菊池風磨(Sexy Zone)&田中樹(SixTONES)の友情が熱い! 舞台『ドリームボーイズ』3つの見どころ
ゲネプロ公演と会見の様子をお届け!
9/6に帝国劇場で行われた、舞台『ドリームボーイズ』のゲネプロ公演と会見の模様をお届けします。菊池風磨さん(Sexy Zone)と田中樹さん(SixTONES)という、ジャニーズ事務所入所同期の親友のふたり。彼らが現実で歩いてきた姿が、『ドリームボーイズ』のキャラクター&物語と重なって……。このふたりだからこそ誕生する熱い舞台に注目です!
舞台『ドリームボーイズ』とは
2004年1月、ジャニー喜多川氏が作・構成・演出し、滝沢秀明さん主演で行われた『ドリームボーイ』(初演)。“少年たちの夢と挫折、友情”をテーマにした本作は、初演以来、亀梨和也さん、玉森裕太さん、中山優馬さん、岸優太さん……と、ジャニーズの最旬のアーティストにより大切に演じ継がれてきました。
今回の主演は、過去の『ドリームボーイズ』において、9公演のみの“伝説”のチャンプを演じた菊池風磨さん(Sexy Zone)。そして、チャンプ役には、2011年公演でチャンプの弟役を務めた田中樹さん(SixTONES)。菊池と田中を全力で後押しするのは、続投メンバーの7 MEN 侍。さらに少年忍者からの選抜メンバー13名が新たに参加しています。2019年に引き続き、堂本光一さんが演出を担当。さらに、登場人物の心情やストーリーを掘り下げる新曲も加わって、深みのある舞台に仕上がっています。
今回の主演は、過去の『ドリームボーイズ』において、9公演のみの“伝説”のチャンプを演じた菊池風磨さん(Sexy Zone)。そして、チャンプ役には、2011年公演でチャンプの弟役を務めた田中樹さん(SixTONES)。菊池と田中を全力で後押しするのは、続投メンバーの7 MEN 侍。さらに少年忍者からの選抜メンバー13名が新たに参加しています。2019年に引き続き、堂本光一さんが演出を担当。さらに、登場人物の心情やストーリーを掘り下げる新曲も加わって、深みのある舞台に仕上がっています。
あらすじ
かつて、ライバル兼親友としてボクシングに励んでいたフウマ(菊池風磨)とジュリ(田中樹)。しかし、二人が対戦する決勝戦でフウマは突如試合を放棄。現在は、芸能プロデューサー・エマ(鳳蘭)のもとでタレントとして活動中だ。一方、ジュリはチャンピオンとしてボクシング界に君臨し続けていた。ある日、プロデューサーのマリア(紫吹淳)が、チャンプ・ジュリの半生を映画にするという企画を立ち上げ、フウマが主役に抜擢される。しかし、ある事件によってフウマが全てを一人で引き受けて逃走する。様々な思惑が絡み合う中、フウマとジュリの夢と友情の行方は――。
『ドリームボーイズ』3つの見どころ!
主演の菊池風磨さん(Sexy Zone)
1:新曲とストーリー構成
17年の歴史の中で、数々の名曲が生まれた舞台『ドリームボーイズ』。おなじみの『Next Dream』や『Fight Man』『時計を止めて』などは、本作を1度でも観た方なら、そのシーンが思い浮かぶ名曲です。2021年は、新しい名曲候補が3曲エントリー。主人公フウマのよるべない葛藤を表現した『hourglass』。チャンプ・ジュリのカリスマ性を200%、楽曲に昇華した『SUPER HERO』。練習に励むチャンプ・チーム(少年忍者)のひたむきさを伝える『Knock Out(K.O.)』。新鮮で味わい深いメロディが物語を盛り上げます。
また、従来の公演は2幕構成でしたが、今回は1幕構成に挑戦しています。そのため、テンポの良さが抜群。もちろん、あの“名セリフ”もしっかりと残っていますので、どの部分で語られるのかチェックしてみてください。
また、従来の公演は2幕構成でしたが、今回は1幕構成に挑戦しています。そのため、テンポの良さが抜群。もちろん、あの“名セリフ”もしっかりと残っていますので、どの部分で語られるのかチェックしてみてください。
2:同期ふたりのエモさが炸裂!
