バランスが崩れるとうつ病のリスクも!?【の画像_1
プラナ / PIXTA

生命活動を支えている自律神経。交感神経と副交感神経実のバランスが悪くなると自律神経の乱れに! 今回は、自律神経にまつわる驚きの事実を教えます! 【教えてくれたのは……小林弘幸先生】 順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者。『怒らなければすべて健康』など著書多数

【ホントにあった自律神経の怖い話】自律神経が乱れると血管や呼吸の働きに影響が出る

「たとえば、怒りやストレスで交感神経が優位になると、収縮して細くなった血管を血液が勢いよく流れるため、内壁を傷つけ血栓ができやすくなります。その状態が続けば、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。呼吸は浅く速くなり、全身の血流が悪くなって低酸素状態になれば、パニックに陥る危険も」(小林先生)

【ホントにあった自律神経の怖い話】自律神経が乱れると便秘やアレルギーが重症化する可能性が

「交感神経優位だと腸のぜん動運動が止まり、副交感神経優位だと腸が収縮して動かなくなることで便秘につながります。また、副交感神経が高まりすぎると、ウイルスなどの比較的小さな異物を処理するリンパ球が増えてアレルギー物質に対して敏感になるため、花粉症などアレルギー性疾患の発症や症状悪化の原因となります」(小林先生)

【ホントにあった自律神経の怖い話】自律神経のバランスが崩れるとうつ病のリスクも

「バランスが極端に崩れ続けると、だるさや集中力低下などの症状が表れ、うつ病に陥りやすい傾向に。腸内環境が乱れ、精神を安定させる脳内物質が不足するのも原因のひとつ。また、ストレスに反応して分泌されるコルチゾールが過剰分泌されると、脳細胞で炎症が起きやすくなるため、認知症やうつ病のリスクが高まります」(小林先生)

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MORE2018年6月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!  取材・原文/国分美由紀