関ジャニ∞ 男前なポジティブ論

グループ結成から約19年。振り返ると、その道のりは決して平坦なものではなかった。そんな険しい道のりを、どんな時も諦めず、前を向いて共に闘いながら進んできた。そんな関ジャニ∞だからこそ語れる“ポジティブ論”。世界が一変してしまってから、気持ちが焦ったり、不安になったり……。こんな時代だからこそ、ときに厳しく、ときに優しく、説得力のある言葉の数々で、頼れるアニキたちが悩み迷う読者を叱咤激励!

2021年MORE7月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。

村上信五 SHINGO MURAKAMI

村上信五
プロフィール●1982年1月26日生まれ。バラエティ番組など多数出演中。歯に衣着せぬ話術とMC力でお茶の間をわかせる人気者

村上さんはポジティブですか?

ネガティブか、ポジティブか……その答えを真剣に考えたことはないかも。どっちに振れていようとも生きる力さえあればどうにかなっていくのが人生やと思うし。自分がどっちなのか考えているその時間がもったいない!!

心を健康に保つために心がけていることは?

清濁あわせのむことです。心の中に生まれたもんは否定せずに受け止める。よいことも悪いこともね。人によく見られたいと思っていた頃は心の中のどろっとしたものにギュッとふたしていたけど30代になってからはもうじゃんじゃん解放してる(笑)。

周りの人からかけられた言葉で心に残っているのは?

「時間をかければ誰だっていいものはできる」これはジャニーさんの言葉なんですけど。限られた時間の中で何をどうすればいいのか、それが人生を変えることを教えてもらった気がします。

落ち込んだ時の心の立て直し方は?

僕、落ち込むことめったにないんですよ。大事なのは何ごとも考えすぎないこと。若い頃はめちゃくちゃ悩んだりもしましたけど、自分ひとつの脳みそで考えたところでどうってことはない。そこに時間を割いたところで出てくる答えなんかたかが知れていますからね。悩みなんてね、死ぬまでつきあっていかなあかんのやから。いちいちそこで立ち止まっていたら、人生あっという間に終わってしまいますよ!! あと、これは僕の持論なんですけど、落ち込む人って「どれだけ自信過剰やねん!!」と思うんですよ。自分の想像していた場所に達することができないから人は落ち込む。つまり、「自分はできる人間なんだ」って思ってるわけでしょ。オレ、そんなこと思いませんからね。その代わり、できることは精いっぱいやる。全力を注げば「もっとできたのに」なんて後悔することもないし。成功だ失敗だというのも、あれ、自分の思い込みですからね。失敗したと思えば失敗、成功したと思えば成功、同じ80点でも見方が違えばそうなるんですよ。ならば、そんなとこでグズグズせんと前に進んだほうがいい。目の前のできることに打ち込んだほうがよっぽど効率的ですよ!!

20代の後輩から「人生、うまくいかないんです」と相談が。どんな言葉を届けますか?

そんなん、もう「アホか!!」ですよ。思いどおりにいく人生なんて存在しない、その悩み自体がもうおこがましいわって言いますよ。後輩から相談された時は「頑張れ」も言わへんし、「ああしなさい」、「こうしなさい」も言いません。悩みの答えは本人にしか出すことができないからね。ただ、不満を口にする後輩にだけは言う。「不平不満を言う人間は解決に向けて何もやってない人間やからな」って。この言葉だけは伝えるようにしています。
>>【関連記事】関ジャニ∞の他のメンバーの記事はここからチェック!
取材/海渡理恵 加藤朋子(MORE) 渡辺遥奈(MORE) 取材・文/石井美輪 構成・企画/芹澤美希(MORE)