なんといっても、菊池さん&田中さんという親友同士が見せる、固い絆と阿吽の呼吸は見逃せません! グループは違えど、オン/オフともに親交を深めながら、アーティストとしても、タレントとしても成長してきた2人。彼らが現実で歩いてきた姿が、『ドリームボーイズ』のキャラクター&物語と重なります。同じ場所で、同じ時期に、同じ夢を目指し、切磋琢磨するふたり。それぞれの道は分かれた、また交差して……。再会した2人が互いの夢と友情を熱く確かめ合うシーンは、涙なしでは見られません! ハンカチはお忘れなく。
3:まるで夫婦漫才⁉なカーテンコール
劇中、拳と背中で語り合う菊池さんと田中さんの熱い演技は、感動の一言。ゆえに観客は、カーテンコールを感極まった状態で迎えることになります。しかし、ステージに戻ってきたふたりは素に戻っているので、夫婦漫才のような掛け合いを遠慮なく披露(笑)!
菊池「樹がね、最後の場面が終わって袖に入った瞬間、“お前、あのシーンで俺と目をあわせるなっていったろ!”って言ったんです」
田中「だって、目が合ったら泣いちゃうじゃん……」
菊池「始まる前に樹から、“ケガだけは気をつけようね”って言われて、丸くなったなぁと感じた次第です」
田中「まだまだ尖っていきたいと思います(笑)!」
遠慮はないけれど愛多めなノリツッコミは必見です。なお、ゲネプロでは菊池さんが長く話しすぎたため、田中さんの挨拶の途中(わりと冒頭部分)で、無情にも緞帳が下りました(笑)! 泣いたり笑ったり、観客は感情コントロールが大変ではありますが、カーテンコールにまで詰まった2人の同期愛をご堪能ください。
菊池「樹がね、最後の場面が終わって袖に入った瞬間、“お前、あのシーンで俺と目をあわせるなっていったろ!”って言ったんです」
田中「だって、目が合ったら泣いちゃうじゃん……」
菊池「始まる前に樹から、“ケガだけは気をつけようね”って言われて、丸くなったなぁと感じた次第です」
田中「まだまだ尖っていきたいと思います(笑)!」
遠慮はないけれど愛多めなノリツッコミは必見です。なお、ゲネプロでは菊池さんが長く話しすぎたため、田中さんの挨拶の途中(わりと冒頭部分)で、無情にも緞帳が下りました(笑)! 泣いたり笑ったり、観客は感情コントロールが大変ではありますが、カーテンコールにまで詰まった2人の同期愛をご堪能ください。
(右)菊池風磨さん(Sexy Zone)
(左)田中樹さん(SixTONES)
(左)田中樹さん(SixTONES)
ゲネプロ所感
取材をしたライターNの取材メモからゲネプロの所感をお届けします。
「冒頭。リング上で対峙するフウマとジュリ。ボクシングの打ち合いから伝わる熱気に、一気に惹きつけられる。近くて熱い。そんな、リアルでの二人の距離感が、劇中のキャラクターとぴたりとハマる。フィクションとリアルが交差する、説得力のある舞台に仕上がっていると感じる。
穏やかながら、内に秘めた強さを感じさせるフウマを熱演した主演の菊池さん。自分と同じように施設で育ち、弟のように可愛がっているコウキ(川﨑皇輝)に向ける視線や、かつては親友でありライバルだったチャンプとの思い出を嬉しそうに話す姿から、彼の情に厚い人柄がひしひしと伝わってくる。ある時は頼れる兄、ある時は苦悩する1人の青年、またある時は、大切な人の行く末を憂う心優しき男……。その感情の豊かさには、限りがない。時折艶の混じる歌声が、演技にいっそうの魅力を与えて。
一方、チャンプ役の田中さんは、堂々とした立ち姿が印象的。ジムやリング上で見せる獣のようなギラギラした目は絶対王者のそれ。クールに見えるけれど、その心は誰よりも滾っている。舞台前半は鋭く厳しい態度だけれど、後半の病室シーンやフウマとの場面は慈愛に満ちて……。フウマに呼びかける声の優しさは、神がかっていた。
舞台前半のピリピリとした空気は、二人の対決をキッカケに一変。フウマとジュリの根っこにある強い信頼関係と友情、そしてかつての思い出が浮かび上がり、客席をも包んでいく。今回追加された新曲が、さらに舞台を彩り豊かに。チャンプの『SUPER HERO』は格好良さ満点のナンバー。ゴリゴリと迫力あるラップで、チャンプの強さや風格を見事に表現。フウマの『hourglass』は、低音ビートに合わせて切なく歌い上げられ、この舞台に欠かせない曲。
高層ビルの映像をフル活用した“スパイダーフライング”や、高所でのロープ演出といった場面は、これまでの公演にひけをとらない躍動感。
