと思います。
――30代はどんな10年にしていきたいですか。目標を教えてください。
すごくシンプルですが、カッコよくいたいです。仕事は言わずもがな頑張るんですけど、それだけではなく、好きなことをして、これからの10年を楽しく過ごしたいです。あと、“脱・知ったかぶり”も目標。僕、反射的に知ったかぶりをするクセがあって。たとえば、「これ知ってる?」と言われた時に、説明が長そうだなと感じると、“あとで調べればいいや”と思って、「あ〜知ってます」って言っちゃうんですよ(笑)。それをやめたい。正直に、誠実に生きたほうが、絶対にカッコいいと思うので。
――最後に、20代が多いモア読者に、20代のうちにやっておくとよいことがあれば教えてください。
“知ったかぶりをしないこと”と、“お金の使いどころを見極めること”かな。僕、学生時代に先輩から教えられた、“年下には、必ずご飯をおごる”という教えを守って、誰彼かまわずおごっていた時期があったんです。でも、今思い返すとその伝統はいらなかったなと。もちろん関係性の深い相手には、自分のお金を惜しまず使うことも大切だけど、20代は他人によりも自分の経験にお金をかけたほうがいい気がします。もし僕が20代前半に戻れるなら、旅行にお金を費やすかな。そうやって知見を広げた分だけ、その後の人生が豊かになるはずだから。読者のみなさんには、お金の使いどころを見極めて、20代を満喫してもらいたいです。
渡邊圭祐さんプロフィール
わたなべ・けいすけ●1993年11月21日生まれ、宮城県出身。地元でモデルとして活動後、2018年にドラマ『仮面ライダージオウ』で俳優デビュー。以降、ドラマ『チェイサーゲーム』『私のシてくれないフェロモン彼氏』、映画『ブラックナイトパレード』、『わたしの幸せな結婚』など話題作に立て続けに出演。2021年には、『彼女を笑う人がいても』で舞台デビューを果たし、今年11月からスタートする舞台『無駄な抵抗』に出演。
舞台・『無駄な抵抗』公演情報
【日程】
2023 年 11 月 11 日(土)~11 月 26 日(日) 世田谷パブリックシアター
2023 年 12 月 9 日(土)~12 月 10 日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【キャスト】
(作・演出)前川知大
(出演)池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也/穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛/松雪泰子
撮影/アキタ カオリ ヘア&メイク/木内真奈美(Otie) スタイリスト/荒木大輔 取材・文/海渡理恵
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