大注目ミュージシャン・にしな「『1999』はノストラダムスの大予言をテーマに書いた曲」
ブレイク必至のミュージシャン・にしな
透明感あふれる伸びやかな歌声と、多様な感情が繊細に描かれた楽曲で幅広く支持を集めているにしな。
テレビ東京系木ドラ24『お耳に合いましたら。』エンディングテーマ「東京マーブル」や映画『ずっと独身でいるつもり?』主題歌の「debbie」、CMソング「U+」といった楽曲を収録したニューアルバム『1999』をリリース。
様々なサウンドアプローチにトライした新作や知られざるパーソナリティに迫りました!
テレビ東京系木ドラ24『お耳に合いましたら。』エンディングテーマ「東京マーブル」や映画『ずっと独身でいるつもり?』主題歌の「debbie」、CMソング「U+」といった楽曲を収録したニューアルバム『1999』をリリース。
様々なサウンドアプローチにトライした新作や知られざるパーソナリティに迫りました!
にしな●Spotifyがその年に注目する次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noise」に選出。やさしくも儚く中毒性のある声や、どこか懐かしくまどろむ様に心地よいメロディーライン、無邪気にはしゃぎながら繊細に紡がれる言葉のセンスが注目を集めている。
最新アルバム、そして、知られざるパーソナリティに迫る
「『1999』は多幸感のある曲にしようと思いました」
──ニューアルバムを『1999』という最後に収録された楽曲「1999」と同じタイトルにしたのはどうしてだったんでしょう?
にしな「理由は二つありますね。一つは私の生まれ年が1998年でそれがひとつ目のスタートだとして、昨年のデビューがふたつ目のスタート。デビューから一年が経って、言わば1歳になったので、プラス1して「1999」というのがひとつ目の理由です。ふたつ目は、アルバムの最後に入ってる『1999』っていう曲はノストラダムスの大予言をテーマに書いた曲なんですが、今は戦争があったりする時代ですけど、もし今地球が滅亡するっていう予言があったとしたら、きっと戦争なんて起こらないんじゃないかなって思ったんです。良くも悪くも嫌いな人のことを地球滅亡の寸前に考えたりしないだろうし、好きな人のことを思ったり、食べたいものを食べたり、やりたいことをして時間を過ごすんじゃないかって。そうやって今を楽しく過ごせたらいいなあと思ってアルバムのタイトルにしました」
──なるほど。地球が滅亡する時のことをポジティブに捉えてるのが印象的だったんですよね。
にしな「シンプルに言うと、大切な人を失ってその大切さに気付くことって珍しくないと思うんですけど、それを想像して明日からどういうふうに生きるか考えるっていうのは、大げさなことではなく個人的なサイズ感でもできるのかなって。それで、多幸感のある曲にしようと思いました」
にしな「理由は二つありますね。一つは私の生まれ年が1998年でそれがひとつ目のスタートだとして、昨年のデビューがふたつ目のスタート。デビューから一年が経って、言わば1歳になったので、プラス1して「1999」というのがひとつ目の理由です。ふたつ目は、アルバムの最後に入ってる『1999』っていう曲はノストラダムスの大予言をテーマに書いた曲なんですが、今は戦争があったりする時代ですけど、もし今地球が滅亡するっていう予言があったとしたら、きっと戦争なんて起こらないんじゃないかなって思ったんです。良くも悪くも嫌いな人のことを地球滅亡の寸前に考えたりしないだろうし、好きな人のことを思ったり、食べたいものを食べたり、やりたいことをして時間を過ごすんじゃないかって。そうやって今を楽しく過ごせたらいいなあと思ってアルバムのタイトルにしました」
──なるほど。地球が滅亡する時のことをポジティブに捉えてるのが印象的だったんですよね。
にしな「シンプルに言うと、大切な人を失ってその大切さに気付くことって珍しくないと思うんですけど、それを想像して明日からどういうふうに生きるか考えるっていうのは、大げさなことではなく個人的なサイズ感でもできるのかなって。それで、多幸感のある曲にしようと思いました」
――あと、「U+」の “今世紀最悪の嘘を暴きたい”というふうなフレーズも印象に残りました。
にしな「この曲はCMソングとして書き下ろしたんですが、『にしなが思う多様性を描いてほしい』っていうリクエストがあったんです。自分なりに考えていく中で、多様性ってつまりは自分らしさなんじゃないかと思いました。いろんな分け隔てがあるけど、それは生まれた後に知る情報だったりして、ジャンルに捉われることで生きやすさも生まれるし、捉われない自由さもある。そういうことをちゃんと考えていきたいなって思って書いた歌詞ですね。全部を鵜呑みにしてないでいたいってことだと思います」
にしな「この曲はCMソングとして書き下ろしたんですが、『にしなが思う多様性を描いてほしい』っていうリクエストがあったんです。自分なりに考えていく中で、多様性ってつまりは自分らしさなんじゃないかと思いました。いろんな分け隔てがあるけど、それは生まれた後に知る情報だったりして、ジャンルに捉われることで生きやすさも生まれるし、捉われない自由さもある。そういうことをちゃんと考えていきたいなって思って書いた歌詞ですね。全部を鵜呑みにしてないでいたいってことだと思います」
「痛みに強い人は俯瞰しやすいタイプなのかなって最近思う」
──「夜になって」の歌詞にはジェンダーというテーマをはらんでいると以前おっしゃっていましたが、にしなさんの楽曲は多様性というものをいいバランスで描いている印象があって。それについてはどう思いますか?
