未来は、自分たちの手で切り開く timelesz

新メンバーを探すためのオーディション『timelesz project』が大きな話題に。誰も挑戦したことのない新しい試みに臆することなく飛び込み、新しい時代を切り開いていく──。3人で『MORE』の誌面を飾るのはこれが最初で最後かもしれない、今まさにネクストステージへと向かおうとしている、新時代のアイドルグループの現在地と、“幸運”に愛された彼らが語るそれぞれの“幸運論”。

timelesz 菊池風磨、佐藤勝利、松島 聡

[菊池さん]ジャケット¥327800・シャツ(参考商品)・パンツ¥137500・靴¥149600/フェンディ ジャパン その他/菊池さん私物 [佐藤さん]ジャケット¥289300・シャツ¥113300・パンツ¥159500・靴¥154000/フェンディ ジャパン [松島さん]ジャケット¥588500・シャツ(参考商品)・パンツ¥203500・靴(参考商品)/エトロ ジャパン イヤカフ・リング/スタイリスト私物

timelesz

2024年4月1日より、Sexy Zoneからグループ名を「timelesz(タイムレス)」とし、新たなスタートをきったアイドルグループ。新メンバーを募るオーディション『timelesz project』(通称:『タイプロ』)を開催中で、その模様はNetflixにて独占配信され、反響を呼んでいる。11月20日には27枚目のシングル『because』をリリース

CONTENTS
  1. 未来は、自分たちの手で切り開く timelesz
  2. 菊池風磨の幸運論
  3. 佐藤勝利の幸運論
  4. 松島 聡の幸運論
  5. 3人の今とこれから
  6. お互いにもらった言葉のギフト

菊池風磨の幸運論

菊池風磨

きくち・ふうま●1995年3月7日生まれ。東京都出身。『ニノさん』(日本テレビ系・金曜19:00〜)、『何か“オモシロいコト”ないの?』(フジテレビ系・月曜23:00〜)などに出演中。ドラマだけでなくバラエティでも大活躍を見せている

誰にでも必ず幸運が訪れる瞬間がくる

幸運は焦ってつかみにいっても、のんびり待ちながらつかんでも、結果、つかむタイミングは同じだと僕は思っていて。だからこそ、幸運がまだ訪れない時は、爪を磨き握力を鍛えておいたほうがいい気がするというか。誰にでもきっと必ず幸運が訪れる瞬間というものがあって、大事なのは「ここぞ!」のタイミングを見逃さず。そこに全力を注ぐことだと思うんだよね。今の僕にとってのそれがまさに『timelesz project』で。待って、待って、「ここだ!」というタイミングで勝負に出た。人生のすべてをBETする気持ちで挑んでいますからね。

「入りすぎの気合のままいけ」

紅白歌合戦に初めてSexy Zoneとして出た時、肩に力が入っているのがわかったんだろうね。櫻井翔くんが言ってくれたのが「入りすぎの気合のままいけ」という言葉だった。普通なら「力を抜け」と言いそうなところだけど、翔くんはそうじゃなくて。「無理に力を抜かなくていい、入る気合なら、全部入れてしまえ」って言ってくれた。今も一世一代のタイミングではいつもこの言葉を思い出す。全力で「ここぞ!」と挑み、すべてを注ぐことができる自分であるために。

「ここぞ!」は腕時計の力を借りる

「菊池風磨のラッキーアイテムは?」と聞かれたら僕は「腕時計」と答えます。数本持っている腕時計にはすべて、ひとつひとつに意味を持たせていて。家を出る時は、その中からその日に合った“意味”を選んで身につけるようにしている。それこそ「ここぞ!」のタイミングで選ぶのは、19歳の時に翔くんがプレゼントしてくれた腕時計で。「兄貴、力を貸してください!」の気持ちでそれを腕に巻くんですよ。ちなみに、今日つけている時計は『timelesz project』が始まった時に「頑張るぞ」の気合もこめて買ったもの。ゴールドとステンレス、異なる素材がコンビになっているそれには「今まで別々の道を歩いていた、未来の仲間と出会い、ひとつになれるように」という願いもこめられているんです。

菊池風磨のラッキーシングス

ラッキーアクション
風呂も入って、あとはもう寝るだけっていう時間に、コーヒーを飲みながら甘いものを食べる。最近はずっと頭が忙しく働いているから。その瞬間だけは「もう、太ってもいいし」の気持ちで頭をからっぽにしてね。

