関ジャニ∞安田章大さんのいつかやりたい夢「どこかの学校に行って、そこの生徒さんと語り合いたい」

安田くんのやさしさ学。

この日、スタジオのテーブルに並んだお昼ごはんを見て「用意してくれたん？　うれしいなぁ、ありがとうね」と微笑み、「今はお腹いっぱいやから家で食べるね」とお弁当をひとつ抱きかかえた。その笑顔とやさしさと気遣いで、周りの人の心をポッと温めてくれる人。関ジャニ∞の“真心”と称される、安田章大さんが語った「やさしさとは」。

安田章大さんプロフィール

やすだ・しょうた●1984年9月11日生まれ、兵庫県出身。国民的アイドルグループ「関ジャニ∞」のメンバーとして、主にメインヴォーカル、リードギターを担当。音楽業のほか、映画、舞台など俳優業でも活躍するなどマルチな才能を発揮する

やさしさのおすそわけ

他人の幸せは自分の幸せ

「他人の幸せは自分の幸せ」。これは10代の頃からずっと言い続けている言葉です。それは僕にとっては当たり前のことなので……。「なんで？」と聞かれてもその理由は自分でもよくわからなくて。「先祖なんかなぁ、守護霊が僧侶とか高尚な人なんかなぁ」としか答えられない（笑）。それくらい、僕の中に自然とあるものなんですよ。そばにいる人が笑っていたらうれしいし、友達にええことがあったらうれしいし、ファンの皆が笑顔やったら僕も笑顔になれる。その「他人の幸せは自分の幸せ」の連鎖の最たる形が僕にとってはライブなのかもしれない。

“今”の関ジャニ∞の5人でたどり着いた場所

今年の夏、関ジャニ∞は『18祭』という大きなライブを開催しました。日産スタジアムとヤンマースタジアム長居、ドームよりも大きなスタジアムが会場のステージに立つことができた。そして、その会場を埋める数のお客さんが来てくれた。それはまるで、僕にとっては嘘みたいな夢みたいな話で。実は今でもあまり実感がないんです。また、8人でもなく、7人でもなく、6人でもなく、“5人”でたどり着けたのもとても意味があるような気がしていて……。スタジアムまでの道は自分たちではなくファンの皆さんがつくってくれたもんなんやなってあらためて思う。僕たちはいろんなことがあったグループやけど、平坦ではない道を歩く僕らの隣にはいつも応援してくれる人がいて。アイドルというよりも、一緒に人生を歩みながら、僕たちの生きざまを見守ってくれているような、そんな感覚なんですよ。

幸せとやさしさのお裾分け

今日、取材前にMOREのスタッフさんが「いろんなことを経験してきた安田さんだから、話を聞きたい」と言ってくださった。僕は、それがとてもうれしかった。「自分が見てきたことや経験したことを伝えたい」そんな気持ちが僕の中にずっとあったから。幸せもやさしさも喜びも、自分が人生で経験してきたことはひとり占めするのではなく周りの人にお裾分けしたい。僕ね、いつか講演会をしたいなと思っているんですよ。講演会っていうと堅苦しく聞こえるかもだけど、いろんな人に会って、いろんな話をしたいんです。許されるのなら、ふらりとどこかの学校に行って、そこの生徒さんと語り合いたい。そこではお裾分けするだけでなく、僕もきっとお裾分けしてもらうものもあるやろうし。うん、すごく楽しそうやなぁ、いつかやりたいなぁ。