『愛情観察NEO』や、推しがいることの豊かさを描いた『まめの推しごと』など最新本3選
最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介!
最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。
『羊毛フェルトの比重』髙森美由紀
日々小さな不満を抱え、全部が面倒くさくなっていた30歳の紬。「この猫と生きた時間は、あたしにとって……」。彼女が作った羊毛フェルトの人形を前に、依頼主は愛猫との日々を愛おしむ。その言葉は、“好きなことからまで逃げてはダメだ”と紬が息を吹き返していくきっかけとなる。好きなものと向きあう時間は、自分とも向きあう時間だと教えてくれる物語。(産業編集センター ¥1760)
『愛情観察NEO』相澤義和
国内外で高い評価を得る写真家・相澤義和氏による写真集。私たちと変わらない、ごく普通の女性たち。彼女たちの「愛する人との時間」をそのまま切り取ったような写真の数々を見ていると、とても美しくて、どうしようもなく嫉妬してしまう。こんなふうに誰かに愛でられたい。こんなふうに好きな人を愛でてみたい。つい何度も見返してしまうだろう。(百万年書房 ¥2035)
『まめの推しごと』まめ
推しが踊る姿を見てはダンスに挑戦し、推しが歌う姿を見てはボイストレーニングに通い、推しがドラムを叩いている姿を見てはドラムまで始めてしまう。推しと同じものを身につけられると思うと買物も楽しく、推しの魅力を語りあえる友達にも出会える。そんな日々を送る著者のエッセイ漫画から、毎日を“かなり”幸せにしてくれる方法を教えてもらえるはず。(集英社 ¥1320)
原文/千吉良美樹