【TOMORROW X TOGETHERインタビューまとめ】デビュー5年目を迎えた5人の今までとこれから
2019年3月4日に韓国デビューし、今年5年目を迎えたTOMORROW X TOGETHER。ひたむきに自分たちの音楽に向きあうことで、世界的アーティストへと成長した5人が、これまで歩んできた道を振り返り、確信めいたまなざしで語るグループの未来。
- 【TOMORROW X TOGETHER】SOOBIN
- 【TOMORROW X TOGETHER】YEONJUN
- 【TOMORROW X TOGETHER】BEOMGYU
- 【TOMORROW X TOGETHER】TAEHYUN
- 【TOMORROW X TOGETHER】HUENINGKAI
- 【TOMORROW X TOGETHER】メンバー5人にインタビュー
- 【TOMORROW X TOGETHER】隣に座るメンバーはどんな存在?最新相関図
【TOMORROW X TOGETHER】SOOBIN
「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」で広がった表現の幅
SOOBIN●2000年12月5日生まれ。穏やかな性格のリーダーで、優しい語り口が魅力。長身を生かしたダイナミックなダンスは、舞台映え抜群
原動力はファンのリアクション
僕の表現力のターニングポイントとなった曲は、「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」。今振り返ってみると、この曲以前の僕は、ほかのメンバーの後ろに隠れて、前に出ることをどこか躊躇しているところがありました。
でも、この曲に出合った時、ハッとするものがあって。僕の声は低音だけど、この曲の高音のブリッジパートをどうしても歌いたいという欲が出て、「高音を練習するので、歌わせてください」と懇願。時間がない中、練習を重ねた結果、自分のパートにすることができました。しかも、この挑戦のおかげで音域が広がったんです。
こうして新しいチャレンジができるのは、MOA(ファンの呼称)のみなさんのバラエティ豊かなリアクションのおかげ。たとえば、僕が可愛いしぐさをすると「天才ワンちゃん!」と言ってくれたり、カッコいい姿を見せると「SOOBINにもこんな一面があるんだ」と驚いてくれたり。この間も、声だけのライブ配信をしたら、「深夜ラジオを聴いているみたい」とほめてくれて。MOAのみなさんが見せてくれる反応が、僕のモチベーションになっています。
最近、僕には“エレキギターを習う”という夢ができました。シャープでタフな音を出せるエレキギターを弾ける人に対してロマンを感じていて。それに、楽器の演奏ができるようになれば、曲の理解も深まるはずなので始めたいです!
【TOMORROW X TOGETHER】YEONJUN
多彩に変化するパフォーマンスで、多くの人に愛されるアーティストに
YEONJUN●1999年9月13日生まれ。カリスマ性を備えた最年長。唯一無二のダンスセンスを誇り、担当するキリングパートはいつも話題に
言葉にした覚悟が行動を生む
2022年の年末は、音楽授賞式とアルバムの準備が重なり、大きなプレッシャーを感じましたが、メンバー全員が、この山場を乗りきったことで精神的にもとても成長することができました。
正直、デビュー5年目というのは、ともすると慣れが生じる時期でもあるのかなと。そんなタイミングでできたこの経験は、これからの活動を、また新たな気持ちで取り組むいい機会となりました。
自分を色で表すと、「無色透明」。多面的な魅力があり、その時々で放つカラーが七変化するからです。そんな僕の色のひとつを出せたのが、ラップメイキングを担当した「Lonely Boy」。スムーズに書けて、たしか1週間以内で完成しました。ファンのみなさんに僕の色を今以上に感じてもらうためにも、いつかソロ曲を出すことにも挑戦してみたいです。
そして「世界中の人のアイコンになりたい」。僕がこうして覚悟を口にするのは、言葉が現実となり、行動につながると思っているから。まだまだ自分の歌やダンスには満足していないし、表現には終わりがない。だから、これからも自分のパフォーマンスに向きあうたびに芽ばえる「もっとこうしたい」という欲望と、MOA(ファンの呼称)の期待に応えたいという気持ちをモチベーションにパフォーマンスを磨き続けたいです。そして、先輩方のようにたくさんの方に愛されるアーティストになりたいと思っています。
【TOMORROW X TOGETHER】BEOMGYU
飽くなき向上心と繊細な感性で自分だけのパフォーマンスをつくり上げたい
BEOMGYU●2001年3月13日生まれ。美しすぎるビジュアルと、情感あふれるパフォーマンスで魅了。やんちゃだけど、実は感受性が人一倍豊か
熟考してつくり上げるステージ
僕たちの音楽は、ひとつのジャンルに縛られていないところが魅力だと思います。新しいコンセプトや音楽に挑戦する時は、「これをどう自分の中に落とし込み、表現しようか」とたくさん悩みます。
でも、いつもその曲の衣装を着てMVを撮ると、パフォーマンスイメージがわいて、いつの間にかその悩みから抜け出せるんです。こうして表現を追求するのは、ステージに対しての欲が尽きないから。この間もソロアーティストの方が、たったひとりで舞台を掌握する姿を見て、「僕もこれができる人になりたい!」と想いを強くすることができました。
パフォーマンスが思うように上達しなくてモチベーションが下がったら、最近はメンバーを頼りにしています。特にリーダーのSOOBINさんは、よく声をかけてくれます。この間も優しく肩をたたく感じで、「大丈夫だよ。できるよ」と応援してくれて。僕から頑張るモア読者の方にエールを送るとしたら? 個人的に大好きな曲でもある「Wishlist」をプレゼントしたい! 明るい雰囲気の曲なので、聴くと元気が出ると思います。
