【Sexy Zone】世にも細かくお届け! 55000人が共に過ごしたクリスマスの東京ドーム公演ルポ
去年、結成12年目にして初のドーム公演を実施。デビューからの夢をついに叶えたSexy Zone。今年はさらに会場を増やし3大ドームツアーへと進化。福岡PayPayドーム、京セラドーム大阪、東京ドームの3カ所で約33万5000人を動員する快挙を成し遂げました。なかでも、東京ドーム公演は12月24、25、26日というクリスマスを挟む三日間に開催。この記事では12月25日、まさにクリスマス当日のスペシャルなコンサートの内容をお届けします♡
東京ドームバージョンに進化した「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter II」
今年の6月から8月にかけて、9thアルバム「Chapter II」を引っさげて全国をまわったアリーナツアー「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter II」を、ドームツアーバージョンにブラッシュアップ。東京の街をイメージしたセットはさらに大きくなり、楽曲はもちろん、ライブ映像もドームバージョーンに。Sexy Zoneと過ごす聖なる夜は、菊池風磨主演のドラマ「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」の主題歌「人生遊戯」からスタート。
「騒げ〜!!」と客席を煽る菊池風磨、セクシーに客席に投げキッスを送る王子様な中島健人、少年のようにヤンチャに弾け楽しそうに踊る佐藤勝利、そして、松島聡は可愛い笑顔を見せたかと思えば「抱いてやるから声出せよ〜‼︎」とシャツをめくりお腹をチラリ。
4人の個性がステージで炸裂。客席はあっという間にセクゾの世界観に引き込まれて……。
自称「12月オタク」〜ホリデー大好き中島健人〜
思い切りカッコいい姿を披露して観客を酔わせた、と思いきや、M Cになると等身大のキャラ強めトークで会場に爆笑を巻き起こすSexy Zone。今回もこんなトークが飛び出しました。
中島:今日さ、12月25日でしょ? こんな聖なる日にさ、クリスマスのライブなのにさ、めちゃくちゃ暑くね? 雪もきっと溶けちゃう暑さ、でも、俺らはまだ溶けるわけにはいかないよな。おまえらもまだまだ溶けないように気をつけろよ〜!
佐藤:ケンティーの調子がいいね(笑)
菊池:いつもいいですけどね。
松島:今日は特にいいね(笑)
中島:「12月オタク」ですからね、ワタクシ。
松島:「12月オタク」とは何ぞや?
菊池:説明せい!
中島:……?
松島:いや、説明して!(笑)
中島:ただホリデーシーズンが、クリスマスが大好きってだけだよ。(中略)昨日イブで、今日が当日で、明日のアフタークリスマスも、ぜ〜んぶ東京ドームをセクゾが牛耳ってます! たくさんのアーティストが日本国内にいるなか、クリスマスに選んでいただいたのはSexy Zoneです! そして、それを見に来ているのがセクシーラバーズ!
佐藤:僕たちを求めてくれてありがとう♡
セクシージャンケン〜ノリの悪い佐藤勝利〜
菊池:今日はスタッフさん側にサンタ帽かぶっている人がいて。お客さんの中にも、サンタコス、トナカイコス……。ちょっと気をてらった人はツリーコス(笑)。僕たちも楽しいですよ、今までとはちょっと違う景色で。
松島:みんなもイベントとして楽しんでくれてね。
中島:ここはやっぱ、セクシースタッフだけじゃ物足りないと思うから、セクゾもさ、、、。
と、ここでクリスマスコスプレグッズが登場。どれを選ぶかは「最初はセクシー! ジャンケンポン!」で決定。一番はジャンケンに勝った菊池風磨、二番は松島聡、三番は佐藤勝利、最後は中島健人の順番に。
菊池:じゃあ、これかな(赤いミニサンタ帽をセレクト)
松島:え、どれにしよう!
中島:猿かな? 猿かな?