ラッキープレイス
自分が運転する車の中。keshiの曲を聴きながら過ごす、ひとりだけの空間。

ラッキーエンタメ
手前みそだけど『タイプロ』をマジで見るんですよ。候補生からパワーもらえます。

佐藤勝利からのラッキーギフト
誕生日にもらった鍋と焼き肉プレートはガチで愛用していて。わが家は、大学時代の仲間をはじめ、友達が遊びにくることが多いんだけど。そのたびに自慢しているからね。「これ、佐藤勝利からもらった鍋だぜ」って(笑)。

松島聡からのラッキーギフト
こないだ、とある企画で焼き肉を食べにいったんだけど、彼が集合時間に遅れてきたんですよ。そこで「松島さん、ごちそうさまです!」とノリで言ったら、まさかの「そうだよね、遅れちゃったし僕が払うよ」って返ってきて。オレ、感動しちゃって。というのも、聡ちゃんにちゃんとご飯を奢ってもらうのはそれが初めてだったんだよね。ただ、感動したのも束の間、途中でひよって「やっぱり、ゴチで決めよう!」って。結果、見事に勝利が負けて、ふたりで払っていましたね(笑)。

佐藤勝利の幸運論

佐藤勝利

さとう・しょうり●1996年10月30日生まれ。東京都出身。11月中旬には、自身がプロデューサーを務めるコントユニット「佐藤勝利のすべて」のコントライブを開催したほか、YouTubeでもコントライブを開催するまでの過程を全10話で公開中!

自分だけ運がよくても意味がない

どんなに運を持っていても、途中で諦めたり、やめてしまったら意味がないと思うし。運は自分ひとりで磨けるものでないような気もする。誰かが引き上げてくれたり、誰かが一緒に歩いてくれたり、誰かが自分のいいところを見つけてくれた時に、運が輝き始めるというか。幸運はひとり占めするのではなく、誰かと共有したほうがもっと幸福になれる。僕はそう思っている。 

「これがないとダメ」は自分を弱くする

舞台をやる時、どの劇場にも必ずと言っていいほど神棚があって。毎日手を合わせる人もいるけれど、僕が手を合わせるのは最初と最後、小屋入りと千秋楽だけ。本番は神頼みではなく自分の実力で挑むべきだと思っているから。僕はげんかつぎもしないし、お守りのように大切にしているものも特に持っていない。「これがあるから大丈夫」は時に「これがないとダメ」を生み、それは人を弱くしてしまうことも。だから、僕は「持たないこと」を選択するようにしている。何を失っても道を切り開いて前に進み、何かを失ったその状況を面白がれる、そんな自分でありたいなって。 

「信じること」で運は磨かれていく

そんな僕だけど“運”は存在すると思う。早い時期にデビューできて、今も仕事を続けることができている、僕もわりと運はいいほうなのかな。普段は混んでいる場所なのに僕が行く時はすいていたり、手に取ったものが最後の一点だったり、そういうこともよくあるしね(笑)。その運を自分のものにするために必要なのは、やっぱり「信じること」なんじゃないかな。僕自身、芸能界には興味がなかったのに、母からの「受けてみれば」の言葉に背中を押されてオーディション会場へ。そこで感じた「負けたくない」思いを信じて審査を受け続けた。自分の中にある「続けたい」思いを信じたから、どんな時もこの仕事を諦めなかった。自分個人に自信はなくても、グループに誇りを持てる自分がいたから、その思いを信じて進み続けた。

佐藤勝利のラッキーシングス

ラッキーアクション
因果応報はわりと信じているから、自分の行いには気をつけている。虫も殺さず逃がすことを心がけているしね。まあ、仕事場で虫が出た時はたいてい「そんなの関係ないだろう」と風磨くんがバンッ(潰)、瞬殺で解決するんだけどね(笑)。

ラッキープレイス
福岡で舞台をやっている時は糸島へ。青い空と美しい海に癒されました。自然の中にいると浄化されるというか、いつも何か力をもらえている気がする。

ラッキーエンタメ
今も昔も、僕の心を元気にしてくれるのが“お笑い”。見る楽しさも、つくる楽しさも、僕を魅了し続けている。

ラッキーワード
デビューした時に母がくれた一通のメール。そこに書かれていた「勝利は勝利のままで」。どんな時も、何があっても、この言葉はいつも僕を支えてくれている。

松島 聡からのラッキーギフト
聡ちゃんは舞台を見にきてくれる時とか、いつもしゃれたものをサラリと差し入れてくれるの。こないだ「地方公演で使ってね」と、家に置けるサイズだけじゃなくトラベルサイズのバスソルトもくれて。その気遣いに感動。

