副業の職種・収入額を徹底調査! 20〜30代女子がする副業の実態は?

副業をしてみたいけど、何から始めればいいんだろう…… そんな方は、みんなの経験を参考にしてみては? MOREが全国の副業女子に徹底アンケート! 在宅でもできるライター業など、気になる仕事の収入額から働き方まで教えてもらいました♪
全国の副業女子に徹底アンケート!職種は?収入額は?労働時間は?リアルな実態をリサーチ&リポート!
●全国22〜33歳の働く女性100人にインターネット調査(2020年3月20日現在)
 
[目次]
  1. 【女性の副業をリアル調査!】職種・本業と副業の収入額は?
  2. 【女性の副業をリアル調査!】働き方・時間の使い方は?メリットは?
  3. 【副業の実態①】副業が「ライター業」の26歳女性の場合(1)
  4. 【副業の実態②】副業が「ライター業」の26歳女性の場合(2)
  5. 【副業の実態③】副業が「マーケット運営」の29歳女性の場合
  6. 【副業の実態④】副業が「ツアーガイド」の29歳女性の場合
  7. 【副業の実態⑤】副業が「フォトグラファー(写真家)」の31歳女性の場合
  8. 【副業の実態⑥】副業が「イベント企画・運営」の25歳女性の場合
  9. 【副業の実態⑦】副業が「Webモデル」の28歳女性の場合
  10. 【副業の実態⑧】副業が「オンラインサロン開設」の27歳女性の場合
  11. 【副業の実態⑨】副業が「ヨガ講師」の28歳女性の場合
  12. 【副業の実態⑩】副業が「アパレル販売員」の29歳女性の場合

【女性の副業をリアル調査!】職種・本業と副業の収入額は?

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業を始めた最大の理由はなんですか?

1位は「生活費にプラスするため」、ほかは「趣味・娯楽費のため」「貯蓄額を増やすため」「お小遣い稼ぎ」など
【具体的な理由】
●「家賃や光熱費など、生活費の支払いのため」(26歳・本業:販売/副業:アンケートモニター)
●「結婚、出産など、今後訪れるライフイベントに備えて、貯蓄を増やしておきたいから」(27歳・本業:広告デザイナー/副業:Webデザイナー)
●「ライブや演劇観賞など、我慢することなく、趣味を満喫したいから」(32歳・本業:事務/副業:接客)
●「やりがいを得るため。副業で、やりたかった仕事に挑戦!」(28歳・本業:事務/副業:Webライター)

やはり、副業を始めた人の大半は、「収入」を目的にすることが多かったものの、5位以下には「スキルアップ」や「自己実現」などが続き、副業に対するマインドの変化が。

1位の「生活費の足し」という理由については、昨年、消費税率が上がったことも影響してか、自分の理想とする生活水準を満たすためには副収入が必要だと考える人が増えた模様。

これから副業を始めるかどうか検討中の人は、自分がどういう暮らしをしたいか、そのためにはいくら必要かを一度計算してみては?

【女性の副業をリアル調査!】Q. 本業の月収はいくらくらいですか?

37.3%の女性が「15万円以上20万円未満」と回答
20万円未満の人が64.1%。国税庁による日本の給与所得者(女性)の年間平均給与は約293万円(平成30年度調査)で1カ月に約24万円。

つまり、月収を全国平均額にするには、副業で月4万円以上稼ぐのが理想的という計算に。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業の業種・職種はなんですか?

副業の業種は1位「接客業」2位「Web系」3位「ハンドメイド系」
学生時代にアルバイト経験があったり、ほかの職種より求人が多く見つけやすかったりするという理由で、接客業が副業初心者には人気。

次いで、パソコンやスマホを持っていれば、場所や時間に制限されることなく働けるWeb系の職種も近年増加傾向に。

また、ハンドメイドアクセサリーやスワッグの販売といった、趣味や特技を生かした仕事も根強い支持が。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業の月収はいくらくらいですか?