松島:誰が猿や!(と叫びながら、トナカイの被り物をセレクト)
佐藤:じゃあ、僕はどうしよう……。
中島:(勝利って)こういうイメージないからな~。
松島:うん、ないよね。
佐藤:え、本当?
菊池:付き合い悪いイメージ(笑)
佐藤:おいおいおい、どういうことだよ!
菊池:ほら、お客さんもめっちゃ笑ってんじゃん(笑)
佐藤:どういうことだよ……どういうことだよ!(芝居がかった口調で)
菊池:そういうとこだよ!(笑)
松島:早く選んでよ!(笑)
ちなみに、佐藤さんはグリーンのミニサンタ帽をセレクト。菊池さんに「ちょうだい」とせがまれて、カメラに向かって可愛くポーズを決めようとしたところ、グッズを選ぼうとした中島さんが思い切り被ってしまうというアクシデントが。菊池さんから「天然が出ちゃったのかな♡」と突っ込まれていました(笑)
クリマスカラオケ大会 〜噛む菊池風磨と天然炸裂の松島聡〜
ドームツアーでは『AI採点カラオケチャレンジ』なるコーナーが登場。D A Mの採点機能を使って、自分達の曲を自分達で歌い採点。ツアー中に叩き出した最高点を乗り越えることができるか挑戦しました。『せめて夢の中でだけは君を抱きしめて眠りたい』を披露した四人。歌に入る前にはこんなやりとりが……。
菊池:ライブスタッフさんとクリスマスカラオケ大会をしたんだよね。照明チーム、カメラチーム、音響チームとか、チームに分かれてさ。どこが一番高い得点を出せるかチーム戦で。
佐藤:『セクシーゾーン賞』を作って、その商品を聡ちゃんが買いに行ったんだよね。
菊池:渋谷のビックカメラまで。
中島:ホリデーシーズンのあの人混みの中、よく行ったね。
松島:めっちゃ人いた!
菊池:その『セクシージョーン賞』を……。
佐藤:セクシージョーン!
松島:可愛い!
中島:おまえ、クリスマスにそういう可愛いところ見せてくんなよ♡
菊池:……こいつら、マジ面倒臭い!(恥)
そして、話題は「このクリスマスライブを恒例にできたらいいね」という流れに。
菊池:「クリスマスといえばSexy Zoneのライブ」、みたいになったら嬉しいよね。
中島:セクシーの季節に雪が降るって素敵だよね。
佐藤:僕達が雪を降らせちゃってね。
中島:そんな光景が正夢になるかもしれない。
松島:でも、雪が降ったら帰れなくなっちゃうのか……(真顔)。
中島:えええっ、現実的すぎない?(笑)
佐藤:急に現実的!(笑)
松島:えっ、えっ、えっ?(理解していない)
菊池:ほら、今はコンプラとか細かいところも気になるから。「聡ちゃんが雪を願ったせいで帰れなくなった!」とかさ。
佐藤:電車も止まっちゃうしね。
菊池:「雪って大変なんだぞ!」とか、厳しい意見が届くかもしれないから(笑)。松島をはじめ、我々は気をつけながらM Cをやっております(笑)
観客席に現れたスペシャルゲスト〜宮舘涼太、重岡大毅、藤原丈一郎〜
三日間にわたる東京ドーム公演には、セクゾと親交のある仲間達も来場。M Cの合間にはそんなスペシャルゲストが登場するサプライズも!
中島:昨日のイブの公演にはSnow Manの向井康二が来てくれて。あと、二宮(和也)君も来てくれましたよね。ちなみに、オレさっき見たんだけど。そこに重岡(大毅、WEST.)がいるんだよね。
菊池:宮舘(涼太、Snow Man)君もいる。
佐藤:舘様!
松島:舘様がいる!
(スタンド席から立ち上がり全観客の歓声を浴びる舘様、そして、会場のカメラに捉えられ画面に映る重岡君)
中島:負けへんでぇ〜!(重岡君のモノマネで)
菊池:言っておきますけど、重岡君って先輩ですからね。宮舘君もそうですけど。
中島:舘様はオレと菊池が入所してすぐに『スタータイム』を初めて教えてくれた先輩だよね。ありがとうね、館様、東京ドームのこの場を借りて、改めてお礼を言います!
