【玉城ティナ&飯豊まりえ】「人類最大の課題は“人間関係”」!
「君と世界が終わる日に」Season5でW主演
大親友のふたりの対談インタビューが実現!
本格ゾンビアクションと究極の人間ドラマを描いた超人気ドラマ・Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」。シリーズ完結編となるSeason5が独占配信中です。
我らがMOREレギュラーモデルで俳優の“まりえってぃ”こと飯豊まりえさんと、W主演を務める俳優・モデルとして大活躍中の玉城ティナさんのふたりは、高校からの同級生! 公私ともに大親友のふたりが、作品の見どころや友情エピソードまで、熱く率直に語り合いました。
前編となる本記事では、それぞれの役の立場から作品と真摯に向き合う姿をお届けします。
Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」とは
Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」シリーズは、“ゴーレム”とよばれるゾンビに占拠された死ととなりあわせの終末世界を舞台に、人間たちが生き残りを懸けた戦いに身を投じる極限のゾンビサバイバルドラマ。
ある日突然ゴーレムによって日常を奪われた人々が繰り広げる凄絶な争いと人間模様、プロポーズ直前で引き裂かれしまった響(竹内涼真)と来美(中条あやみ)の胸をえぐられるような切ないラブストーリー、ゴーレムウイルス開発の経緯やワクチンの謎をめぐるミステリーなど、さまざまな要素が複雑に絡み合う予測不能でスリリングな展開が反響をよび、2021〜22年と2年連続でHulu視聴者数ランキング年間第1位を獲得した超人気作なんです!
Season5は、数多くの仲間の死と響の離脱を経て、人類最後の希望都市・ユートピアへたどり着いた生存者5名のエピソードから始まります。そこは、“理想郷”とは名ばかりの、上下にぱっくりと二分された超格差社会。ユートピア創設者でもある新山財団会長の娘として元老院に招かれ、彼らの差別意識や偏見をいさめながら、人類を救うことを絶対にあきらめない“タワー”サイドのリーダー、新山明日葉(玉城ティナ)。
劣悪な地底環境に連行され、タワーへの逆襲に燃える地下組織の反乱軍・レジスタンスの暴動に巻き込まれていく、“アンダー”サイドの柊木 佳奈恵(飯豊まりえ)。守るべきは愛する者か、それとも人類の未来か? 正義とは何か? ふたりの女性が終末世界をどのように導いていくのか、凄まじいまでの葛藤が描かれます。
※映画『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(1月26日全国ロードショー)と同じ時間軸で繰り広げられるドラマのため、どちらも鑑賞するのがおすすめです。
インタビュー前編
出演してみて気づいた、人類最大の課題は“人間関係”
ーー大ヒット作の「君と世界が終わる日に(以降、きみセカ)」が、ついに完結編となるSeason5までやってきました! 混迷を極める現代社会にも共通する課題を多く抱える本作。共演した感想についてもお伺いしたいです。
Season1から登場している佳奈恵がまさかここまで生き残るなんて。放浪グループのメンバーとして響と一緒に行動してきましたが、佳奈恵は何か特別な力を持っているわけではないですし、集団行動も苦手で、人とぶつかり合ってばかり。自分のことしか考えられないような大学生だったのに、終末世界の中で誰かのためを思って戦える強い女性に成長するとは、「人って本当に変わるんだな……」と、撮影に臨んだ4年間を今しみじみと振り返っています。
私はSeason4から参加をしました。明日葉は、こういう殺伐とした世界では珍しく、清い心を持ち続ける強い人。でも彼女がいたからこそ、響も何かを感じ取って戦線を離脱し、新たな道を模索するきっかけになったと思うので、Season5で一段と成長した明日葉を演じられるのはとてもうれしいです。
ーーゴーレムウイルスの蔓延、生き残ってもなお争いや殺し合いを止められない人類。現代社会が抱える問題の数々と非常にリンクする作品に思え、とても考えさせられます。
Season1の撮影がスタートした時期はちょうど新型コロナウイルス感染症のパンデミックの第一段階。世界中があちこちロックダウンして、リモート化が進みました。撮影現場ではフェイスシールドの着用や抗原検査など、感染予防対策を厳しく行いながら進行せざるをえません。そういう意味では、チャレンジングなムードが漂う現場だったかもしれないです。
私はステイホーム中に、ご飯を食べながら「きみセカ」のSeason1や、当時アメリカで人気だった『ウォーキング・デッド』を観ていたんです。その時は「きみセカ」の続編が制作されることも知らず、ましてや将来自分が出演するなんて夢にも思わず、無邪気なテンションで観ていました。まさか3年後に、こうやってまりえとに一緒に取材まで受けているとは。
撮影がいつ止まるかもわからないパンデミックの状況の中でも、チームのみなさんの努力でSeason5まで続けられたことが素直にうれしいです。
