関ジャニ∞ 男前なポジティブ論

グループ結成から約19年。振り返ると、その道のりは決して平坦なものではなかった。そんな険しい道のりを、どんな時も諦めず、前を向いて共に闘いながら進んできた。そんな関ジャニ∞だからこそ語れる“ポジティブ論”。世界が一変してしまってから、気持ちが焦ったり、不安になったり……。こんな時代だからこそ、ときに厳しく、ときに優しく、説得力のある言葉の数々で、頼れるアニキたちが悩み迷う読者を叱咤激励!

2021年MORE7月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。

安田章大 SHOTA YASUDA

安田章大
プロフィール●1984年9月11日生まれ。どんな困難も乗り越える強さと優しさを持つ“関ジャニ∞のマザーテレサ”。7月からは舞台『リボルバー〜誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?〜』で主演を務める

安田さんはポジティブですか?

もともとはポジティブなんやと思います。ただ、芸能界という慣れない世界に飛び込んでからは、どこか違和感を感じてしまうことがあったり……。ネガティブな方向に心が転んでしまうこともありました。そんな僕が変われたのが20代半ば。ダイビングをきっかけに自然に触れる機会が増えてから。それまでの僕は慣れない環境下で無理して麻痺して、自分のことがわからなくなっていたんでしょうね。本当に好きなものに気づき直してから、自分自身を取り戻せるようになった気がします。

人生を歩むうえで大切にしていることは?

今やれることを逃さないこと。思い立ったならその時に、やりたいことを思う存分やる。そう考えるようになったのはやっぱり、数年前に経験した大きな病気がきっかけなのかな。自分の人生と向きあったあの日々は、僕に大切なことをたくさん教えてくれた気がします。

落ち込んだ時の心の立て直し方は?

自分が落ち込んでいる理由を追求する。理由がわかると目の前のモヤモヤが晴れる。進むべき方向が見えてくる。

安田さんが思う“本当の優しさ”って?

相手と同じ気持ちの場所に立つこと。お互いに違う人生を歩み異なる経験をしているから、すべてを理解することはできないんだけど。相手が何を思い感じているのか、考え想像する。なんやろう、同じバス停に並んで座る感覚なのかな。そこから相手が見ている景色を眺めながら、次のバスが来るのを一緒に待つ。相手がバスに乗れるまでずっと待つ。それが、僕が思う優しさなんかな。

安田さんを幸せにしてくれるものって?

安い白ワイン(笑)。それを冷凍庫に入れて凍らせてシャリシャリにして飲むのが好きなんですよ。あとは、半熟のゆで卵。水から弱火で9分40秒、毎日6個は作って食べている僕の大好物。買っても買っても追いつかないので、最近は養鶏場から卵を仕入れてます(笑)。

20代の後輩から「人生、うまくいかないんです」と相談が。どんな言葉を届けますか?

何が「うまくいってない」のか、その主語が抜けているから、まずはそこに気づかせてあげるフォローをするかな。悩んでいる渦中って視野が狭くなるから自分では見えてないこと、きっとあると思うんです。だからこそ、アドバイスではなく「何が?」、「なんで?」、「どうしたいん?」、質問をして気持ちを明確にする手助けをする。その中で相手はきっと自分で答えを見つけるはず。
>>【関連記事】関ジャニ∞の他のメンバーの記事はここからチェック!
取材/海渡理恵 加藤朋子(MORE) 渡辺遥奈(MORE) 取材・文/石井美輪 構成・企画/芹澤美希(MORE)