平手友梨奈のウチガワ
表舞台での活躍においては
「今も昔もこれからもきっと表現することは変わらない」。そう語った平手友梨奈。しかし、ひとりの女の子としては? 新生活をスタートさせてから約1年、心の内側ではどんな変化があったのか、19歳の素顔を探る。
——まずは公開中の映画『さんかく窓の外側は夜』で演じたヒウラエリカについて聞きたいと思います。彼女の好きなところはどこですか?
「なんだろう、映画ではシリアスというか、あまり喜怒哀楽を見せない感じなんですけど。原作では普通に笑ったり、叫んだり……。特別な力を持ってはいるんですけど、中身は本当に普通の女子高生らしくて。まず、そこに惹かれました」(平手友梨奈さん、以下同)
——ヒウラエリカには共感する部分がたくさんあったとか。
「はい、わからなかったのは、自分が人を呪って殺せないところや、黒い涙を流せないところくらいでした」
——今作の登場人物たちはほかの人が持たない力を持っている。同時に、他者にはなかなか理解してもらえない孤独も抱えています。唯一無二の表現力で注目を集めステージに立ち続けてきた平手さんだからこそ、その〝孤独〟もまた理解できたのかなと勝手に想像してしまうのですが。
「そうですね……でも、
私だけじゃないと思うんです。誰もがきっと、どこかで孤独を感じているんだと思う。だからこそ、同じ気持ちを感じている人や自分の気持ちを理解してくれる人に出会うとうれしいというか」
——平手さんもそんな経験をしたことはありますか?
「
あります、全然あります。音楽や映像が〝同じ気持ち〟の出会いを届けてくれることもありますし。この世界に入ってからずっとついてくれているマネージャーさんだったり、メイクさんだったり。私の気持ちを理解してくれてサポートもしてくれる、周りの人たちとの出会いには本当に感謝していますし。心許せる人と一緒に食事する時間は私にとって大切な楽しい時間でもあって……」
——最近、そんな心許せる人たちと何を食べましたか?
「こないだ、モツ鍋を……。(ここでマネージャーさんから「でも、平手はモツを食べられないんですよ。それを忘れてお店を予約してしまった」という衝撃の発言が)。ふふ、そうなんですよ。でも、お鍋だけじゃなくサイドメニューもあったので……大丈夫。
うん、全然おいしかったです」