岸優太がアツすぎる!!!!!

いつも穏やかに見えるけど、内側に確たる熱を持った人。初主演映画『Gメン』のこと、最近の自分のこと、岸優太の“アツさ”の秘密に迫ってみた!!

優しくて、仲間思いで、強くって。その魅力は永遠

岸優太

ジャケット¥46200/リトルビッグ(LITTLEBIG) Tシャツ¥6600(DEDICATED.)・パンツ¥53900(SIDE SLOPE)/HEMT PR スニーカー¥35200/アシックスジャパン(ASICS RUNWALK) その他/スタイリスト私物

岸優太

きし・ゆうた●1995年9月29日生まれ。2013年、ドラマ『仮面ティーチャー』にて俳優デビュー。今年は主演を務めたドラマ『すきすきワンワン!』が話題に。役者としての注目が集まるなか、映画『Gメン』の主演に。普段はから回りだけど喧嘩がめちゃくちゃ強い門松勝太を好演。アツい友情や恋愛をスクリーンに描き出す! 8月25日(金)から公開

岸優太、映画『Gメン』を語る

爆笑NG連発。恐怖のアドリブ合戦

—— 自分と役柄の境界線が曖昧になる、それは役者として今回が初めての経験でしたか?

:そうですね。でも、それはそれで、ちょっと怖い部分もあって。監督としては「それでいい」というか、「何も考えずそこにいてほしい」、「その場の空気を感じて演じてほしい」と。でも、自分的には初めての経験でしたし、それはまるで手ぶらで現場に行くような感覚で。「オレ、何も用意してきてないけど、大丈夫かな?」って。完成した作品を観た時に「監督がやりたかったのはこれだったんだな」と思えました。

—— 現場では“その場”で次々とアドリブが生まれたと聞いています。演者の皆さんもそれを楽しみ、アドリブ合戦のようだったと。

:いや本当に、みんな毎回違うアドリブを入れてくるので。いい意味ででき上がりきっていないというか、その場の“生”の空気が詰まっているんですよ。だからこそ、次に何がくるんだろうってワクワクが詰まった作品になっていると思うんですけど……。個人的にはそれもまた、恐ろしかったですね。もうね、怖い!! ひと言で表現するならアドリブ地獄ですよ!! しかもまた、恐ろしいことに、監督がなかなかカットをかけずに役者を泳がせる時もあって……。本当にね、心の中で「早くカットをかけてくれ」と願うばかりの日々でしたからね。

—— 笑いをこらえきれなくてNGを連発してしまうこともあったとか。

:ありました、ありました。しかも、そこでカットがかかればかかるほど、どんどん面白くなっちゃって、アドリブがエスカレート。もうね、一生止まらないんですよ。で、ツボったら最後、こっちも笑いが止まらなくなっちゃって。ご迷惑をかけてしまったこともありますが……。無理です、あれは止められないっす。でも、オレだけじゃないですからね、笑ったの。たしかに、オレも笑って撮影を止めましたけど、ほかにもたくさんいますから!! メイキングを観てもらえれば証明できますから!!

—— はははは!! 現場の空気がとてもよかったのがスクリーンを通して伝わってきました。共演者の方々ともすぐに距離は縮まったのでしょうか?

:そうですね、撮影が始まってすぐに関係ができ上がったような感じで。何の会話で盛り上がったとか、何がきっかけだったかとか、正直、覚えていないんですけど(笑)。でも、距離が縮むのはすごく早かった気がします。

—— ちなみに、共演者の方々の中で岸さんはどういうポジションだったのでしょうか?

:まあ、イジられていましたね、おそらく。でも、イジられるだけでなく、ちゃんとツッコんだりしていた気もします、おそらく。

—— 田中圭さんとは2度目の共演ですよね。前作ではかなりイジられたようですが、今作ではどうでしたか?

:そうですね、今作もイジられましたね。圭さんはたぶん、好きです、僕のこと(笑)。

—— 今作では旧知の仲でもあるSixTONESの森本慎太郎さんとも共演されていますよね。

:しんちゃんのキャラは原作を読んだ時「どうなるんだろう」と思ったんですけど、初日から、再現度がすごく高くて。それはもう、メイクさんの力だったり、衣装さんの力だったり、まあ、しんちゃんの力も少しは入っているんでしょうけど(笑)。しんちゃんの寄せ具合もすごくて、笑いが止まらなくなる瞬間が何度かありました。本当に最高でしたね。

撮影/ISAC(SIGNO) ヘア&メイク/KAZUOMI(LOTUS) スタイリスト/小林洋治郎(Yolken) 取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年9・10月合併号掲載