菊池風磨からのラッキーギフト
僕の20歳の誕生日にサプライズパーティーをしてくれて。たくさんの人からのメッセージも集めてくれてさ、あれは本当にうれしかったな。ちなみに、この誕生会には、岸(優太)が企画したもののいっこうに何も進まず、それもまたいい想い出。風磨くんに「どうしたらいいんすかね?」と相談した結果、風磨くんが全部仕切ったという裏話も(笑)。 

松島 聡の幸運論

松島 聡

まつしま・そう●1997年11月27日生まれ。静岡県出身。音楽活動はもちろん、朗読劇への出演や個展の開催など、幅広いジャンルで才能を発揮。『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系・日曜19:00〜)にも出演中。世界観のある個人Instagramも好評

真面目に努力する人のもとに“運”は訪れる

幸運とはきっと“引き寄せる”もの。真面目に生きている人のもとに訪れると僕は信じています。この世界には、“運”も存在するけれど、“努力”で手に入れられるものもたくさん存在する。だったら、僕は努力を信じて、努力を怠らない人でありたいなって思うの。だってさ、チャンスとの出合いは運で引き寄せることができても、それに見合う実力を持っていなかったら意味がないというか。結果、つかんだと思ったチャンスは指の間からスルリとすり抜けて、ほかの誰かのものになってしまうんだよね。うん、だからね、やっぱり努力は大切なんだよ。

“やらない後悔”より“やる後悔”

チャンスが訪れた時に心がけているのが「迷ったら行動すること」。僕は“やらない後悔”より“やる後悔”を選択するようにしている。あと、自分の「好き」や「やりたい」を発信する努力を怠らないのも大切なこと。僕はそれでひとつひとつ夢を叶えてきた。ただ、思いが実現するまでの時間は人それぞれ。半年で夢が叶う人もいれば、僕みたいに10年越しで叶える人もいるわけで。焦らずに自分のペースで進むのも大切なこと。

流れゆく時間を“決まりごと”で止める

努力し続けるためには自分の内側を整えるのもきっと大切なことだよね。忙しい毎日を過ごしていると、まるで急流に巻き込まれたかのように「自分がどこにいるのか」わからなくなってしまうことがある。だから、僕は日々の中にルーティーンをつくった。毎朝、掃除をして部屋と心の中を整理する。ストレッチで体を温めてエンジンをかけ、紅茶を飲み、香水をワンプッシュして家を出る……。日々の“決まりごと”は流れていく時間をいったん止めて、僕を“いつもの場所”に戻してくれる。そこで、肩の力を抜いて、自分と向きあい、エネルギーをチャージした僕はまた努力のスイッチを入れるのです。「大丈夫、まだまだ頑張れる」ってね。

松島聡のラッキーシングス

ラッキーアクション
朝の掃除。リビング、トイレ、寝室、食器棚の中……。「今日はここ」とエリアを決めて無心で掃除。心の中が整理されて余計な考えやモヤモヤが排除されるんです。

ラッキーフード
最近、ハマっている紅茶。僕が好きなのはフルーツティーやフローラルティー、甘い香りにホッと安心するような紅茶。気合を入れたい時は紅茶じゃないの、コーヒーを飲むの。

ラッキープレイス
マネージャーさんが運転する移動車の中。そこもまた、いったん足を止めて“いつもの自分”に戻れる場所。

ラッキーアイテム
香水。家を出る時にワンプッシュ、寝る前にワンプッシュ、匂いフェチな僕にとって“香り”はとても重要。メンバーの香りもさりげなくチェック。

佐藤勝利からのラッキーギフト
誕生日にくれたカトラリー。それは僕がずっと欲しかったブランドのもので。先端がゴールドで持ち手がホワイト、僕の部屋のインテリアに合わせて選んでくれたんだよね。今も大切に使っています。

菊池風磨からのラッキーギフト
風磨くんと一緒にお店に行った時、「いいな」と思ったスニーカー。その時は買わず。後日、気になってその店にまた行ったら、店員さんから「菊池様から誕生日プレゼントです。お会計はすでに済んでいます」と。手紙が添えられたあのスニーカーは20歳の誕生日の大切な想い出。

3人の今とこれから

——新メンバーを探すオーディション『timelesz project』が大きな話題に。審査中に飛び出した菊池さんの発言が“菊池風磨構文”としてトレンドに上がるなど、今まさに、ムーブメントを巻き起こしています。

菊池とにかく話題になってほしかったし、多くの人に知ってほしかったから。今の状況はうれしいよね。

松島ただ、本当に気持ちが持っていかれる!! 最初から覚悟はしていたけど、審査が進むにつれて変化する候補生の姿や、そこで生まれるドラマに胸を打たれたり。オーディションにかけるそれぞれの思いに過去の自分の姿が重なったり。なのに、そこから合否を決めなければいけなくて。これでよかったのか、今回は縁がなかったけど、いつかどこかで会えるんじゃないか……最近はずっと候補生のことを考えている。

佐藤本当に毎日考えているもんね。聡ちゃんは優しすぎるんですよ。

『タイプロ』からもらった数えきれない“ギフト”

——前例のない新しい試みに挑戦するのは怖くなかったですか?