菊池:すごくない? 舘様が一番最初に踊りを教えてくれた先輩なんだよ? その先輩がドームに見に来てくれているって。。。
中島:ちょっとエモいよね。
(そして、カラオケ採点をはさんで、さらに新たなスペシャルゲストを発見)
中島:丈一郎(藤原、なにわ男子)も来ているの? あれ、もしかして丈一郎が一番先輩?
菊池:そうですよ、大先輩ですよ。
中島:舘様より丈一郎が先輩なの? あれ、重岡、おまえいつ入ったの?
(カメラに抜かれる重岡君。その奥で舘様がキメ顔)
佐藤:舘様!(笑)
松島:舘様の横顔はいいから!(笑)
菊池:(この世のカメラは全て)舘様にピントが行くようになっているんですよ。
『SexyZone』名義で行う、最後のライブツアー。メンバーの感動コメント
圧巻のパフォーマンスで観客を酔わせ、M Cで笑いを巻き起こし、55000人のセクラバと熱い夜を過ごした4人。その姿は二度目の東京ドーム公演とは思えないほど堂々と、東京ドームの大きさに負けない風格を放っていました。2011年のデビューから約12年、今や誰もが知っている国民的アイドルとなった彼らだが、実はグループ名を『Sexy Zone』名義で行うライブツアーは今回が最後。コンサートのラストではそれぞれの想いが語られました。
「セクシーサンキューフォーエバー!」(中島健人)
「まず、聖なる夜に俺らセクシーを選んでくれてありがとう。Sexy Zoneという名のもとでこのステージに立つのも限られてきている、そんな中、今こうして東京ドームという最高のステージで僕らとセクシーラバーズが結ばれていることに本当に感謝します。
Sexy Zoneが結成されてからの12年間、『どうしてこのメンバーなんだろう』とか、10代の自分はそういう葛藤があったんですけど。やっぱり時間と経験と、そして、お互いの友情、それがだんだん固まっていって、Sexy Zoneというグループで東京ドームに辿り着きました。
僕、中島健人自身も、人生の中で良いことも悪いこともあります。『完璧で究極』に見えるけど、そうさせてくださっているのは皆さんで。僕には、実は普通の人間らしいところがたくさんあります。いろんな仕事をして、いろんなプライベートな時間がある中で、いつも嫌なことを全部忘れさせてくれるのはセクシーラバーズで……。もしかしたら、僕らよりもみんなの方が「完璧なアイドル」かもしれないです。
ここでマイク持ってみる?
この衣装着てみる?
そして、俺と一緒に歌ってみる?
(中略)
Sexy Zoneという名前も次なるフェーズに向かいますけど、その次なるフェーズでも輝かしい未来と熱い絆、そして、セクシラーバーズと結ばれた愛情を、未来へとひとつひとつ繋いでいこうと思っています。アイドルの神様がいるなら今日はふたつ言わせてください。
まずひとつは『メリークリスマス』
そして『セクシーサンキューフォーエバー!』」(中島さん)
「何度見ても、僕たちにとってこの景色は“当たり前”じゃない」(佐藤勝利)
「去年は初めてドームツアーをやらせていただいて、今年は三大ドームツアーをやることができました。ありがとうございます。最初はホールから始まって、アリーナができるようになって、全国ツアーができるようになって。一歩一歩ステップアップして、それでもなかなかドームに辿り着けない日々でした。だからこそ、『次があると思ってやらないこと』と心に決めて、『掴んだチャンスは絶対に離さないぞ』って心に決めて、全力で挑みました。それは今までも、今日も、ずっと同じです。全力で魂をぶつけました、思いは届いているでしょうか?