副業の収入は34.2%の女性が「1万円未満」と回答、次に「3万円以上5万円以内」「1万円以上3万円未満」
半数以上を占める月収3万円未満の中で目立つのは、データ入力やアンケートモニター、ポイントサイトなど、すき間時間にスマホでもできる副業をしてる人たち。

また、3万円以上5万円未満の回答者には、接客業が多く見られた。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副収入の使い道は主になんですか?

副収入の使い道は「親孝行」「趣味に」「資格取得」「服やコスメ」「生活費」「お酒」「貯蓄」などと回答
「エステなどお金がかかる美容代に」(28歳・本業:営業/副業:モデル)、「奨学金の返済に当てています」(25歳・本業:事務/副業:アンケートモニター)、「パーソナルジムに通うための費用に使用」(33歳・本業:IT/副業:接客)、「結婚式代の支払いの足しに!」(28歳・本業:製造/副業:イベントスタッフ)、「資産運用のための資金」(30歳・本業:広告/副業:ネットワークビジネス)

【女性の副業をリアル調査!】どうやって働いてる?時間の使い方は?

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業をどれくらい続けていますか?

2020年の調査で副業の期間は21.8%の女性が「2年以上3年未満」と回答、次に多いのは「1年以上2年未満」
2年以上3年未満が最も多い結果となった背景には、2018年に副業解禁になったことが理由のひとつにある。

また、この解禁以降、働き方への価値観がアップデートされたのか、この2年の内に副業を始めた人が半数を占める結果に。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 本業の勤務時間は一日どれくらいですか?

本業の勤務時間は32.7%の女性が「8時間以上9時間未満」と回答、次に多いのは「7時間以上8時間未満」
7時間以上9時間未満の人が約6割という結果から、勤務時間の決まったフルタイム勤務で、残業が少ない人ほど副業ガールが多いとわかる。

仕事終わりや休日のあいた時間を確実に有効活用できるため、収入UPを狙いやすいよう。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業の一回の所要時間はどれくらいですか?

副業をしている時間は22.8%の女性が「2時間以上3時間未満」次に多いのは「3時間以上4時間未満」
仕事終わりや休日など、限られた時間で副業に従事する人が多いため、約6割が3時間未満に。

その中で、1時間未満の回答者は、休憩中や移動時間といったすき間時間にできるアンケートモニターなどを副業にしている人が多かった。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業の頻度はどれくらいですか?

副業をの頻度は24.4%の女性が「週2回」と回答、次に多いのは「週1回」「週3〜4回」
パソコンやスマホさえあればどこでも作業が行える、アンケートモニターやWebライターなどの業種は、毎日や週3〜4回と頻度が高い傾向に。

週1〜2回と答えた約4割の人は、飲食や販売といった接客業をしている例が目立った。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業をしていることを知っている人は?

自身の副業を知る人は「親・兄弟、友人、配偶者・恋人」と回答し、本業の関係者には明かしていないことが多い
副業をしていることが、本業先にバレるのを回避するためか、近親者にしか報告していない人がほとんど。

「働き方改革」で副業が推進されるようになったとはいえ、会社によってはいまだに副業しづらい雰囲気があるよう。

【女性の副業をリアル調査!】Q. 収入アップ以外で、副業をして良かったことはなんですか?

●「持てあましていた時間を有効活用できるようになったこと」(31歳・本業:介護士/副業:データ入力)
●「人脈が広がり、人生観が変化」(29歳・本業:制作/副業:接客)
●「副業が気分転換になり、本業の仕事が前より楽しく感じられる」(27歳・本業:事務/副業:販売)
●「自分の名前で仕事をして、どこでも働ける自信を得た」(30歳・本業:営業/副業:イラストレーター)
●「特技が増えた!」(25歳・本業:受付/副業:ハンドメイド作家)

【女性の副業をリアル調査!】Q. 副業での困り事や悩みはなんですか?

●「プライベートの時間が、どうしても制約されてしまうこと。予定が組みづらくなるのも難点です」(29歳・本業:企画/副業:販売)
●「体力的にキツいわりには、想像していたほど稼げないことがつらい……」(28歳・本業:事務/副業:販売)
●「会社や友人に内緒にしているので、バレるのではないかと不安」(30歳・本業:事務/副業:接客)
●「自分で確定申告をしなければいけなくなり、四苦八苦」(27歳・本業:事務/副業:不動産賃貸経営)

【女性の副業をリアル調査!】Q. 今後、副業をどう続けていきたいですか?