1幕構成の今回は、ストーリーや各キャラクターの心情に焦点をあてている。兄弟や仲間への友情や義理、親から子への愛情というような、人間同士の繋がりの大切さ、尊さがぐっと伝わってくる。“あえて要素をそぎ落とす”、演出者の美学を感じた」
「冒頭。リング上で対峙するフウマとジュリ。ボクシングの打ち合いから伝わる熱気に、一気に惹きつけられる。近くて熱い。そんな、リアルでの二人の距離感が、劇中のキャラクターとぴたりとハマる。フィクションとリアルが交差する、説得力のある舞台に仕上がっていると感じる。
穏やかながら、内に秘めた強さを感じさせるフウマを熱演した主演の菊池さん。自分と同じように施設で育ち、弟のように可愛がっているコウキ(川﨑皇輝)に向ける視線や、かつては親友でありライバルだったチャンプとの思い出を嬉しそうに話す姿から、彼の情に厚い人柄がひしひしと伝わってくる。ある時は頼れる兄、ある時は苦悩する1人の青年、またある時は、大切な人の行く末を憂う心優しき男……。その感情の豊かさには、限りがない。時折艶の混じる歌声が、演技にいっそうの魅力を与えて。
一方、チャンプ役の田中さんは、堂々とした立ち姿が印象的。ジムやリング上で見せる獣のようなギラギラした目は絶対王者のそれ。クールに見えるけれど、その心は誰よりも滾っている。舞台前半は鋭く厳しい態度だけれど、後半の病室シーンやフウマとの場面は慈愛に満ちて……。フウマに呼びかける声の優しさは、神がかっていた。
舞台前半のピリピリとした空気は、二人の対決をキッカケに一変。フウマとジュリの根っこにある強い信頼関係と友情、そしてかつての思い出が浮かび上がり、客席をも包んでいく。今回追加された新曲が、さらに舞台を彩り豊かに。チャンプの『SUPER HERO』は格好良さ満点のナンバー。ゴリゴリと迫力あるラップで、チャンプの強さや風格を見事に表現。フウマの『hourglass』は、低音ビートに合わせて切なく歌い上げられ、この舞台に欠かせない曲。
高層ビルの映像をフル活用した“スパイダーフライング”や、高所でのロープ演出といった場面は、これまでの公演にひけをとらない躍動感。
1幕構成の今回は、ストーリーや各キャラクターの心情に焦点をあてている。兄弟や仲間への友情や義理、親から子への愛情というような、人間同士の繋がりの大切さ、尊さがぐっと伝わってくる。“あえて要素をそぎ落とす”、演出者の美学を感じた」
ゲネプロ直後の囲み取材をレポート
――いよいよ初日を迎えます。ゲネプロを終えた今の気持ちは?
菊池:こんなにワクワクした幕開けは今までなかったですね。ゲネプロでしたがすごく楽しめて、舞台上で生きてるなって感じがしました。
田中:しっかり稽古はしてきましたが、「できるのかな俺たち、帝国劇場で」という不安がちょっとありました。でもいざゲネプロをやってみたら、結構いいのができたなって(笑)。
菊池:(笑)。
――チャンプとしてステージに立ってみて
田中:僕は10年近く前にチャンプの弟役としてこのステージに立たせていただいて。その時からチャンプをやりたいと思っていたので、それが叶ったこと、風磨と一緒にステージに立つことで、いろいろな感情が込み上げてきました。チャンプという役が、自分の中でひと回りもふた回りも大きくなっています。
――菊池さんは6年前にチャンプを演じ、今回は座長ですが
菊池:懐かしい部分もありつつ、“僕がチャンプを演じた時に見ていた役はこんな風だったんだな”っていう新鮮さもありました。舞台袖から樹のチャンプを見たり、対峙したりして……、僕のチャンプの方がちょっと良かったなって。ちょっとだけ。
田中:みんな違って、みんないいです!!
菊池:いや、うそうそ(笑)。樹の良さがすごく滲み出ていて。対峙して歌うシーンがけっこうあるんですけど、グッときてリハから泣きそうになっちゃうことがありました。
田中:あったねー。
菊池:二人で手を組んで歌うシーンが最後の方にあって。光一さんから「風磨は感極まって涙がこぼれてもいい、樹はあったかいけどクールな感じで」って言われたんですけど、樹が「光一さん僕無理です! 泣いちゃいます!」って(笑)。
田中:いや、ダメなんですよ。こいつが真面目にステージ立ってると、もう泣きそうになるんです(笑)!
菊池:(自分は)いつも真面目だよ!
――2人でこの作品に挑む喜びは?