曲づくりで大切にしているのは、頭の中にあるイメージをそのまま曲に落とし込むこと。そのために、いつも集中して制作しています。歌詞は複雑にするよりも、頭にスッと入るようにと意識して書いています。将来、僕の物語を盛り込んだ音楽を、みなさんにお届けしたいと思っているので楽しみにしていてください。
【TOMORROW X TOGETHER】TAEHYUN
プレッシャーをモチベーションに。自分を信じて限界を突破し続ける
TAEHYUN●2002年2月5日生まれ。冷静沈着で聡明。自分だけの言葉を持つ。どんなジャンルの曲も歌いこなせて、なかでも高音ヴォイスは圧巻
自分だけの色の確立を目指して
デビュー以降に感じた壁を挙げるとしたら、それは、所属レーベル『BIGHIT MUSIC』から2番目に誕生したボーイグループという「プレッシャー」です。常につきまとっていた、“うまくやらなければ”というプレッシャーを、今は活動していくうえでの原動力に変換できています。
“TOMORROW X TOGETHERが最高のグループになってほしい”と思っています。そのモチベーションをどう保っているかと聞かれることがありますが、正直、やる気がガクッと下がることはなくて。でも、そういう時があるとすれば、自分の時間を持つようにします。そして、MOA(ファンの呼称)のみなさんやメンバーのこと、自分の願望をじっくりと思い出せば、また前に向かって走り出せるはずです。
楽曲制作は、全工程が楽しくて好きです。僕の本心を伝えるために、いつもベストな表現方法を探りながらつくっています。そうやって作詞・作曲に取り組み、これまで以上にアルバム制作に関わっていくことが目標です。
あと、誰が聴いても「TAEHYUNが歌っている」とわかる歌い方を確立することと、ダンスも僕だけの色をもっと濃くすることも目標です。そのために、少しでも時間があれば練習室に行くようにしていて。そして、その時に撮った動画を先生に送り、フィードバックを受けることを繰り返しています。こうして努力し続けられる理由? もはや努力は僕の習慣で。これからも自己研さんを続けて、大きなステージに立ちたいです!
【TOMORROW X TOGETHER】HUENINGKAI
ファンと4人のメンバーの存在が、僕を成長させてくれる
HUENINGKAI●2002年8月14日生まれ。天使のようなルックスの最年少。美麗な歌声と、体格を生かした迫力あるダンスで魅了。ピアノが得意
隣で高めあえる存在を大切に
僕のモチベーションは、ファンのみなさんの存在。MOA(ファンの呼称)のみなさんの歓声があるから、僕はステージ上でカッコよく輝くことができるんです。
コロナ禍に入ったばかりの頃、その声を直接聞けなくなり、すごく戸惑いました。でも、そういう状況下でも、ファンのみなさんがSNSを通じて、僕たちを応援する想いを届けてくれたので気持ちを立て直すことができました。僕だけでなくメンバー全員が、この時期を通して精神的に大きく成長できたし、それに伴ってパフォーマンスの質も上がったと思います。
メンバーの存在も、新しい自分を追い求める原動力です。パフォーマンス中の表情ひとつを取っても学ぶことばかりで。僕のインスピレーションの源でもあります。成長の過程で、誰かが壁にぶつかった時、僕たちは5人でひとつのチームなので、お互いを励ましあいます。そうやっていつも壁を乗り越えています。
これまでに制作した曲の中でも、コンサートの光景を思い浮かべながら書き下ろした「Dear Sputnik」は、自分のイメージどおりにつくれた一曲です。僕はバンド曲が好きで、いつかグループの曲もバンドのようなニュアンスを出したいという想いがあったのですが、それをこの曲で実現できました。今の個人的な目標は、グループの楽曲制作への参加度を高めること。それができたら曲への理解度も深まるし、僕の気持ちをファンのみなさんにしっかりと届けられると信じています。
【TOMORROW X TOGETHER】メンバー5人にインタビュー
5人の絆が深まった4年目の冬
──今年、韓国デビュー5年目を迎えたグループが、これまでの歩みを振り返り、5人の絆が深まった瞬間を語る。
SOOBIN:2022年の年末ですね。音楽授賞式やアルバムの準備を通して、チームの結束力がよりいっそう強まりました。
TAEHYUN:僕もそう思う。多くのやるべきことを、高いレベルでこなさなくてはいけなかったことが絆を深めたよね。
HUENINGKAI:あと、コロナ禍に経験した困難も。コロナ禍の前と今のパフォーマンス映像を見比べると、みんなのステージに対する姿勢の変化が見てとれる。
BEOMGYU:今挙がった出来事もそうだけど、いろんなハードルを5人で乗り越えるたびに、少しずつ絆が深まっているよね。チームワークの秘訣を聞かれることがあるけど、やっぱり重要なのは──。
SOOBIN:コミュニケーション。
YEONJUN:だから、練習生の時から定期的なチームミーティングを続けています。
TAEHYUN:大変なこと、うまくできていることなどについて話し合っているよね。
──5人はこの4年間、常に新しいジャンルの音楽を開拓し、成長し続けてきた。
TAEHYUN:挑戦には、不安がつきもの。でも挑戦なくして、成長も発展もないので、ただ前に向かって突き進んできました。
BEOMGYU:「LO$ER=LO♡ER」は、表現力の成長を実感できた曲。あそこまで感情的に歌うのは初めてだったから、レコーディングもすごく楽しかったです。
YEONJUN:成長といえば、「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」も。高音パートを担当した年下メンバーたちの歌唱力の伸びがすごかった!
