【高知】おなじみのお土産「かんざし」の由来を知ってる?【ご当地グルメ探偵M】
ライター
堀越 美香子
誰もが知っている有名なグルメでも、実は知らない雑学がいっぱいある。そんな“明日誰かに話したくなる”グルメのナゾを、独自に調査するのがこちらの連載【ご当地グルメ探偵M】!
今回は高知県のお土産として有名な「かんざし」。でも、なぜお菓子のモチーフとしてかんざしが選ばれたのでしょうか? 調査結果を報告します!
ほろ苦い恋物語をイメージしていた!
Q.なぜかんざしをモチーフにしたの?
A.「よさこい節」の元になった恋物語にちなんでいます
「土佐銘菓かんざし」は“♪坊さんかんざし買うをみた〜”で有名な「よさこい節」の元になった、純信とお馬の恋物語にちなんだお菓子です。お馬を喜ばせるために、はりまや橋畔の小間物店で純信がかんざしを買って贈ったという噂が立ったことを苦に、二人は駆け落ちをしてしまいました。そんな純信とお馬のほろ苦い恋物語をイメージして、柚子香る白餡をソフトなマドレーヌ生地で包み、ホイルで包んで焼き上げ「土佐銘菓かんざし」と命名しました。
ホイルでくるんで焼く手法は、料理の世界ではありましたが、お菓子の製法としては『浜幸』が日本で初めて行いました。焼きあがってから、お客様が召し上がるまで、誰の手にも触れられないので衛生的です。流れるくらい柔らかな生地を包んで焼くことで、ソフトでホクホクとした食感に仕上げることができます。
特徴的なかんざし模様は、「かんざし模様をお菓子に添えて風情ある日本一の銘菓にしたい」という『浜幸』の積年の夢だったもの。10年来の地道な研究の末、ホイル内のお菓子にかんざし模様をつけるという技術を完成させました。製法特許も取得しています。
教えてくれたのは……菓舗浜幸
1952年創業。「お菓子とは、心の栄養を満たし、豊かにする食べ物」をモットーに、 高知を代表する菓子店として、地元食材を取り入れた焼菓子やゼリーなど、地域色豊かなお菓子を製造、販売しています。はりまや橋すぐ横に本店をかまえています。
■問い合わせ℡:088-866-2323(浜幸大津工場事務所 通販係)
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