菊池:やっぱり樹以外考えられないですよね。『ドリームボーイズ』の舞台に立つとなって、“相手は誰がいいか”をアンケートみたいに聞かれたら、僕は「樹」って答えると思います。同期というのもありますし、お互いジュニアの時にほぼ毎日一緒にいたけれどグループはその時から違っていたので、スケジュールが合わなくてちょっと離れた時もあって。本当に『ドリームボーイズ』と重なる部分が多いと思いますね。
田中:僕はアンケートで聞かれたら、「中島健人」を挙げた可能性も……(笑)。風磨と並んでステージに立つのはジュニアの時ぶりかな。風磨がデビューしてからは、Sexy Zoneとかソロコンのバックにつくことはあったんですけど。いただいたお仕事を最高のものにする、お客さんに何かを届けるというのはもちろん、風磨に成長を見せられたらなっていう気持ちもありますね。
――トレーニングなども一緒に?
田中:何回かジムに行ってトレーニングしたね。
菊池:樹にはとにかく食べさせました。
田中:稽古1時間前くらいに呼ばれて一緒にご飯を食べてました。家でも、間食を増やしたりしました。
菊池:こいつ、飯食いながら寝たりするんですよ。赤ちゃんでしょ。
田中:噛みごたえのあるものだと、噛む時間が長くて寝ちゃうんですよね。
菊池:僕は逆に、結構(体重を)落としましたね。コウキのセリフで「兄貴はあれ以来、リングに立ってない。トレーニングすらしてないんだ!」ってあるんですけど……。
田中:脱いだらバッキバキ(笑)。
菊池:結構気まずいセリフですね(笑)。
――体力的にきつい部分は?
田中:僕は後半ベッドの上なので、それほど……。風磨は登ったりフライングしたりするね。
菊池:壁フライング! あんなにキツいと思わなくて。岸(優太)くんとか、玉森(裕太)くん、亀梨(和也)くん、優馬を見て、“映像にタイミングを合わせるのは難しそうだけどそんなに辛くないのかな”と思っていたんです。やってみたらめちゃくちゃ辛くて。でも、見ている側は分からないですよね。(自分は)へとへとになってますけど、伝わらないでしょ?
田中:そうだね。見てる側には伝わんない。
菊池:コスパ悪いのよ! この役を代表して言いたいです。岸くんを含めて代々の先輩方がやられてますけど、壁フライングは本当に辛いです(真剣)。
――改めて、意気込みとファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
田中:こういうご時世ですが、『ドリームボーイズ』が開幕します。ここから約1ヶ月、気を緩めず、ステージ上で最高のパフォーマンスをするのはもちろん、それ以上に体調面にも気をつけないといけない。普段より気にすることが多いですが、みんなで力を合わせて、最高のパフォーマンスを届けたいです。観に来られない方も大勢いらっしゃると思うんですけど、「風磨と樹、『ドリームボーイズ』やってるんだ。がんばれ」って、少し思っていただけるだけでもエネルギーになりますので、千秋楽まで全員で駆け抜けたいと思います。応援のほどよろしくお願いします!
菊池:こうして初日を迎えられてありがたいと思っています。このお仕事を始めて10数年経ちますが、その時から一緒にいる樹と、ここに来られました。帝国劇場の真ん中まで連れてきてくださったみなさんに、本当に感謝しています。応援してくれているファンの皆さんに、支えてくれているスタッフの皆さん、ジュニアを含めた共演者の皆さんと一緒に、素敵なステージを、31公演届けられたらと思いますので、何卒ご声援のほどよろしくお願いいたします。
菊池:こんなにワクワクした幕開けは今までなかったですね。ゲネプロでしたがすごく楽しめて、舞台上で生きてるなって感じがしました。
田中:しっかり稽古はしてきましたが、「できるのかな俺たち、帝国劇場で」という不安がちょっとありました。でもいざゲネプロをやってみたら、結構いいのができたなって(笑)。
菊池:(笑)。
――チャンプとしてステージに立ってみて
田中:僕は10年近く前にチャンプの弟役としてこのステージに立たせていただいて。その時からチャンプをやりたいと思っていたので、それが叶ったこと、風磨と一緒にステージに立つことで、いろいろな感情が込み上げてきました。チャンプという役が、自分の中でひと回りもふた回りも大きくなっています。
――菊池さんは6年前にチャンプを演じ、今回は座長ですが
菊池:懐かしい部分もありつつ、“僕がチャンプを演じた時に見ていた役はこんな風だったんだな”っていう新鮮さもありました。舞台袖から樹のチャンプを見たり、対峙したりして……、僕のチャンプの方がちょっと良かったなって。ちょっとだけ。
田中:みんな違って、みんないいです!!
