【高知】「ミレービスケット」はなぜ“まじめなおかし”?【ご当地グルメ探偵M】
ライター
堀越 美香子
誰もが知っている有名なグルメでも、実は知らない雑学がいっぱいある。そんな“明日誰かに話したくなる”グルメのナゾを、独自に調査するのがこちらの連載【ご当地グルメ探偵M】!
今回は高知県で生まれた「ミレービスケット」について。時代を超えて老若男女に愛されていますが、パッケージに書かれた“まじめなおかし”ってどういう意味? 調査結果を報告します!
まじめに作り続けてきたんです
Q.「まじめなおかし」ってどういう意味?
A.おかし作りへの姿勢を表しています
ミレービスケットは昭和30年頃の『明治製菓(現在の『明治』)』が製造を始めました。当時は全国で20数社が、そのビスケットを2次加工(油で揚げる)して販売していましたが、現在では「ミレービスケット・ミレーフライ」を製造販売している会社は、全国で5社まで減ってしまいました。
『豆の野村』もその当時から「ミレービスケット」を2次加工し販売してきた会社のひとつ。のちにビスケット生地の製造が『三ツ矢製菓』に移りましたが、その後も発売当時と変わらない製法で作り続けています。
「まじめなおかし」と付けたのは、平成に入ってから。昭和30年頃の発売当時から、変わらない製法、変わらない味でお届けし続けてきたことを「まじめに作り続けてきた」と自負し、「まじめなおかし」と表現したことから定着、パッケージにも記載されました。
豆を揚げた油をブレンドしているから、独特の香ばしさがあります。少ししょっぱくて素朴な味で、高知県では子どもから大人まで皆様に愛されてきました。今もこの味わいをずっと大切に引き継いでいます。
「ミレービスケット」はメインの塩味のほかに、全部で18種類の味を展開。10種を詰め合わせたパックも販売中です。
教えてくれたのは……豆の野村
野村煎豆加工店は、大正12年に豆類の加工販売を行う野村商店として創業。豆菓子や甘納豆を中心に製造してきました。昭和30年頃からはミレービスケットも作り始め、長い歳月を重ねた今も、おじいちゃん、おばあちゃんの時代から守り続けてきた、変わらないおいしさをお届けしています。
■問い合わせ℡:088-886-2261
MORE WEB立ち上げからライターとして活動。主にファッション記事を担当。プチプラファッションと100円ショップと靴下をこよなく愛する。身長170cmでもつんつるてんにならないブランドや着こなしを日々模索中。