木全翔也さんインタビュー後編

映画『トラペジウム』で工藤真司の声を演じる木全翔也さん(JO1)にインタビュー。アフレコの感想や、木全さんの“キラキラ度”について伺いました。

木全翔也さん

木全翔也さんプロフィール

きまたしょうや。2000年4月5日生まれ。愛知県出身。2019年にグローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーとしてデビュー。5月29日にはJO1の8TH SINGLE『HITCHHIKER』も発売! さらに、現在はNHK『ハングルッ!ナビ』に個人でレギュラー出演するなど活躍の場を広げている。

“ありのままの声”で、キャラクターに吹き込んだ命

木全翔也さん

――実際に、アフレコはいかがでしたか?

木全さん(以下敬称略):楽しみながらアフレコすることができましたが、最初のほうは凍えちゃいましたね、緊張で(笑)。実は、この映画のお話をいただいてからアフレコまで時間があまりなかったのですが、真司の声を何パターンか準備して収録に挑みました。アニメーションの絵に命を吹き込むのはけっこう難しくて……。僕も普段からアニメを観るんですが、こうやってアニメは作られていて、プロの声優さんは、すごく大変なことをされているんだなと実感しました。

――どういう点を意識して、アフレコをしたのか教えてください。

木全:スタッフさんが数名いて、いろんなパターンを試したのですが、最終的に「素朴な、ありのままの感じ」に落ち着いたんです。だから、特別に声を作ったということはなくて、意識したことといえば、イントネーションと、尺内にセリフを読み切ることですかね。アフレコのはじめのほうは右も左も分からなかったけれど、コツを掴んでからはスムーズで、最初のほうに録音した部分の再録を含めても、3時間くらいで録り終えました。そういえば、スタッフさんに、「声いいですね」と言ってもらえたことは嬉しかったです!

―― “歌うとき”と“声で演じるとき”とでは、やはり声の使い方は異なりますか?

木全:それは全然違いますね。歌の場合、僕たちJO1は韓国の方にディレクションを受けていることもあり、発声方法が違うんですよ。それに対してアフレコは、一音一音はっきりと発音する必要がある。それが新鮮で、いい勉強になりました!

――今後、声優をしてみたい作品はあるのでしょうか。

木全:いつかスタジオジブリや、新海誠監督作品の声優ができたらうれしいですね! 僕、『風の谷のナウシカ』が原作の漫画版を買って読むほど好きで。漫画には、映画の結末のその先の物語が載っているんですが、それがとても面白いんですよ。あと、新海誠監督の『君の名は。』も好きで、メンバーと鑑賞会をしたこともあります!

人生の経験値を増やせて、視野が広がる仕事が大好き

木全翔也さん

――映画の中では、主人公が作ったアイドルグループ“東西南北”のメンバー同士の、仕事に対するモチベーションの違いが描かれています。木全さんは、どういうタイプですか?

木全:僕はとにかく仕事がしたい派で、休みなしでもOKなタイプ。学生の時も週6バイト、日曜はダンスという日々を送っていました。とにかく働くことが好きで、毎日のように働いていましたね(笑)。

――学生時代から、とても忙しい日々を送られていたんですね。

木全:人生の経験値も上がるから、バイトが好きだったんですよね。自分の知らないことを知るって楽しいじゃないですか。今のお仕事を始めてからも、たとえばお芝居の場合は、自分じゃない人生を生きられるので新しい考え方を得ることができる。ほかにも、地方ロケの際に歴史のあるものを見ると、今の自分の悩みってちっぽけだな〜と思えてくる。そういった感じにいろんなことをインプットできて、刺激を得られるから、僕は別に休まなくてもいいんですよ。仕事がリフレッシュになっていると言っていいくらいだし、そこにグループ活動にいかせそうなことがたくさん転がっているから楽しくて! とにかく僕、仕事が好きなんです! 

――“トラペジウム”のように、木全さんがキラキラと輝くために努力していることはありますか?

木全:最近、肌ケアのためにシャワーヘッドを買い替えました。ミストが出るんです! 以前から使っていたのですが、性能が進化したものが発売されたと知って、ちょうど自分の誕生日も近かったので買っちゃいました。あと、肌荒れを防ぐために、ビタミンは飲むようにしています。ドロドロタイプと、シャビシャビ(※東海方面で使われる水っぽさを表す方言だそう)タイプの2種類あって、もともとドロドロタイプを飲んでいたんですけど、味がちょっと苦手で(笑)。MORE読者のみなさん、ドリンクに溶かして飲めるシャビシャビタイプがおすすめです!

――外も内も両方のケアを怠らない木全さんの、現在の“キラキラ度”を自己分析すると?

木全:最大100とするなら、1キラです! 残り99は、世界の人たち。みんなが星で、僕もそのひとつって感じ。

――では、自分を輝かせるために大切なことは何だと考えますか。

木全:やっぱり楽しいと思えることを見つけることかな。「総理大臣になりたい」「お金をたくさん稼ぎたい」など何でもOKなので、自分の心がワクワクする、“これがしたい”を探し出して、そこに向かって頑張れば、絶対に輝くことができると思います!

ちなみに、僕が最近、“楽しい”と感じる瞬間は、ご飯を食べている時。やっぱりお寿司がいちばん! あ、でもこの間久しぶりに「辛ラーメン」を食べたら、それがめちゃくちゃおいしくてテンション上がったなぁ。「辛ラーメン」そのままと、アレンジバーションの両方を食べたんですけど、アレンジバーションはちょっと手が込んでいて。まず、海鮮と麺を一緒にゆでるんです。で、それをフライパンでごま油と一緒に炒めて、スープの粉を半分和えたら完成。めっちゃおいしいですよ!

映画『トラペジウム』

映画トラペジウム

映画『トラペジウム』
2024年5月10日全国ロードショー

【スタッフ】

原作:高山一実「トラペジウム」(KADOKAWA刊 / 「ダ・ヴィンチ」連載)監督:篠原正寛
スーパーバイザー:舛成孝二
脚本:柿原優子
キャラクターデザイン:りお
音楽:横山克
主題歌:MAISONdes「なんもない feat. 星街すいせい, sakuma.」
制作:CloverWorks
配給:アニプレックス

 【キャスト】

東ゆう:結川あさき
大河くるみ:羊宮妃那
華鳥蘭子:上田麗奈
亀井美嘉:相川遥花
工藤真司:木全翔也(JO1)
古賀萌香:久保ユリカ
水野サチ:木野日菜
伊丹秀一:内村光良

映画『トラペジウム』公式サイト

撮影/イマキイレカオリ スタイリスト:ホカリキュウ ヘアメイク:西尾さゆり 取材・文/海渡理恵