52%の女性が「副業を続けたい」と回答、次に多いのは「副業の時間を増やしたい」
半数以上が、現状のバランスで兼業を続けたいと回答。また3割近くの人が、副業時間を増やしたい、または副業を本業にしたいと答え、本業とは別の「収入」が、モア世代のライフスタイルを豊かにするためには必要不可欠な様子。

一方、「プライベート時間が減少」、「体力面の限界」といった、兼業が持つネガティブな側面を理由に、約2割の人が副業量を減らしたい、やめたいという願望を持っていた。

自分の価値観やライフスタイルに合った副業を見つけることが大切なのだとわかる。

【副業の実態①】副業が「ライター業」の26歳女性の場合(1)

理想の働き方を叶えるべく指名されるライターを目指す

みゆう@お結びやさんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
将来的に、働く時間や場所を自由に選べる暮らし方がしたいと考え、リモートワークができて、文章を書くことが好きな私に最適なライター業を副業に。

この仕事は、普段は出会えないような方とお話できることや、自分の文章で誰かの心を動かせることが魅力。読者から感想をいただくと、次の執筆へのモチベーションも上がります。

本業に加え、副業の締切りに追われてあたふたすることもありますが、近い将来、指名が来るようなライターになれるように精進中です!(みゆうさん)

【副業の実態②】副業が「ライター業」の26歳女性の場合(2)

知識の幅を広げるため、ライター業に全力投球!

こもちさんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
学生時代にライター経験があり、その時の縁で知人に声をかけていただき、2年前からライター業を再スタート。

副業をしてよかったのは、取材を通して人脈が広がり、知識が増えたこと。さらには年齢のわりに経済的に余裕ができたことです。

一方で、仕事を詰め込みすぎて、体を酷使してしまい、ダウンしたことも……。今後は本業とのバランスを見つつ、将来、結婚や出産でライフステージが変化した時に安定的に収入が得られることを目指して、副業の環境を整えたいと考えています。(こもちさん)

【副業の実態③】副業が「マーケット運営」の29歳女性の場合

マーケット運営で愛する地元の魅力を発信!

根本緑さんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
26歳の時に結婚・出産のため、東京から地元の茨城へUターン。久しぶりに戻った地元は、豊かな自然や素敵な花屋さん、パン屋さんがあふれる場所で、この魅力を自分にできることで多くの人に広めたいと思うように。

そこで、東京にいた頃に勤めていた会社で学んだ、マーケット運営のノウハウで、茨城でもマーケットを開催してはどうかと計画したのが、副業の始まりでした。


行政の支援制度を活用し、補助金10万円をもらってスタートしたマーケット運営は今年で3年目に突入。今までに4回開催できました。

場所の確保や出店者の募集、宣伝など、毎回やるべきことが山ほどあり、本業に加えて家事、子育てをしながらの副業は、正直大変なことのほうが多いです。

それでも続けられているのは、出店者さんの地元でお店をすることへの思いや、マーケットに遊びにきてくれる方の笑顔を知ったから。今では副業がライフワークになっています。今後の目標は、マーケットを継続的に運営していくこと。そのためにも持続可能な働き方を模索中です。

本業、副業、家族との時間。どれもおろそかにせず、今後も訪れるライフステージの変化に合わせて、この3本柱を無理のないバランスで保つことを大切にしたいです。(根本さん)

【副業の実態④】副業が「ツアーガイド」の29歳女性の場合

本業と180度違う仕事が心に余裕をもたらす

あさみさんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
現在の副業先であるマリンスポーツのお店に、お客として頻繁に通っていたところ、『暇な時間に働かない?』と誘いを受け、3年前から大型連休や夏季限定でガイドとして働き始めました。ゲストと一緒にサンゴや魚を見たり、SUPでのんびり遊んだりする時間が、仕事ではあるものの、いい気分転換になっています

今後も大好きな本業は続けつつ、副業ではより多くのゲストに満足してもらえるガイドになるため、スキルに磨きをかけたいです。(あさみさん)

【副業の実態⑤】副業が「フォトグラファー(写真家)」の31歳女性の場合

『タイムチケット』を使って自分の特技で副収入を!

ナナさんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
自分の名前で仕事がしてみたいという願望がありました。そこで、投稿者が自分の能力や時間を売るWebサイト『タイムチケット』を使って、学生時代から趣味だった写真を副業に。

サイトに登録したばかりの頃は、低価格に設定して集客をしていましたが、今はお客さんも一定数つくようになり、少し価格を上げて週1〜2回ほど撮影をしています。

副業を始める前後の自分を比べると、“好き”を仕事にし、収入を得ることができている今のほうが、自己肯定感が上がったように思います。(ナナさん)

【副業の実態⑥】副業が「イベント企画・運営」の25歳女性の場合

“好き”で常に頭がフル回転! 念願のイベント企画を副業に

純奈さんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
イベントをつくる仕事に興味があったところ、姉が子どものためのビジネス教育学習イベント『レモネードキッズ®』を立ち上げ。その運営に携わる機会を得たのが副業を始めたきっかけです。働き方が目まぐるしく変化している今の時代に、好きなことで、ひとつの会社に頼らない収入源ができたことは安心につながりました

主な仕事はイベントの企画立案や当日の運営。今は、本業以外の時は副業のことで頭がいっぱい! それでも楽しさが勝つので幸せです。(純奈さん)

【副業の実態⑦】副業が「Webモデル」の28歳女性の場合

自分への理解が深まり美意識が向上したモデル業

増田美香さんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
学生時代にしていたサロンやショーモデルなどの経験を生かし、社会人になってから本格的に仕事としてモデル業を開始しました。素敵な洋服に触れ、最新の美容情報を知ることができるこの仕事は、私のおしゃれへの好奇心を満たしてくれます

洋服を美しく見せるため、ポーズや表情の研究をするようにもなり、それが、自分のよさを深く知ることにもつながりました。(増田さん)

【副業の実態⑧】副業が「オンラインサロン開設」の27歳女性の場合

本業と副業の両エンジンで仕事のモチベーションがUP

島藤安奈さんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
発達心理学の研究者として日々を過ごす中、自分が取り組む研究が社会にどう役に立つのか見失いかけた時期がありました。また、若手研究者の給与が昔に比べて安いという現状が、私を副業の道へと後押し。昨年からお子さんの発達障害で悩むご家族向けに、オンラインサロンをスタートしました。

カウンセリングで、自分の研究の知見やエビデンスが役に立った時には、やりがいを感じますし、本業のモチベーションもUPします。今後もこの仕事を継続して、発展させていきたいです。(島藤さん)

【副業の実態⑨】副業が「ヨガ講師」の28歳女性の場合

副業が限りある時間を効率よく使うきっかけに

ぽぽさんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
東京から地方に移住したことで時間に余裕ができ、ヨガ講師の資格を取得。そのタイミングで、通っていたヨガ教室の先生に声をかけてもらい、平日夜2日間と土曜午前中の週3回、ヨガ講師として働いています。

副業を始めたことで、本業や日常生活での集中力がUP。限られた時間で効率よく働くすべを身につけられたのは、大きな収穫のひとつです。

また本業という収入源があるからこそ、副業では攻めの挑戦ができると思うので、無理のない範囲でヨガの仕事を発展させていきたいです。(ぽぽさん)

【副業の実態⑩】副業が「アパレル販売員」の29歳女性の場合

憧れのファッション業界へ。人とのつながりが広がる

ゆみこさんの副業と本業の職種・月収・時間・期間
以前から、ファション業界で販売員として働いてみたい夢があって。そんな時に本業の会社で副業が解禁され、挑戦してみることに。

販売員として働きたい人とアパレル店をつなげるマッチングサービス『MESHWell』は、本業最優先ですき間時間に月1〜2回ほど働きたい私に最適!

この副業を始めてよかったことのひとつに、同じサービスを利用する仲間との出会いがあります。主婦の利用者もいて、自分がフルタイムワーカーでなくなった時の人生プランを考える参考にもなりました。(ゆみこさん)

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