菊池:いや、うそうそ(笑)。樹の良さがすごく滲み出ていて。対峙して歌うシーンがけっこうあるんですけど、グッときてリハから泣きそうになっちゃうことがありました。
田中:あったねー。
菊池:二人で手を組んで歌うシーンが最後の方にあって。光一さんから「風磨は感極まって涙がこぼれてもいい、樹はあったかいけどクールな感じで」って言われたんですけど、樹が「光一さん僕無理です! 泣いちゃいます!」って(笑)。
田中:いや、ダメなんですよ。こいつが真面目にステージ立ってると、もう泣きそうになるんです(笑)!
菊池:(自分は)いつも真面目だよ!
――2人でこの作品に挑む喜びは?
菊池:やっぱり樹以外考えられないですよね。『ドリームボーイズ』の舞台に立つとなって、“相手は誰がいいか”をアンケートみたいに聞かれたら、僕は「樹」って答えると思います。同期というのもありますし、お互いジュニアの時にほぼ毎日一緒にいたけれどグループはその時から違っていたので、スケジュールが合わなくてちょっと離れた時もあって。本当に『ドリームボーイズ』と重なる部分が多いと思いますね。
田中:僕はアンケートで聞かれたら、「中島健人」を挙げた可能性も……(笑)。風磨と並んでステージに立つのはジュニアの時ぶりかな。風磨がデビューしてからは、Sexy Zoneとかソロコンのバックにつくことはあったんですけど。いただいたお仕事を最高のものにする、お客さんに何かを届けるというのはもちろん、風磨に成長を見せられたらなっていう気持ちもありますね。
――トレーニングなども一緒に?
田中:何回かジムに行ってトレーニングしたね。
菊池:樹にはとにかく食べさせました。
田中:稽古1時間前くらいに呼ばれて一緒にご飯を食べてました。家でも、間食を増やしたりしました。
菊池:こいつ、飯食いながら寝たりするんですよ。赤ちゃんでしょ。
田中:噛みごたえのあるものだと、噛む時間が長くて寝ちゃうんですよね。
菊池:僕は逆に、結構(体重を)落としましたね。コウキのセリフで「兄貴はあれ以来、リングに立ってない。トレーニングすらしてないんだ!」ってあるんですけど……。
田中:脱いだらバッキバキ(笑)。
菊池:結構気まずいセリフですね(笑)。
――体力的にきつい部分は?
田中:僕は後半ベッドの上なので、それほど……。風磨は登ったりフライングしたりするね。
菊池:壁フライング! あんなにキツいと思わなくて。岸(優太)くんとか、玉森(裕太)くん、亀梨(和也)くん、優馬を見て、“映像にタイミングを合わせるのは難しそうだけどそんなに辛くないのかな”と思っていたんです。やってみたらめちゃくちゃ辛くて。でも、見ている側は分からないですよね。(自分は)へとへとになってますけど、伝わらないでしょ?
田中:そうだね。見てる側には伝わんない。
菊池:コスパ悪いのよ! この役を代表して言いたいです。岸くんを含めて代々の先輩方がやられてますけど、壁フライングは本当に辛いです(真剣)。
――改めて、意気込みとファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
田中:こういうご時世ですが、『ドリームボーイズ』が開幕します。ここから約1ヶ月、気を緩めず、ステージ上で最高のパフォーマンスをするのはもちろん、それ以上に体調面にも気をつけないといけない。普段より気にすることが多いですが、みんなで力を合わせて、最高のパフォーマンスを届けたいです。観に来られない方も大勢いらっしゃると思うんですけど、「風磨と樹、『ドリームボーイズ』やってるんだ。がんばれ」って、少し思っていただけるだけでもエネルギーになりますので、千秋楽まで全員で駆け抜けたいと思います。応援のほどよろしくお願いします!
菊池:こうして初日を迎えられてありがたいと思っています。このお仕事を始めて10数年経ちますが、その時から一緒にいる樹と、ここに来られました。帝国劇場の真ん中まで連れてきてくださったみなさんに、本当に感謝しています。応援してくれているファンの皆さんに、支えてくれているスタッフの皆さん、ジュニアを含めた共演者の皆さんと一緒に、素敵なステージを、31公演届けられたらと思いますので、何卒ご声援のほどよろしくお願いいたします。
撮影/山崎ユミ 文/中川 薫 ※公演については公式サイトで最新情報をご確認ください。