本作はあくまでファンタジーですが、意図せずいつの間にか世界情勢とすごく重なる部分をたくさん含む作品になったと思います。たとえば、ウイルスの蔓延やワクチンの有効性。特にSeason1〜2では、私たち全員が「ワクチンは本当に人類を救うのか?」という問題に翻弄されます。観られる方によっては、現実と作品の世界がリンクするような感覚があるかもしれませんね。
でも「ファンタジーはあくまでファンタジー」と割り切って一定の距離感をキープしながらエンタメ作品として観ながら、思考をめぐらせられるのが私たち人間のいいところでもありますよね。今は現実が混沌としすぎているから、リンクさせちゃうと、どうしてもヘビーに感じられる部分もあるとは思いますが。
政治・宗教・医療など、シーズンを重ねるごとに問題のステージがどんどん変化していくのが「きみセカ」の大きな見どころだと思います。どれも本当に難しいテーマですけれど、本作に出演することで表現の一端を担えたので、私にとっても意義のある挑戦になった気がします。
Season5で登場人物がもれなくぶち当たる最大の難題が“人間関係”です。「“正義”であるといわれている人の裏の真実の顔は、いったいどうなのか?」と疑心暗鬼になって葛藤し、争いや殺し合いを引き起こしてしまう。クリーンな人間関係を求めてしまうけれど、それはとても難しいことなんだと気づかされました。
共演シーンがなくても感じる、お互いの波長
ーープライベートでは親友のおふたり。W主演が確定した時の率直なお気持ちを聞かせてください。
「3ヶ月間撮影一緒だよ、がんばろー」のようなあっさりしたテンションで受け入れた気がします(笑)。
我々、何ごとにも割と冷静に対処して生きてきておりまして。非常に現代的な感覚を持っていると思います。
まりえと私は、それぞれキャラクターも雰囲気も違うけれど、人生の要所要所でお互いを必要とする節目があって、この作品がそれにあたる気がしています。
ーーいざ共演してみて、現場ではお互いにどのような印象を持ちましたか?
まりえはSeason1から出演していますから、それはもうベテラン感や安定感がありますよ。作品では、明日葉はタワー側、佳奈恵はアンダー側とステージが違っていて、ふたりが直接絡むシーンはほとんどありませんし、ダイレクトに関係性が描かれてはいません。それでも、ふたりがそれぞれ耐えがたい孤独感を味わっていたり、言葉を交わさずともつながっている絆は、確実に存在していたと思います。
ティナは、どんな現場でも超どっしり構えているんです。特に今回はカリスマ的な役どころというのもあると思うのですが、ちょっとした待ち時間も「悟りを開いてるんじゃないか!?」と思ってしまうほど、背筋をピーーーンと伸ばして座ってるんですよ。あれ、すごくない? 「ハァ、疲れたな」という表情を見たことがないですね。むしろ「やるしかない!」という漢気すら感じました。
だって明日葉は、みんなの希望であらねばならぬもの。私がそんな感じで常に“凪”状態なので、周囲は逆にとっつきにくいのかもしれないから、まりえのツッコミは逆にありがたい。私もまりえの波長を感じて落ち着くことができていたのだと思います。
ーー明日葉はタワー側の、佳奈恵はアンダー側の、“人類最後の良心的な存在”として、二軸でストーリーを牽引していきます。お互いの女性像を見てどう思いましたか?
信頼し合いつつ、お互いに別のベクトルから人々を守っていくみたいな感じですね。
直接絡むシーンはなくとも、「佳奈恵は佳奈恵でうまくやってくれているであろう」という安心感がありましたね。でもまりえも明日葉のことをそう思ってくれていたそうです。
高校生の頃から一緒に過ごしていますが、まりえのほうが先にデビューしていたので、これまでは私が常にまりえの背中を追いかけているような感覚があったんです。でも、本作で対等な役をいただけて、肩を並べて進んでいくような感覚を味わえたのがとてもうれしい。さらに、そこに信頼感を持ってくれていたと知って、倍うれしいです。
明日葉は、佳奈恵も含めてみんなから崇拝される対象でないといけないですし、真っ直ぐな性格。本当に難しい役柄だったと思います。明日葉という主人公が別軸でいてくれることで、響がいなくてもSeason5に一筋の光が見えたんじゃないかと思っています。
俳優としてもモデルとしてもキャリアを築いているまりえさんとティナさん。同級生でもあるおふたりが、「お互いタイプが違うからこそ、こうして親友でいられる。歳を取ってもタイプの違うおばあちゃん役を演じたりして、しぶとく生き残っていたいです」と口をそろえていました。
そんなふたりの友情エピソードは、インタビュー後編で!
▼インタビュー後半はこちら!
【玉城ティナ&飯豊まりえ】女の友情が長続きしている理由とは?
https://more.hpplus.jp/entame/people/107252/
Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」Season5
Huluにて独占配信中!
毎週1話ずつ更新・全5話
キャスト/玉城ティナ、飯豊まりえ
前田公輝、柿澤勇人、溝端淳平
撮影/齊藤晴香 ヘア&メイク/今井貴子(ティナ分) AYA(TRIVAL/まりえ分) スタイリスト/鈴木麻由(ティナ分) 髙山エリ(まりえ分) 取材・文/沖島麻美
【ティナ】トップス/PRANK PROJECT スカート/IRENE 【まりえ】ワンピース¥36300・パンツ¥47300/ともにCONN ほか/スタイリスト私物