身近なブランドが始めている「サステイナブル」をチェック

「サステイナブル」という言葉。具体的にはよくわかない、という人もいるかもしれません。でも毎日なにげなく着ているブランドが始めているって知ったら、きっと身近に感じられるはず。今こそサステイナブルを私たちなりに理解し、考える時が来ているんです……!

『SNIDEL(スナイデル)』は店舗内もアイテムも持続可能に

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2019年8月に新ブランド『ORGANICS SNIDEL(オーガニクス スナイデル)』をローンチした『スナイデル』。持続可能な、ということを意味する"サステイナブル"をベースとしたアイテムづくりで、オーガニックの綿ウールリネンリサイクル素材などを使用。今までの『スナイデル』らしい女らしさや大人っぽさのあるものばかりで、すでに大人気。売切れになるアイテムも少なくないのだとか。

春夏アイテムにもオーガニックコットンを使ったものが! 素材もシルエットも美しいコレクション。
❶クロシェワンピース(2月上旬発売予定)¥14000・❷リネンパンツ(3月上旬発売予定)¥16000/スナイデル ルミネ新宿2店(オーガニクス スナイデル)
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2019年8月にリニューアルオープンしたルミネ新宿2店。この店舗から始まり、続々と新デザインを反映した店舗がオープン。内装はエコ・リサイクル素材が80%以上を占めるよう設計されています。床や壁には再生資源、天井にはリサイクル可能な素材を、ディスプレイも廃材に手を加え新しく生まれ変わったものを使用。ショップバッグや下げ札などの素材までも、環境に配慮したものにシフト。

心惹かれるデザインや着心地のよさはそのままに、アイテムだけではなく訪れる空間までも、未来を見据えた考えをもとに取り組みをしています。

『MHL』は一着でもむだのないものづくり

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イギリスを代表するブランド『マーガレット・ハウエル』のカジュアルラインとして誕生した『MHL』。“工業的な機能性”を重視した代官山店が、2019年9月にオープン10周年を迎え装いを新たにリニューアルオープン。

サステイナブルという点に関してはブランド誕生当初からその考えが根づいており、ナチュラルな素材を多く使ったり、着続けることで雰囲気が増すようなアイテム展開、定番の型よりも“定番の素材”が多いなど品質にこだわり続けてきました。
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加えて今後は、B品と呼ばれていた少しの汚れやほつれがあったアイテムを素材再生し、商品化、販売を予定。人の手に渡ることなく姿を消していた製品にもより目を配り、一着でもむだのないようなものづくりを追求しています。

いわゆるB品を染め直し、再度商品としてリリースされたワンピース。アップサイクルの考えを取り入れれば、人の手に渡る商品も増えていく。
ワンピース¥19600/アングローバル(MHL)

『LOWRYS FARM』は素材を変更

ショッピングバッグとして採用していた、ポリエステル製の不織布を廃止した『ローリーズファーム』。年間で約90トンものポリエステルを削減できることになり、プラスチックゴミ問題に対してアプローチ。そこで、新たな素材として用いたのが“FSC認証紙”。環境、社会、経済にプラスにはたらき、管理された森林の木材を使用して作られた紙のことで、使うことで世界の森林保全に貢献しています。オーガニックコットンを使ったアイテムづくりなどのサステイナブル活動も続けつつ、さらに取り組みを拡大中!
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❶フッ素フリーの撥水加工をした素材を使用。雨の日などに活躍。
マウンテンパーカ¥5900/ローリーズファーム
❷リサイクルポリエステルを使用した、軽い着心地のエコトレンチコート。上品な印象に。
コート¥8900/ローリーズファーム

『FLANDRE』はタグでサステイナブルへの意識を高める!

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『イネド』や『メゾン ド ベージュ』などを展開する『フランドル』は、全ブランドの2020年春夏の製品から、そのアイテムに関して、どのようなサステイナブルの取り組みが行われているかわかりやすく説明するタグも取り入れることにした。エコフレンドリー、リサイクル、オーガニックをオリジナルのマークで表現。使用されているサステイナブルの取り組みにチェックマークが入るというルールに。どのアイテムがどのような素材や過程を経て作られているかがひと目でわかり、サステイナブルへの意識が高まるようはたらきかけている。
▶︎▶︎「サステイナブル」って結局なに!? みんなで一緒に学ぼう!【まず覚えたい「SDGs」編】
取材・原文/浦安真利子 撮影/加藤ゆき(ルポ) 魚地武大(TENT/製品) スタイリスト/辻村真理