土屋太鳳さん流の“マッチングアプリ論”は? リフレッシュ方法も教えてもらいました
映画『マッチング』で主演を務める土屋太鳳さんのインタビュー後編。劇中で描かれるマッチングアプリについて感じたこと、さらにMORE読者世代が抱えるマッチングアプリにまつわるお悩みにアドバイスを送っていただきました!
土屋太鳳さんプロフィール
つちや・たお●1995年2月3日生まれ、東京都出身。Netflixで独占配信中の人気ドラマシリーズ『今際の国のアリス』シーズン3への出演が決定している。フォトブック『たおリズム』(小学館刊)も1/29発売!さらに、新キャストとして出演する映画『帰ってきた あぶない刑事』が5月24日公開予定。
演技のお仕事も、ある意味マッチングなのかもしれません
――土屋さんは、マッチングアプリにどんな印象を持っていらっしゃいますか?
土屋さん(以下、敬称略):私の周りにも、マッチングアプリで出会っておつきあいしたり結婚しているという人がいるので、時代に合っている出会い方の一つなのかなと思います。
今は就職活動でも企業とのマッチングアプリがあると聞きましたし、特にコロナ禍では人と人が直接出会えなくなる状況も経験したので、これから日常的な存在になるような気がします。
それによく考えると、演技の仕事でのキャスティングも、合う合わないの診断こそないですが、はじめましての人とクランクインをスタートとして家族より多くの時間を過ごしたりするので、ある意味マッチングのようなものかもしれません。
ただ、「相手が本当はどんな人か分からない」という点では気を付けるべき部分はあると思います。
――もしもマッチングアプリを利用するとしたら、どんな人とコミュニケーションをとりたいですか?
土屋:もし私がアプリを使用するとしたら、いろいろな職業の方とお話してみたいです。違う分野の方の視点に触れると「そういう世界があるのか!」とビックリすることが多いですし、演技の仕事の刺激にもなるような気がします。
――MORE読者の中にはマッチングアプリを使って出会いを探したり、おつきあいしたりしている人も多いので、次の3つの悩みに回答していただきたいです。
①なかなかメッセージのやりとりが続きません……。どうしたら会話のキャッチボールがうまくいきますか?
土屋:相手の話を聞きたいと思ってメッセージを送るのはどうでしょうか? 自分の話をしようとするとネタが尽きてしまった時に焦るかもしれないけれど、相手のことを知ろうとすれば質問が自然と思い浮かんで、やりとりも楽しくなる気がします。
②脈ありと脈なし、どう見分ければいいですか?
土屋:私はお仕事に夢中になると、メールをもらっても「あとでちゃんと返そう」と思って、3カ月くらい間が空いてしまうことがあるんです。そんなふうに自分が連絡をしていない時期でも、相手から「忙しそうだけど大丈夫?」って気づかってくれるような連絡が来る場合は脈ありかもしれません。
③実際に会ってみたら、印象が全然違った! 2回目のデートをお断りする時、どう言えば傷つけずにすむでしょうか?
土屋:これは難しいですね……。私だったら「忙しくて予定が合わせられそうにありません」って、お仕事を理由にお断りするかもしれません。相手に悪気はないので、今の季節だったら「寒いので体調に気をつけてくださいね」っていうひと言も忘れないようにします。
――マッチングアプリのプロフィールだけで人を判断することは難しいと思いますが、土屋さんは人を見る目に自信はありますか?
土屋:人を見る目に自信があるかは正直、全然分からないのですが、二面性を強く感じる人に関しては妙に「勘」が当たることはあります。たぶん、もともと警戒心が強いほうなんだろうなと思います。
リフレッシュしたい時は、神社にお参りしています
――映画の撮影中、支えになったものや必需品はありましたか?
土屋:呼吸法です。本当につらい演技が続くと呼吸が浅くなってしまうので、呼吸を大切にしていました。呼吸ってなかなか意識しにくいですけど、アロマオイルの香りを使うとかなり意識しやすくなると思います。私は演技の時は必ずグレープフルーツの香りを持っていきます。どんな時も心をサポートしてくれる香りなので、おすすめです。
――次から次へといろいろな役を演じていらっしゃいますが、演技のポテンシャルを上げるためのリフレッシュ方法を教えてください。
土屋:コロナ禍の前は、仕事でお世話になった場所に一日弾丸日帰り旅行に行っていました。でもコロナの影響でできなくなったので、今は、神社にお参りに行くことが多いです。
神社に入った瞬間に空気が変わるのですが、あの変化を感じるだけでもリフレッシュできますし、お参りに行って、その帰りに美味しいものをいただいたり小さなおみやげを買ったりする時間もすごく幸せです。
映画『マッチング』
あらすじ
ウェディングプランナーの輪花(土屋太鳳)は、同僚にすすめられ、渋々マッチングアプリに登録。マッチングした吐夢(佐久間大介)と待ち合わせると、目の前に現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男だった。さらに、その日をさかいに輪花のスマホは吐夢からの連絡で通知が鳴り止まない状態に。恐怖を感じた輪花は、取引先のマッチングアプリ運営会社でプログラマーとして働く影山(金子ノブアキ)に助けを求める。同じ頃、アプリを通じて結婚した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。輪花を取り巻く人物たちの“本当の顔”が次々に明かされ、事件の魔の手が輪花に迫る――。
●2月23日(金・祝)全国ロードショー ©2024「マッチング」製作委員会
撮影/KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) ヘアメイク/尾曲いずみ スタイリスト/藤本大輔(tas) 取材・文/吉川由希子