松島もちろん「怖くなかった」と言ったら、嘘になるよね。でも、僕たちの幸せはファンのみんなの幸せで。グループを大きくすることでみんなに見せることのできる景色が増えていく、その無限大の可能性を僕は信じた。

佐藤ここで足を止めずに前を向いて進んでいきたいと思ったしね。

菊池僕の場合は、もちろん「怖い」もあるけど「面白い」という気持ちもあった。「これをやれたら、絶対に面白くなるだろうな」って。現に今、大変だけどすごく楽しいんですよ。さっき聡ちゃんも言ってたけど、日々、心がめちゃくちゃ動くの。3次審査からはグループ審査が始まるんだけど、候補生たちを見ていると「そうそう、そうなっちゃうんだよね」、「そこでぶつかるんだよね」って、過去の自分たちを思い出すというか。もちろん濃度は違うんだけど、自分たちが長い時間をかけてやってきた、グループの縮図を見ているような気持ちになって。忘れかけていた大切なことを思い出したり、ハッとさせられたり、逆に教えられることもあったりして。

松島わかる。候補生からもらうもの、めちゃくちゃ多いよね。

佐藤候補生に向かって発した言葉が自分に返ってくることもすごく多くて。『タイプロ』と同時進行で舞台をやっていたんだけど、「候補生にあんな指摘をしたけど、果たして、自分はちゃんとできているのか?」って、劇場に戻ってからはそんな思いでステージに立ち続けているからね。

——グループへの思いだったり、アイドルとしての誇りだったり、候補生だけでなく3人の思いが見えるのも『タイプロ』の面白いところです。

菊池それは、僕たち自身も感じていて。やっぱり、長いこと一緒に活動していると「わかっているし、わかってくれているだろうな」って、あらためて言葉にして伝えないことも増えていくんですけど。審査中の発言を通して「やっぱりそうだよね」ってお互いの思いを再確認できたり。それぞれが普段は内に秘めているであろう愛や熱い思いに触れることができて、もうね、審査が進めば進むほど、候補生だけでなくふたりのこともより好きになっちゃうんですよ。

松島え、うれしい!

菊池たとえば、聡ちゃんは「僕たちグループのことをどれだけ知っていますか?」って、放送されていないところでも何度も聞いているの。グループを大事にするってことは、応援してくれる方たちを大切にするということで。だからこそ「この人はちゃんとtimeleszを愛してくれているのか」って。彼はよく「僕がいちばんのファンの代弁者でありたい」と言うんだけど、まさにそれで。勝利はパフォーマンスに関する質問からプロ意識が伝わってくるんだよね。冷静でクールに見えるけど、内側にはドデカい覚悟と情熱があって。「わかってはいるけど、そういう思いでステージに立っているんだな」って、あらためて胸が熱くなったりして。

候補生を見ていて気づいた“運をつかむ人”の共通点

——ちなみに今号の『MORE』は“運”がひとつのテーマ。メンバーの中でいちばん運がいいのは誰ですか?

松島・佐藤風磨くん!(即答)

菊池たしかに。菊池家の初孫として生まれ、親戚中の寵愛を受けている時からすでに思っていたからね、「いちばん最初に生まれたオレ、運がいい」って(笑)。アイスとかの“当たり”にもよく出合うし。それどころかオレね、パッケージを開けなくてもたまにわかっちゃうんだよね。「あ、これ、当たりだわ」って(笑)。

——オーディションにも“運”はつきもの。『タイプロ』を通して気づいた、運をつかむ人の共通点とは?

佐藤なんだろう、やっぱり、審査が進むにつれて、その人の生き方みたいなものが影響してくるというか。まっすぐな人ほど運やチャンスをつかんでいるような気がする。

松島ピュアな人、ね。

菊池わかる。「ピュアは正義」。やっぱり、どんなに嘘をついて取り繕っても、わかっちゃうから。

松島純粋でまっすぐな思いは人の心を動かすし、心にちゃんと残る。運をつかむって“人に愛されること”でもあるのかもしれないよね。

新しい道はひとりでは切り開くことができない

——挑戦を恐れずに新しい道を突き進んできた皆さんが思う“新しい道を切り開くために必要なもの”とは。その答えはなんだと思いますか?