にしな「今、“いいバランスで”と言ってもらえたことが、自分としてはしっくりきて。というのも、普段から『自分らしさを大切にしたい』『枠に捉われたくない』と思ってるんですが、それは自分の価値観であって、他の人は違ってもいい。それがそのバランス感に繋がってるのかなと思いました」
──「夜になって」は心が引き裂かれそうなバラードですが、破滅的な愛が描かれながらも、「もしもいつか人類が破滅したとしても 私は別に構わない」と、俯瞰したような冷静な視点が入るのが面白いなと。
にしな「滅亡を描くファンタジー映画とかが好きだからこういう破滅的な描写が生まれるのかもしれないですね。『もしこうだったら』っていう妄想が好きなんですよね。あと、もうひとり違う視点から見てる自分がいる感じもあって。ちょっと話がずれちゃうかもしれないんですが、ボイトレの先生に『あなたは自分の中に魂がない』って言われてるんです(笑)。私、身体的な痛みもあまり感じなくて、先生曰くそれが体や歌に出てるらしいです。それで、痛みに強い人は俯瞰しやすいタイプなのかなって最近思ってて」
にしな「今、“いいバランスで”と言ってもらえたことが、自分としてはしっくりきて。というのも、普段から『自分らしさを大切にしたい』『枠に捉われたくない』と思ってるんですが、それは自分の価値観であって、他の人は違ってもいい。それがそのバランス感に繋がってるのかなと思いました」
──「夜になって」は心が引き裂かれそうなバラードですが、破滅的な愛が描かれながらも、「もしもいつか人類が破滅したとしても 私は別に構わない」と、俯瞰したような冷静な視点が入るのが面白いなと。
にしな「滅亡を描くファンタジー映画とかが好きだからこういう破滅的な描写が生まれるのかもしれないですね。『もしこうだったら』っていう妄想が好きなんですよね。あと、もうひとり違う視点から見てる自分がいる感じもあって。ちょっと話がずれちゃうかもしれないんですが、ボイトレの先生に『あなたは自分の中に魂がない』って言われてるんです(笑)。私、身体的な痛みもあまり感じなくて、先生曰くそれが体や歌に出てるらしいです。それで、痛みに強い人は俯瞰しやすいタイプなのかなって最近思ってて」
──普段から痛みに強いって実感しますか?
にしな「痛みに鈍いのはめちゃくちゃ感じます。普通麻酔するようなことも麻酔しないでやったりしますし(笑)」
──すごい(笑)。そういう部分が、どん底に落ちそうなのだけど、どこか冷静さのある歌詞に繋がってるんですかね。
にしな「うん、繋がってるんじゃないかなあ。それこそ宇宙規模で見たら自分なんてチリのような存在だし、苦しいんだったらそこまで頑張らなくてもいいんじゃないかなって思ったり。考え方次第で自分の苦しみは軽減できるのかなって思う。本当のどん底には落ちないのかもしれないです」
──なるほど。先ほどファンタジー映画がお好きっておっしゃってましたが、最近見て面白かった映画はありますか?
にしな「最近は……昔の映画なんですけど『AI』を観ました。SFっぽい映画にも惹かれるんですよね」
──では、一番幸せだと思う瞬間は?
にしな「やっぱりおいしいものを食べてる時とすっごいよく眠れた時は『幸せ!』って思います(笑)。あと、友達と会うのも幸せを感じますね」
にしな「痛みに鈍いのはめちゃくちゃ感じます。普通麻酔するようなことも麻酔しないでやったりしますし(笑)」
──すごい(笑)。そういう部分が、どん底に落ちそうなのだけど、どこか冷静さのある歌詞に繋がってるんですかね。
にしな「うん、繋がってるんじゃないかなあ。それこそ宇宙規模で見たら自分なんてチリのような存在だし、苦しいんだったらそこまで頑張らなくてもいいんじゃないかなって思ったり。考え方次第で自分の苦しみは軽減できるのかなって思う。本当のどん底には落ちないのかもしれないです」
──なるほど。先ほどファンタジー映画がお好きっておっしゃってましたが、最近見て面白かった映画はありますか?
にしな「最近は……昔の映画なんですけど『AI』を観ました。SFっぽい映画にも惹かれるんですよね」
──では、一番幸せだと思う瞬間は?
にしな「やっぱりおいしいものを食べてる時とすっごいよく眠れた時は『幸せ!』って思います(笑)。あと、友達と会うのも幸せを感じますね」
衣装協力:ニットベスト \119340・スカート \156195/ラ フェティッシュ(リディア) Tシャツ \8789/ハクイ ピアス \39600/サラース(サラース カスタマーサポート) ネックレス \13200・左中指につけたリング \9900/クレスターレ 左人差し指につけたリング \17600/ルフェール(ワームス ルミネ新宿店) 右中指につけたクリアリング \4400/ソムニウム その他スタイリスト私物
●クレスターレ:https://crestarestores.com ●サラース カスタマーサポート: customer@sararth.com ソムニウム:03-3614-1102 ●ハクイ:Instagram @hakui ●リディア :03-3797-3200 ●ワームス ルミネ新宿店:070-4405-5705
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最新アルバム情報
『1999』
編集・取材・文/小松香里 撮影/岩澤高雄(The VOICE MANAGEMENT) ヘア&メイク/Eriko Yamaguchi スタイリスト/hao