僕たちにとっては当たり前じゃなかったからこそ、この景色だって本当にすごいものを見せてもらっているなと思うし、拍手一つ一つに本当に感謝しています。
ときには、泣きたくなる時もあると思います。それをこらえて応援してくれていると思います。でも、泣きたい時は我慢しなくてもいいし、その泣き顔を僕たちが笑顔に変えていくので……。またドームで会えたらなと思います。約束、です!」(佐藤さん)
「どうも、Sexy Zoneの松島聡です!」(松島聡)
「『どうも、Sexy Zoneの松島聡です!』。こう言えるのも、あとわずかになってしまったので言わせていただきました。(中略)ライブの挨拶のとき、何をみんなに伝えたらいいのか、自分は何を伝えたいのか、いろいろ考えたんですけど。今日は僕がいつも大事にしている言葉『自分らしさを大切にしてほしい』を皆さんに届けたいなと思いました。
今日は会場を見てビックリしました、本当にいろんな方が来てくださっていて。友達と来てくれた方もいれば、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんと来てくださった方も。改めて、この12年間で僕はいろんな方にお会いしてきたんだなって。その愛情を間近で感じて思ったんです、昔から応援してくれているファンの皆さんにも、新しく応援してくださるファンの皆さんも、出会ってきた方みんなが互いを大切に仲良くできたらなって。この会場だけでなく、日常生活の中でも、自分の隣にいる人だったり、家族だったり、そばにいる人って当たり前になって感謝を忘れがちだと思うんですよ。今日みたいなクリスマスはそんな近くにいる人に『ありがとう』を言える、自分の素直な気持ちを伝えることができる、素敵な日だと思います。(会場に向かって)『ありがとう、これからも応援してください!』」(松島さん)
「今は『SexyZone』という名前に誇りを持ってここに立てている」(菊池風磨)
「メンバーからもあったように、今回はSexy Zoneとしては最後のライブツアーになります。はじめてSexy Zoneというグループ名を告げられたときの衝撃はいまだに忘れることができず、ある種、トラウマとしてわたくしの心に刻まれております(笑)。それは、皆さんも同じだったかもしれません。当時は僕たちに興味がなかった方も、当時から僕たちを応援してくれていた方も『Sexy Zone?』と。ある国では漢字三文字で訳され、ある国の少年だったメンバーは『学校に行くのが恥ずかしい』と言っていました。そんなSexy Zoneが、皆さんに支えられて、55000人が一堂に会するようになって、今日ここに来れなかった人もみんな僕達に声援を送ってくれて……。そんなみんなと僕達を繋げていたのが『Sexy Zone』という名前だとするのならば、オレはその名前に誇りを持ってここに立つことができています。
『これが、最後のツアーなんだな』とか、『これが最後のリハーサルなんだな』とか、Sexy Zoneとしての自分達にはどれだけの時間が残されているのかなって。そんなことを考えながら数ヶ月を過ごしておりますが、皆さんの前に立つとネガティブな気持ちを忘れて、夢のような時間を過ごせています。ありがとうございます。
永遠なんてきっとないんですよ。でも、永遠を信じられる僕たちでいたいと心から思っています。時間に縛られず、僕たちの思い出は、この12年間はみんなの胸の中にあります。そんな思いをこの曲に変えて最後に届けます、『timeless』。(『timeless』に続く)」(菊池さん)
「timeless」の途中にはスクリーンにSexy Zoneという名前と共に歩んできた12年の歴史が映し出される場面が。そこには、5人目のメンバーであるマリウス葉さんの姿も。名前が変わっても、仲間と、ファンの皆と歩んできた時間が消えるわけじゃない。これからもたくさんの夢をきっと見させてくれる。そんな4人の愛とメッセージが伝わってきた今回のコンサート。4人の次なるフェーズ、これからどんな見たことのない景色を見せてくれるのか、MOREも楽しみにしています!
2/28発売の『MORE Spring Issue』から、Sexy Zoneの新たな連載がスタート予定。乞うご期待!
撮影/齊藤晴香 取材・文/石井美輪