関ジャニ∞ 男前なポジティブ論

グループ結成から約19年。振り返ると、その道のりは決して平坦なものではなかった。そんな険しい道のりを、どんな時も諦めず、前を向いて共に闘いながら進んできた。そんな関ジャニ∞だからこそ語れる“ポジティブ論”。世界が一変してしまってから、気持ちが焦ったり、不安になったり……。こんな時代だからこそ、ときに厳しく、ときに優しく、説得力のある言葉の数々で、頼れるアニキたちが悩み迷う読者を叱咤激励!

2021年MORE7月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。

元気の押し売りはしない。自分たちが楽しんでなんぼ。それが関ジャニ∞の“ポジティブ論”

関ジャニのメンバー5名
関ジャニ∞プロフィール●2004年CDデビュー。現在放送中のテレビ朝日系ドラマ『コタローは1人暮らし』の主題歌『ひとりにしないよ』、『サタデープラス』のテーマソング『サタデーソング』を収録したニューシングルを6月23日にリリース

5人それぞれが感じている“音楽の力”

――その歌声で楽曲で、多くの人の背中を押しポジティブな気持ちを届けてきた関ジャニ∞。

丸山●音楽から力をもらうのは僕らも同じです。それぞれに特別な曲や想い出の曲があって。僕にとってのそれが、Mr.Childrenの『ランニングハイ』。デビュー前、まだ大阪の松竹座で公演していた頃、この曲をカラオケで歌っては自分を鼓舞していました。とにかく信じてやるしかないんだって。

安田●楽屋でもよう歌っていたもんなー。大声で(笑)。

大倉●最近でいうと僕は川崎鷹也さんの『魔法の絨毯』ですね。

丸山●出た(笑)。ここぞというタイミングでかけるやつ。

大倉●僕だけじゃなく全員に聴かせて元気を与えてます(笑)。

安田●自分にとって特別な曲は山ほどあるけど、ひとつ挙げるなら田中星児さんの『ビューティフル・サンデー』かな。小学生の頃、地元のお祭りに来て歌ってくださって。想い出込みで、なんか元気になるんですよ。

横山●オレ、ないわぁ。元気もらおうって音楽聴いたりせんし。失恋して曲を聴いたりする人よういるけど、オレわからんねん。

丸山●えっ、オレめっちゃ曲に自分の気持ちのっけてまうわ。なんなら、車窓から外を見ながら泣いたりするからね(笑)。

村上●オレも横山派ですわ。今考えたけど思いつかん……。

大倉●村上さんはですね、聴くより歌うのが好きなんですよ。

村上●そうやね、細川たかし先生、日野美歌さんの『氷雨』、ヤスが隣におったら『浪花恋しぐれ』……。僕にとっての音楽は「歌って気持ちよくなってなんぼ」ですからね♡(笑)。

大事なのは助けあい。しんどい時こそ思いやり

――そんな関ジャニ∞が新曲『ひとりにしないよ』をリリース。これもまた、聴く人の心をあっためてくれる優しい曲。

横山●今作は僕が出演するドラマ『コタローは1人暮らし』の主題歌で。ドラマの内容にそった歌詞にもなっているんですよ。

大倉●この曲は人と人との絆がテーマに。僕らもそうやけど、助けあって生きていこうよと。

安田●特に今は孤独を感じている人もきっと多いと思うんです。

丸山●だからこそ「ひとりにしないよ」と伝えたいなって。

――関ジャニ∞が絆を築くうえで大切にしていること。それもまた気になるところ。

村上●思いやり、ですね。

横山●“団体行動”って“思いやり”が本当に大事やからな。

大倉●“助けあい”でもあるし。

丸山●ひとりじゃなんもできへんからね。自分がしんどい時こそ、思いやり。

安田●ほんま、そうやと思うわ。

――最後に「元気を届けるために大切にしていることは?」と質問すると、こんな答えが。

丸山●健康! 自分が元気じゃないと届けることもできませんからね。長期的にゆっくりと、よく寝て、よく食べ、自分の心と体を整える、ほんまこれ大事。短期間勝負の過酷なファスティングはもうやめました(笑)。

村上●気づくのおっそ(笑)。

大倉●みんながあれだけ「やめろ」って言ったのに(笑)。

安田●マルには向いてへんって。

横山●ファスティング中、様子おかしかったもんな(笑)。

大倉●まあ、健康も大事やけどいちばんはやっぱ「元気の押し売りをせんこと」じゃないですか。「元気を与えてあげる」とか、そういう気持ちにならないこと。

横山●それな。オレらも歌いながら音楽に元気をもらってるし。

安田●自分たちが音楽で元気になっている姿を見てもらって、みんなが元気になってくれたら。幸せの伝染が理想ですよね。

横山●ただ、今回の新曲に関しては歌うのが難しくて。楽しく歌うためにはもっと練習せなあかんなって思ってるわ……。

村上●僕は気持ちよく歌っていますけどね!(笑)。
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