佐藤努力、そして、熱量。

松島そのふたつは必須だよね。

佐藤そして、僕たちの努力や熱量につながるのが「大切なものを守りたい」思い。「攻撃は最大の防御」とも言うしね。守るものがあるからこそ強くなれる気が、僕はしている。

松島それこそ、応援してくれるファンのみんな、スタッフさん、5人でつくり上げてきた景色だったり……。

菊池やっぱり、自分たちを動かすのは“思い”で。それを大切にしているからこそ、今回の『タイプロ』も3人の「挑戦したい」思いが揃っていないと絶対にダメだと思った。勝利がコントプロジェクトを立ち上げたり、聡ちゃんがアートの個展を開いたり、timeleszはそれぞれが個人としても新たな道を切り開いていると思うんだけど。それもまた、根っこにあるのは「グループのため」という思いなんですよ。

佐藤だから、僕たちは個人仕事も必ずメンバーに相談するんです。「こういうことがしたいと思っているんだけど、どう思う?」って。そこで軸がちゃんとグループにあることを確認しあえているから「面白いじゃん」って、お互いの活動を応援することができる。

松島新しい道はひとりじゃ切り開けないというか、ひとりだと限界がある気がする。見たことない景色を見るにはやっぱり仲間が必要なんだよね。

お互いにもらった言葉のギフト

菊池風磨

from 勝利「風磨くんに任せるよ」
こないだ、スタッフさんと打ち合わせしなきゃいけないことがあって、その前に勝利が電話をくれて、そこで言われたのがこの言葉だったの。何も考えがないわけじゃなくて、勝利にも勝利なりの意見や思いがある中で、最終的に「任せる」と言ってくれたのがうれしくて。そこで思ったんだよね。「この思い、裏切れないな」って。

from 聡「それ、いいよ」
個人でやりたいことを相談すると、聡ちゃんはいつも「いいよ」から入るんですよ。僕の話を聞く前に「それ、いいよ」って(笑)。これは彼なりのギャクでもあるんだけど、信頼してくれているからこその言葉でもあって。勝利と同じように、「この思い、裏切れないな」って思うんですよ。

佐藤勝利

from 聡「勝利のジャズダンス、いいよね」
何年も前だけど、帝国劇場の舞台にメインで立っていた頃、僕は自分の実力に自信を持つことができなかった。そんな僕に、ダンスを高く評価されている聡ちゃんが「僕はあんなに上手に踊れないよ」とこの言葉を届けてくれた。あの時もうれしかったけど、今振り返っても胸が温かくなる、大切な言葉。

from 風磨「誰かがアイドルと思ってくれた時点で、アイドルになれるんだと思う」
風磨くんが大学入試の面接で答えた言葉。それを教えてもらったのは、デビューしてから数年、アイドルとしてどうあるべきか、悩んでいた時期。だからこそ心に響いた。今もアイドルとしての自分の軸になっている言葉。

松島 聡

from 風磨「松島が戻ってくるとしても、戻ってこないとしても、オレはどっちの決断も尊重したい」
療養休暇中、見にいった“4人”のコンサート。そのステージ裏で風磨くんが言ったこの言葉は今もずっと僕の宝物。この言葉があったから、マリ(マリウス葉)が卒業する時も、ケンティー(中島健人)が卒業する時も、僕は心から思えたんだ。どの決断もリスペクトしたいって。

from 勝利「信じる人を決めな」
この言葉をもらったのはデビューしてまだ間もない頃。まだ実力も経験も自信もなくて、悩み戸惑うことが多かった僕に向かって勝利が言った言葉。あの時の勝利は「このグループを、メンバーを、オレを信じろ」と言ってくれたんだと、今も僕は勝手に思っている。

timelesz 27th single『because』がリリース!

timelesz 『because』

「3人でリリースする最初で最後のシングルは、ドラマの主題歌であるのと同時に、ファンのみんなへの思いも込められていて。歌詞は僕が書き、振付けは聡ちゃん、MVは勝利が監修。僕たちからみんなへのギフトでもある一枚に」(菊池さん)

Photo : Yuma Kuramoto(Pygmy Company) Hair&Make-up : Shinichiro Yuriko Tanzawa Stylist : Masaaki Ida Text : Miwa Ishii ※MORE2024年冬号掲載