HUENINGKAI&TAEHYUN:(ガッツポーズをしながら笑顔で)よし!
SOOBIN:僕もこの曲でヴォーカルスキルが上がった。音域が広くなりました。
BEOMGYU:そういえば、この曲の振付け練習の時、どんな表情をすれば曲の感情が伝えられるかたくさん話し合ったし、モニタリングしあったよね。
TAEHYUN こう振り返ってみると、2ndアルバム『The Chaos Chapter:FREEZE』は、ある人は歌唱力が上がったし、ある人は、アーティストとしての才能を、それまで以上にステージ上で発揮できるようになった。メンバーそれぞれが、秘めていた能力を解き放った作品になったと思います。
僕たちならではの音楽で高みへ
──この夏、5人は昨年初出演した、米・シカゴで開催される音楽フェス『Lollapalooza』のヘッドライナーを務める。
BEOMGYU:去年、あの大舞台に立てたことは、今でもいい記憶として残っています。価値のある経験ができたなと。
YEONJUN:そんなステージに、一度招待していただけただけでも光栄なことなのに、今年はヘッドライナーとしてよんでいただき感謝しています。
TAEHYUN:準備したことをしっかりと発揮して、ひとりでも多くの人にMOAになってもらえるように頑張ります!
──グループが、見つめる視線の先とは。
TAEHYUN:今の僕たちに必要なことは、多くの方が共感を得られるような音楽をつくり、届けることだと思います。そのために、5人それぞれが今まで以上にたくさんのインスピレーションを得ながら、アルバム制作に参加していきたいです。
SOOBIN:さらに、前回のアルバムを上回る結果を次作で出したいですね。
HUENINGKAI:「Billboard Hot 100」にランクインしたいよね。そのためにも、一生懸命に頑張ります。
YEONJUN:僕たちの音楽を聴いたことがない方は、きっと後悔します!
ほか4人:おお〜! カッコいい!
YEONJUN:だから、これを読んでいる方には、TOMORROW X TOGETHERの音楽に、今からたくさん触れてもらえるとうれしいです。
【TOMORROW X TOGETHER】隣に座るメンバーはどんな存在?最新相関図
SOOBIN → YEONJUN 学びをくれる人
YEONJUNさんは、ステージの楽しみ方を知っている人。僕は、まだ少しステージ上で、内気になってしまう時があって。YEONJUNさんの表現を観察して、吸収するようにしています。
YEONJUN → TAEHYUN 言葉をかけあう仲
お互いのことを認め、励ます言葉をかけあう仲です。TAEHYUNがかけてくれた、「お兄さんを見て走るよ」、「グループの助けになっている」という言葉は、今も心に残っています。僕の努力を見てくれている人が身近にいることを実感できました。
TAEHYUN → BEOMGYU おしゃべりデュオ
さっきまで一緒にいて話していたのに、ホテルの部屋に戻ってからもスマホでメッセージを送りあって、「この動画観た?」とかたわいのない話をしています。
BEOMGYU → HUENINGKAI パワーをくれる友達
最近、コンサート中に、HUENINGKAIとよく目が合うんです。そのたびにパワーが出ます! 大人っぽくもなってきて、メンバーでありいい友達ですね。
HUENINGKAI → SOOBIN ガムズ
ぴったりくっついているという意味で“ガムズ”。SOOBINさんとは、兄弟のような感じで、いつも仲よくしています。すごく僕と気が合っていると思います。
撮影/ISAC(SIGNO) ヘア/Kim Seungwon メイク/Noh Seulki スタイリスト/井田正明 取材・原文/海渡理恵 ※MORE2023年8月号掲載