MOREに初めて見せる、“いろいろ”な上白石萌音

女優、歌手とさまざまな活動を通して見せる柔軟性。その中に感じる凜とした強さ。誰からも愛される圧倒的な好感度……。上白石萌音さんは“ネイビー”とよく似ている。そんなとっておきのカラーで、彼女の魅力に迫ってみたら。

※2021年MORE10月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。

プロフィール

MONE KAMISHIRAISHI
かみしらいし・もね●1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2021年度後期NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の初代ヒロイン・橘安子を演じる。初の書き下ろしエッセイ集『いろいろ』(NHK出版)が9月25日発売

とはいえ甘すぎない。“甘い”ネイビー

ネイビーのブラウスを着て麦わら帽子を被った上白石萌音
今年を代表するアイテム、衿つきブラウスもネイビーをセレクト。甘いけど甘すぎない、モア世代らしい大人っぽさも手に入る。シックな色が主役なら、軽やかな素材の小物で軽快に仕上げても素敵。
ブラウス¥11990/シップス エニィ 渋谷店 帽子¥23650/BTR(スグリ+ブラウニーアンドティールーム) イヤカフ¥19250(ドーラ)・リング¥13450(リプサリス)/ロードス
私がつい甘くなってしまうもの。それは、子どもです。大好きだから、すぐにデレデレしちゃう(笑)。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の撮影では半分くらいが小さい子どもたちと一緒のシーンだったんですけど、泣いてもダダをこねても可愛くて! 撮影の合間には、みんなでいろいろな童謡を歌って……昔から親しまれてきた歌って、令和生まれの子にも通じるんです。それがうれしくてノンストップで歌ったり、言葉を教えてあげたりする日々でした。自分自身を甘やかしたい時は、やっぱりおいしい食事! 作ることも嫌いじゃないけど、甘えるとなったらプロの方が作った料理に頼りたいから(笑)、最近は出前かテイクアウト。お肉と白いご飯の組み合わせがベストです♡(上白石さん、以下同)

品のいい遊び心をまとって。“やんちゃ”なネイビー

オレンジのバゲットハットをかぶった上白石萌音
ネイビーのワンピースを着てオレンジのバケットハットをかぶった上白石萌音
オレンジのバケットハットをかぶり、マフラーを顔に当てる上白石萌音
ネイビーのワンピース×白いブーツ×オレンジのハットコーデでイスに座った上白石萌音
ネイビーのワンピにカットソーをレイヤード。ハットや柄ストールなどやんちゃな小物で味つけをすれば、大人の遊び心を感じる着こなしに。
ワンピース¥30800(Ballsey)・カットソー¥9900(MACPHEE)/TOMORROWLAND 靴¥22000/ダイアナ 銀座本店 帽子¥13750/ジャック・オブ・オール・トレーズ(ラック オブ カラー) イヤリング¥3520/ロードス(シロカニペ) マフラー¥9900/グラストンベリーショールーム(エーイー クロージャー) ブレスレット¥14300/アー・ペー・セー カスタマーサービス 
以前、ゲッターズ飯田さんに占ってもらった時に「根がアホ」だと言われたことが(笑)。たしかに変わった人やおもしろいことが大好きだし、落ち込むわりにすぐ忘れるし、その言葉にすごく納得したんです。その素地が築かれたのは、幼少期。幼なじみの男の子たちと細い木に登って落ちてケガをしたり、ケンカをして小さい体で戦ったり、とにかく本能の赴くままにアホなことをして育ってきたんですよね。でも、アホって悪いことばかりじゃなくて、頑張ってもどうしようもない時に「まぁいっか!」って切り替えられちゃう、すがすがしさがある。そういう自分のアホさには救われています(笑)。

気負わない等身大の大人っぽさ。“大人”なネイビー

フリルブラウス×オーバーオール×ネイビーのジャケットコーデの上白石萌音
オーバーオールにノーカラージャケット。いつもより“ちょっと大人”、が気恥ずかしくなくてちょうどいい。
ジャケット¥15950/ビショップ(ル グラジック) ブラウス¥35200/ビリティス(ビリティス・ディセッタン) オーバーオール¥6990/ザラ バッグ¥19800/ジャック・オブ・オール・トレーズ(ブリー レオン) カチューシャ¥17600/アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店 イヤリング¥16500(リプサリス)・2連リング(右手)¥6200(ルメル)・リング(左手)¥22550(ドーラ)/ロードス 靴/スタイリスト私物
今年の1月に23歳の誕生日を迎えました。でも、幼い頃に思い描いていた23歳に比べると、今の私はずっと子ども。その証拠に、高校生の時は「24歳で結婚したい」って言っていたんです。23〜24歳の頃には子どもをひとり育てられるくらいの人間力が身についているはずと期待していたのに、現実は自分のお世話だけで手いっぱい(笑)。まだまだだなって思うことばかりです。それでも、少しずつ自分のことをわかってきて、弱音が吐けるようになったのは大人になった証拠かも。10代の頃の私は、弱い部分を誰にも見せられなくてダメになることが多かったんです。でも、21歳前後の時に母から「あんたはつつかないと出さないからね」って言われて、知らず知らずのうちに心配をかけてしまっていたんだということに気づいて。それ以来、弱音を吐くのは悪いことじゃないと思い、適度にガス抜きができるようになりました。今でも悩みを打ち明けられるのは本当に親しい人、ほぼ家族だけなんですけど、私としてはちょっとした成長かなって思っています。こんな私がいつかなりたいのは、可愛いおばあちゃん。私のおばあちゃんは、いつもキレイで、朗らかで、すごく可愛らしいんです。私自身も、これからきっと経験する、うれしいことやつらいことが素敵なシワとして刻まれるような、そんな人生を送っていきたいです。
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撮影/横山創大 ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) スタイリスト/石上美津江 取材・原文/吉川由希子 構成・企画/青山玲子(MORE) ※掲載商品の発売時期については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。